【感想・ネタバレ】受験生は謎解きに向かないのレビュー

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ネタバレ

自由研究シリーズの四作目。

ピップがまだ自由研究に取り組む前のお話。
試験が終わったからと、友達から受け取った招待状には、
孤島での大富豪の老人の誕生会、
つまりは殺人事件の推理ゲームへの案内が書かれていた。
1920年代風にコスプレしたピップはしぶしぶ参加したはずだったが、
だんだんのめり込み、持ち前の推理力が大暴走⁈

推理ゲーム自体も面白かったが、
それよりもタイムマシンに乗って過去に戻ったような気分だった。
誘拐されたジェイミーが弟の友達たちとじゃれていたし、
ローレンはまだ彼氏とつきあっていたし、
バーニーは散歩に連れて行かないといけないし、
カーラは自分の父親が殺人犯とは知らないし、
ピップはまだラヴィを愛してはいなかったし、
人を殺してはいなかった。

どん底に落とされた気がした3作目を読んだ後だったので、
この4作目には胸が熱くなったし、救われた。
この短い一冊のためにつらい三部作を読んでも良いとは言わないが、
少なくともこの一冊があって良かった。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」「卒業生には向かない真実」の3部作に衝撃を受けた者として、読まないわけにはいかなかった。

高校生のピップ。あなたの怒りを忘れないようにしたい。

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2024年05月08日

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ネタバレ

面白かった!!
三部作の前日譚として、ただのほのぼのしたマーダーミステリーをやる高校生かと思いきや、最後は1作目に繋がるピップの事件への集中力、不条理さ、そしてラヴィ!
普段、マーダーミステリーが大好きで友だちとプレイすることがあるので、こんなふうに衣装合わせして招待状から作るマーダーミステリーのGMやってみたいななんて思ってしまいました。このマーダーミステリーが出来るゲームブックがあれば買いたい!もちろんオチはピップの推理の方でお願いします(笑)

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2024年04月19日

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ネタバレ

面白かった。期待通りと、それをちょっと上回る面白さ。本の薄さには驚いたけど、その前の3作が分厚かったし、これは一晩の、しかも数時間の出来事なので面白い。キャラの説明もそんなにいらないし。

確かにピップの主張通り、フォントの違いや警部がいる理由について、おかしいところはある。この設定への挑戦具合が面白かった。多重解決に近い。そして、謎解きに気が進まないガリ勉気質なピップと謎解きに夢中になる探偵への目覚め具合が良かった。そして納得出来ない解決にノーを突きつけるピップらしさが出ていて面白い。

友人達のやりとりも、3作のほうではあったものの、二の次って感じで描写があまり無かったので存分に味わえて良かった。また3部作のほう読み直したら結構登場してたじゃん、ともなりそうだが。

そして、3部作への伏線というか自由研究への伏線があったのも良かった。これが無くちゃな。

面白くて楽しめた。3部作を読んでからでも良いし、その前でも良い出来になっている。
この作者の新作も楽しみ。

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2024年03月02日

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前日譚としては良いが、やはり本編と比べると密度が低い
3部作があまりに綺麗に終わっているため、もうピップには会えないと思っていたが前日譚とはいえ読めて嬉しかった

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2024年05月14日

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ギュッとつめこんだ短編。長編の三部作からするとちょっぴりすぎる薄さではあるけれど、思ったより楽しめた。ピップと仲間たちの性格がくっきり描かれているので、また 『自由研究〜』から読んでみたくなった。時間があれば。

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2024年05月11日

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関西で何度か見た洋館ミステリ劇場を思い出しました。謎解きゲームみたいで設定は楽しめました。ミステリ好きの仲良しがいたら、私もやってみたいくらい。ただ、ゲームだからなのだろうけど、結末が安易すぎ。だからピップが自由研究しようと思ったのですね。納得できます。これからとんでもないことになっていく人たちがのんびり登場してきて、遠い目になっちゃいます。本編の番外編として巻末についてそうな軽いお話でした。

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2024年05月10日

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ピップがレポートに取り組む前に、いつもの仲間達と謎解きゲームをするお話。とても本が薄い…。いつも2倍あるのに、これは半分?172ページ。
こんなに手間かけて遊ぶ高校生いるのか?っていう突っ込みしながら読めます。結構謎も凝っていてわからないのと、ピップの推理や、結論後の反応が面白すぎました。シリーズ3作楽しく読めた人はオマケで読むと、もう一度あの町に戻れてニヤリとする本です。

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2024年04月21日

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シリーズ3部作の前日譚にあたる短めの小説。
3部作は順番通りに読むことをお勧めしますが本作品はいつ読んでもネタバレはありません。前日譚ですので。

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2024年04月06日

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3部作を読んでからで凄く楽しめた。ピップの推理力の片鱗を感じた。自由研究の題材が決まったきっかけが読めた。まだまだピップを読んで行きたいなぁ。

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2024年03月28日

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三部作の前日譚という位置付けの本書、面白かった!この本から読み始めても楽しめますが、三部作を読み終えてから読む方がより楽しめると思います。

なぜ1作目で殺人事件を自由研究のテーマに選んだのか、また、伏線も描かれていて「あそこに繋がるのね」と納得!2、3作目と続く中で変化する友人とのありふれた日常も三部作を読み終えた読者には感慨深いかもしれません。解説で同じことを書かれていて、言い得て妙だなと思います!

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2024年03月23日

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いやー斬新なシステムやなー

大好きなラビィが出て来ないんで、★4までですが、うん面白い

三部作の前日譚なんですが、匂わせがたくさんあるので(もちろんその匂わせが本作の面白ポイントなんですが)前日譚だから!と本作から読み始めるのは絶対なしです

オチがすごい良かったですね
ヒップらしさが出てて、ちゃんと本編に繋がる感じ
前日譚としてかなり優秀

でもって読者参加型ストーリーもかなり優秀
って読者参加型ストーリーって何?(お前が言い出したんだろが!)

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2024年03月23日

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ピップ三部作の前日譚。友人宅で推理ゲームが行われ、架空の殺人の犯人当てを催された。最初は乗り気でなかったピップも次第にケースにのめり込む。
大抵の作品なら途中で本物の殺人が起き、事件がおこるが今作ではあくまで最後までゲームであるものの、なかなか骨太なフーダニットになっていた。ただ会話の中ではそれぞれのゲーム内の役で呼び合うのに。地の文は本名なので少し混乱し、短編なのでなれたころには終わってしまった。ピップの頭はこの頃からキレッキレだったが、危険なほど正しさというものにのめり込ませたのはこのゲームがきっかけだったと三部作を読んでいると楽しめるスピンオフでした

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2024年03月21日

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マーダーミステリーゲームに興じる同級生たちの推理ゲームが緻密にテンポよく展開されていく中篇。「自由研究には向かない殺人」シリーズの主役ピップが、爽やかに鋭くゲーム中の殺人事件に立ち向かいます。

三部作を読んだ後なので、この爽やかさと純粋な好奇心と探求心からの推理そのものがもう、眩しくて、なんなら切なさすら感じます。もう戻らない青春時代…。

ただこの作品単体でも、マーダーゲームを解くという流れですら、「ハイ正解、めでたしめでたし」とならないシニカルなひねりは作者らしく、ただ青々とした若者の一面だけを描きはしない、という姿勢がほんと一貫しているなと感じました。そこが意地悪なようで、とても真摯だと。

若者は、道理が通らない大人の社会のなかに否応なくいるのだと、知らしめてくれるように、思いました。

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2024年03月20日

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ピップ三部作のスピンオフ的な前日譚。

ASレベル(高校卒業及び大学受験資格)試験が終わり、その後の“EPQ(自由研究で得られる資格)”のテーマに悩むピップのもとに、友人・コナー宅で開催される、架空の殺人事件の犯人当てゲームへの招待状が届きます。
当初はゲームの参加に乗り気ではなかったピップですが、“殺された館の主の姪”という役に扮してゲームを進めていくうちに、次第に謎解きに夢中になっていき・・・。

まずは、ピップと再会できて嬉しい!の一言。
三部作では、思わぬダーク展開になっていってしまいましたが、こちらはまだピップが健全で、“自由研究”に手を付ける前の・・ある意味、その取っ掛かりになったともいえるストーリーです。

内容的には、実際に事件が起こる訳ではなく、“KillJoyGames”というマーダーミステリーゲームの設定内で起こった殺人事件を、参加メンバーが割り振られた役に扮して真相を追っていくものとなっております。
三部作では、SNS等の今どきツールを駆使して推理していたピップの姿が印象的でしたが、本書ではゲームの舞台が「1924年の大富豪の館での事件」という設定なので、事前にスマホは没収されている状態です。
ですので、参加者の会話や、館(コナーの家なのですが)内で見つけたヒント等をひたすらノートにメモしていくというアナログ推理になるのですが、これが却ってピップの頭の良さを引き立てている感じがしますね。
面白いのは、各自ゲームのブックレット(台本)の指示通りに行動(いかにも怪しげな行動でも)をする必要があるので自分の行動も予測つかず、さらには“もしかして自分が犯人なのか?”という事も含めたドキドキ感が楽しくて、自分もピップ達と一緒にゲームに参加しているような気分を味わいながら読みました。
時折、皆が“役”から“素”に戻る時もあり、無神経なアントが“アンディ・ベル事件”の件をいじったりして場をヒリつかせる場面では、思わずハッとさせられました。
さて、ピザを食べるのも忘れる程、謎解きにのめり込んでいたピップですが、そんな彼女の推理は“ゲームの筋書きを超える”程の出来栄えで、その後の三部作で見せてくれた観察眼や洞察力の片鱗がここで見られますね。
同時に、ピップの“没頭しすぎてしまう”危うさも仄めかされている印象です。

そして、ゲーム終了後ピップがカーラの父・エリオット(!)が運転する車の中での場面が何とも暗示的で、特にラストの1ページは、“すべてはここから始まった”のだな・・と、切なくも感慨深いものを感じました。

ところで、結局ピップはピザ食べなかったんですかね?残ったピザはレノルズ兄弟が美味しく頂いたのかな~・・と、どうでもええ事が気になった私でした~(;´∀`)

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2024年03月08日

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薄い本だが、内容は相変わらず面白い。
殺人事件(仮想)に巻き込まれたピップたちが、自分の役を演じつつ、犯人を推理するというストーリー。
私も参加してみたいが、推理力が皆無のため、探偵役にはなれなさそうだ。ただ、自分が犯人だったとしてもポーカーフェイスを貫く自信はある。

さて、ピップは自分が犯人なのではないかとドキドキしながらも、犯人を懸命に推理していく。その手腕は相変わらず見事で、ラストの謎解きに関しては納得がいった。
しかし、そう来たか!

結局、誰がなんと言おうと、こういうゲームはストーリーテラーの思うがままになってしまうのだ。今回の殺人事件を構想したのがピップだったら、より筋道立てられた犯人にも納得のいくストーリーが仕上がっていたに違いない。
周りの人間にバレてはいけない決定的な証拠を置き忘れる人間なんて存在しないよね(笑)。

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2024年03月04日

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これが、向かないシリーズの始まりかと、ワクワクしながら読み終えた。ピップの始まりとも言える作品。多分、次世代には古典として読み継がれてるのかなと思わせる作品だった。

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2024年02月21日

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「自由研究には向かない殺人」から続く三部作の前日譚。短編だが、ストーリーはなかなか凝っていて面白かった。三部作の登場人物たちがまだ何も知らない状態で出てくるのだが、この後の色々な展開を知っていると何ともやるせないし切ない。

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2024年05月13日

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ネタバレ

謎解きゲーム、こんな大掛かりな遊びがあるなんて驚き。ピップの自由研究のテーマを決めるきっかけになったというオチもいい。
ゲーム自体は人物と演じる人物がごちゃごちゃして混乱しがちだったけど、よくこんなふうに書けると感心した。

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2024年03月22日

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ピップのシリーズの前日譚で、友人宅での謎解きゲームにのめり込んでいき、ピップらしいとことん追求が始まるという内容。まあ、3部作とは違い、軽く読めるし、謎解きゲームの結末の行方は面白かった。

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2024年03月20日

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今まで海外の推理小説は読んでこなかったので、新鮮だった。しかも、こんなに薄い本にぎゅーっと詰め込まれたストーリーは見たことない。登場人物の推理は素晴らしい!学生時代に戻って、こんな推理ゲームをしてみたい!ただ、海外小説に慣れていないので人間関係を把握するのに苦労して、なんども配役を確認してしまった。

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2024年03月18日

Posted by ブクログ

短いが、一気に読まないと役名がだぶるので、ちょい混乱する。今後の友人関係がどうなるのか、記憶がない…

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

三部作を読み終えてからだと高校生ピップや友人たち皆が可愛く思えてくる。
今回の謎解きも読んでいる間は結構面白いのだが、終わり方がしっくりせず。
全四作品、読後は爽やかな気持ちになれなかった。

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2024年03月12日

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ピップの三部作のスピンオフ。前日譚で、ここから三部作に繋がっていく感じ。本来の明るい頃のピップが見られて良かったかな。深読みしすぎるの面白い。

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2024年03月08日

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ヒップには、いつものように長編で活躍してほしいと不満が残りました。また、BBCでドラマ化される「自由研究に向かない殺人」は、日本で見れるか不安です。

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2024年03月08日

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三部作のあの終わりから、まさか続編は出ないだろうと思っていたので驚きました。前日譚だったんですね。

友人の家でのマーダー・ミステリ・ゲームの話でした。一作目に繋がっていました。

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2024年03月07日

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「自由研究には向かない殺人」前日譚!

3部作シリーズ、センセーショナルな完結だったが、ここに至るスピンオフ的なお話。
なるほど、ここに様々な伏線が潜んでいたのか?
と楽しんで読むのも一考。

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

あの後に続編が出るの?と思ったら後日ではなく前日のお話だった。なるほど。
実際に何か本当に危険なことが起きるわけではないのだけれども、なんだかドキドキするし、怖いなって感じ。そしてヒロインの深読みがすごい(笑)
なるほど、この調査力で自由研究に臨んだんだな~って感じで。

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2024年03月05日

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本の薄さにびっくり。ピップの推理にはスッキリ!!全てが上手くいかないところが、またありそうな雰囲気になってる。

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2024年02月25日

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ネタバレ

ちょっと期待外れ。手に取った時、あまりの薄さに驚き。事前情報でてっきりピップがどこかに行くのかと思ったら、ゲームブックで遊ぶ話だった。
訳者あとがきに書かれているように、確かに、本編の前のみんなの仲睦まじさが微笑ましい。でもやっぱりなんだかなという作品。
ラルフと殺されたレジナルドとハワード警部が共犯というのもちょっと受け入れづらい。ゲームブック通りのボビーが犯人というのも受け入れづらい。結局モヤモヤして終わる。
ピップの聡明さはわかるし、活躍が見れて嬉しいけど、本編で感じた面白さや興奮は感じられなかった。出版しない方が良かった気もする。なんとも残念。

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2024年02月25日

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