服部京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自由研究と優等生を読んできて本作も楽しみにしていました。
このシリーズの好きなところはピップの行動力と賢い頭脳を生かしたユニークでありながら合理的な推理方法です。
今回はそのピップの賢さが今までとは逆の立場から発揮されます。ピップの計画の爽快さを楽しみながらも、それが正義とは思えないことに対してブレーキがかかってしまうようなもどかしい読書感でした。
今回は様々な感情がせめぎ合っていて、前回までの爽快さはありません。
前半はピップの重たい心理描写が続きページがなかなか進みませんでした。
これは、完璧なビターエンドです。読者によって感想が分かれるラストだと思います。私はまだ消化しきれていません。答 -
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Posted by ブクログ
ナチスドイツによるロンドン空襲(ブリッツ)が激化する1944年、民間防衛隊の伝令係で13歳のバーティはアメリカ人の少女エレノアの落とした赤いノートに書かれた暗号の解読に挑み、SOE(特殊作戦執行部)内に潜む裏切者の割り出しへと進む。米国の大学教授シェイ博士の娘で利発なエレノア、ノートの持ち主で突然姿を消したエレノアの家庭教師の女性ヴィオレット、9歳で家族と別れドイツから逃れてきたシャーロック・ホームズ愛読者のデイヴィッド、バーティの愛犬で救助犬として活躍するリトル・ルー(LR)、そして実在したアイゼンハワー将軍とその愛犬テレック、特殊作戦執行部(SOE)の暗号責任者レオ・マークスなどの魅力的な