感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
自由研究シリーズの四作目。
ピップがまだ自由研究に取り組む前のお話。
試験が終わったからと、友達から受け取った招待状には、
孤島での大富豪の老人の誕生会、
つまりは殺人事件の推理ゲームへの案内が書かれていた。
1920年代風にコスプレしたピップはしぶしぶ参加したはずだったが、
だんだんのめり込み、持ち前の推理力が大暴走⁈
推理ゲーム自体も面白かったが、
それよりもタイムマシンに乗って過去に戻ったような気分だった。
誘拐されたジェイミーが弟の友達たちとじゃれていたし、
ローレンはまだ彼氏とつきあっていたし、
バーニーは散歩に連れて行かないといけないし、
カーラは自分の父親が殺人犯とは知らないし、
ピップはまだラヴィを愛してはいなかったし、
人を殺してはいなかった。
どん底に落とされた気がした3作目を読んだ後だったので、
この4作目には胸が熱くなったし、救われた。
この短い一冊のためにつらい三部作を読んでも良いとは言わないが、
少なくともこの一冊があって良かった。
Posted by ブクログ
面白かった!!
三部作の前日譚として、ただのほのぼのしたマーダーミステリーをやる高校生かと思いきや、最後は1作目に繋がるピップの事件への集中力、不条理さ、そしてラヴィ!
普段、マーダーミステリーが大好きで友だちとプレイすることがあるので、こんなふうに衣装合わせして招待状から作るマーダーミステリーのGMやってみたいななんて思ってしまいました。このマーダーミステリーが出来るゲームブックがあれば買いたい!もちろんオチはピップの推理の方でお願いします(笑)
Posted by ブクログ
面白かった。期待通りと、それをちょっと上回る面白さ。本の薄さには驚いたけど、その前の3作が分厚かったし、これは一晩の、しかも数時間の出来事なので面白い。キャラの説明もそんなにいらないし。
確かにピップの主張通り、フォントの違いや警部がいる理由について、おかしいところはある。この設定への挑戦具合が面白かった。多重解決に近い。そして、謎解きに気が進まないガリ勉気質なピップと謎解きに夢中になる探偵への目覚め具合が良かった。そして納得出来ない解決にノーを突きつけるピップらしさが出ていて面白い。
友人達のやりとりも、3作のほうではあったものの、二の次って感じで描写があまり無かったので存分に味わえて良かった。また3部作のほう読み直したら結構登場してたじゃん、ともなりそうだが。
そして、3部作への伏線というか自由研究への伏線があったのも良かった。これが無くちゃな。
面白くて楽しめた。3部作を読んでからでも良いし、その前でも良い出来になっている。
この作者の新作も楽しみ。
Posted by ブクログ
謎解きゲーム、こんな大掛かりな遊びがあるなんて驚き。ピップの自由研究のテーマを決めるきっかけになったというオチもいい。
ゲーム自体は人物と演じる人物がごちゃごちゃして混乱しがちだったけど、よくこんなふうに書けると感心した。
Posted by ブクログ
ちょっと期待外れ。手に取った時、あまりの薄さに驚き。事前情報でてっきりピップがどこかに行くのかと思ったら、ゲームブックで遊ぶ話だった。
訳者あとがきに書かれているように、確かに、本編の前のみんなの仲睦まじさが微笑ましい。でもやっぱりなんだかなという作品。
ラルフと殺されたレジナルドとハワード警部が共犯というのもちょっと受け入れづらい。ゲームブック通りのボビーが犯人というのも受け入れづらい。結局モヤモヤして終わる。
ピップの聡明さはわかるし、活躍が見れて嬉しいけど、本編で感じた面白さや興奮は感じられなかった。出版しない方が良かった気もする。なんとも残念。