あらすじ
高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。関係者へのインタビューやSNSなども丹念に調べることで、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理が、事件の恐るべき真相を暴きだす。年末ミステリランキング第1位『自由研究には向かない殺人』続編。この衝摯の結末を、どうか見逃さないでください!/解説=阿津川辰海
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「自由研究には向かない殺人」の続編。原作とは違って今作は現在進行中の事件を追うため、よりスピード感、緊迫感がありラストはシリアスだが、今作も「風通りの良い読み心地」でグイグイ物語に引き込まれた。前作で残された謎も本作で見事に回収されている。3作目を読むのが楽しみな反面、もうラストかと思うと寂しくなる。
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「自由研究に向かない殺人」の続編。自由研究も良かったが、こちらの方がより面白く深みがあった。冒頭から前作のネタバレになる裁判が繰り広げられているので、先に自由研究を読んでおいた方が良いです。「正義」というものに対してピッパがどんな答えを出すのか、次作に持ち越されたようなので、近いうちに次作も読もうと思います。
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『自由研究には向かない殺人』の続編。
前作同様、かなりサスペンス要素の強いミステリー作品。さらに今作では正義についてやSNS上での他人の意見について主人公のピップが思い悩み葛藤するシーン等が多々あり前作以上にピップの成長をひしひしと感じた。
また、他の登場人物もそれぞれに様々な悩みや思いを持っている姿が書かれておりその点もこの作品の魅力だと思った。
ピップやラヴィが今後どうなっていくのか続編を読むのが楽しみ!
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あぁ、もう本当に余韻....。前作もだったけど最初から面白いのに後半によくここまでダダダっと押し寄せるように全ての感情を揺さぶってくるなぁ。最後はとても複雑な気持ちになった。なにが悪なのか、正義なのか.....正しさとはなんぞやと考えさせられる内容なのに、なぜか文章に重たさはなくとても読みやすくて面白い。あとしっかり世の中の理不尽さもあり "全てスッキリ!万事解決! "とはならないのも前作と同じくよかった。そうだよね、世の中そんな全部丸く収まることないもんね。にしてもローレンどうした!男に染まるタイプね!
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単なるミステリーを超え、人間の弱さと痛みが複雑に絡み合う物語だった。「正義 vs 悪」という単純な構図は崩れ去り、真実とは常に誰かの犠牲や喪失の上に成り立つものだと痛感。ピップは優等生らしい論理性と正義感で事件に向き合うが、彼女が見つけたのは“悪人”ではなく、壊された人生を抱えた人々だった。記者を殺した彼自身もまた深い被害者だった。ピップは真実を追うことで他者の傷を暴き、自分も傷ついていく。読後、正義という言葉の軽さと人間の複雑さが胸に重く残った。人の痛みが分かる彼女こそ司法の道に進むべきだと感じた。⑤
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自由研究に向かない殺人の続編。
前作のあるシーンが今作につながっているところや、
SNSを駆使して犯人の正体に迫っていくところなど
どうなってしまうんだとページを繰る手が止まりませんでした。
そして読後感はピエールルメートルを読んだときのように重く、ただのハッピーエンドでないところもすごく好きでした。
事件は終わったけど主人公の何かが永遠に変わってしまうという、前作にも劣らない衝撃があります。
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今回の事件は、友人のコナーの兄ジェイミーの捜索といううものだった。前回の事件から引き継がれている感情や周りの人間との関係性が、ピップを助けまたは苦しめていると感じた。
当然のことながら、この失踪事件はただの失踪にとどまらず、過去のティーンエイジャー殺人事件とつながる大きな物となっていた。
前回同様インタビューを使い、今回からはポッドキャストを使用することで、広く情報を集めているのが、ほかの探偵ではあまり見ないもので面白かった!
最終的には、ピップの心にさらに大きな傷跡が残る結果となったが、周りのラビやカーラ、両親の支えのもと、高校生らしく幸せな日々を送れるようにと切に感じました。
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シリーズ2作目、と言うことで読んでみた。
前作も読みやすく、面白かったけど、今回も著書のセンスが光っていた。
ハラハラ、ドキドキのストーリーに、いろんな謎解きも楽しめる。
手助けせずにはいられなかった、ピップの優しさ。
独自の頭脳と行動力で、調査を進める。
ホントに高校生?
そして、またしてもピップに襲いかかる恐怖。
一旦、事件は解決したものの、まだ続いている!
3作目も早く読まないと。
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ラヴィとの仲がどうなるのか気になりつつも、やはり推理面がとても面白い。
SNSを使って謎を明かしていくのも斬新で良かった。ポッドキャストで批判されるシーンなどはリアル。
ラスト、ピップが辛い目にあってしまうのがしんどい……。
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前作に続き、物語に惹き込まれすぎてリトルキルトンの住人になった気分でした。
ジェイミー行方不明について、関わる関わらないのどっちを選んでも、ピップが傷ついてしまう状態に置かれているのがしんどい。
ピップの見過ごせない性格が、探偵になるべくしてなっているという感じ。
いつの間にか物語のスポットライトが、ジェイミーからスタンリーに変わっていて、謎が解けていくにつれて目が離せなくなる。
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シリーズ2作目。一作目が面白かったから今作含めてシリーズ完結分まで購入済み!
一作目の事件にようやくひと段落したと思ったら今度は同級生の兄が失踪。この街不穏すぎないか?
インスタやマッチングアプリで真相に近づいていくのもう今では当たり前の描写なんだろうけど、そういうミステリーは読んでこなかったから新鮮でワクワクした!
今作を通して登場人物の印象は変わっていき(あの友達は好きになれない)、真相は悲しくやるせないものだった。
正義なんてどの目線に立つかで変わってしまうあやふやなもの。
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前作も面白かったが今作もかなり面白かった。この年代の海外の掛け合いは軽妙なのに探偵役の憂鬱が絶妙に描かれていたし、展開と終盤の怒涛の畳み掛けと斬新なレイアウトデザインはより謎解きを際立たせていた。次作も楽しみ。
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今回もすごく惹き込まれた。とてもいい!景色とか人物とか想像しやすいからか物語の中に入り込める。自分が実際に町にいる登場人物であるかのように思っちゃう。不思議な感覚。ミステリとしてもしっかりびっくりするし面白いし!シリーズとして1作目からの登場人物を引き継いでるのもいい!
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事実を積み上げ、インタビューで目撃情報を検証し、捜査を進める高校生が主人公です。前作の直後の出来事から始まるので、前作品が上巻、今作品が下巻としても良いかもしれません。535ページある厚い文庫本ですが、あっという間に読んでしまいました。ミステリーという側面と、正義とは何かとか、社会での自分の立ち位置をどうとらえ、どんな行動をするべきなのか?という若者の視点から悩み、内面も丁寧に描かれております。高校生でこんな経験をすることになる主人公の不遇は、日本では経験し得ないであろう出来事です。銃が日常にある社会で生活することの感覚をとてもリアルに垣間見ることができる小説でもありました。さらに続編もあるので、主人公と共に、社会の不条理と向き合っていこうと思っています。
Posted by ブクログ
うわー!すごい
今回もめっっちゃ面白かった
ゾワってくるポイントは前作より少なかったけど、最後泣きながらページめくりつづけた
前作の要素だいぶ濃くてもう1回読み返したくなる
最後のジョーク爆笑した
自由研究には向かない殺人の続編です。
前作から時をおかず、ピップは新たな謎に挑むことになります。様々な悲劇や恐怖を経験したピップは、躊躇いながらも自分の中の強い感情に導かれるようにして依頼を引き受けます。
Tinderやpodcastなど現代らしいアイテムを使って描かれる現代的なミステリーで共感できます。
本国では三作目が刊行されているようなので、翻訳されるのが楽しみです。
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前作のラストから完全に地続きの世界観で、ピップとラヴィの関係性や、街を揺るがした事件のその後の空気を生々しく味わえる見事な続編です。
そして、ドラマ版と比較した際の「原作ならではのバランス」も非常に興味深いポイントです。
原作小説では、マックスの性的暴行事件の裁判が裏で進行しているものの、あくまでメインはジェイミーの失踪事件の捜査にあります。そのため、ドラマ版のようにマックスの裁判を重厚に描き、あの強烈なラストシーンをアクセントとして機能させていた構成を観た後だと、原作のマックスへのフォーカスの薄さに少し物足りなさを感じるかもしれません。ドラマ版の方が、マックスという存在がもたらす胸糞悪さと緊張感がピップの精神的負荷としてより立体的に機能しており、エンタメとしてのメリハリが効いていたと感じます。
とはいえ、小説版はインタビュー形式の書類やSNSのログがそのまま紙面にレイアウトされている面白さがあり、チャーリーの正体が明かされるシーンの静かな衝撃は原作ならではの凄みがあります。ドラマ版のあの素晴らしいアクセントを頭に残しつつ、ピップのより内省的でダークな心理戦をじっくり活字で掘り下げるという意味で、シリーズのファンなら大満足できるクオリティの一冊です。
Posted by ブクログ
しっかりと前作の続きとして展開され、そこへ新たな事件を絡めて行くというストーリー運びがとても魅力的。
ピップも単なるヒーローでは無く、批判の声にも晒されており、ポッドキャストやSNSを駆使する現代の探偵としての苦労もリアルだった。
メッセージアプリのやり取りなど、そのまま落とし込んだ作風も現代的で良かった。
何が正義で何が悪なのかといった深いテーマ性に昇華されているのも、前作よりさらなる衝撃を与えてくれた。
Posted by ブクログ
前作から伏線が張られていたとは…!
最後の最後まで展開が予想できずハラハラしました。
よく考え込まれてる。
しかし今回は序盤〜中盤までジェイミーの立場になってモヤっとしてしまった。
成人してる兄(息子)と連絡が取れないことに心配するのは分かるけど、警察に相談してとりあえず待つのではなく、プライバシーを公開してまでピップに捜索を依頼するのはどうなのかなと。
自分がもし犯罪に巻き込まれていたとしても、家族がPCのパスワードを全力で突破しようとしたり、部屋から何から調べられたり、失恋のショックで落ち込んでることとかを全世界に発信されたら死んでても恨むと思う。
まぁ結果生きてたし、本人が助けてくれてありがとうってなってるから良かったけど、ピップたちが捜索しなければ死人は出ずに済んだんじゃないかな〜なんて。
Posted by ブクログ
うわ、心えぐるなぁ。悲痛な叫びと言うべきか、何なのか。2作目だけど、1作目はまだ完結していなかったんだなと思うくらい引っ張ってくる。終盤の勢いは前作以上。是非善悪は難しい。ヒップを目覚めさせた言葉が真逆になって返ってくる。
探偵役の葛藤、周囲の変化、無力な言葉。この小説は始終、雨が降ってるように感じた。
個人的には、ローレンとアントの変化に驚いた。何があるんだろうか。
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もう事件に首を突っ込まないと決めていた が、友人からの懇願と自分の直感を信じ、再び事件を解決するために調査に乗り出す。前作より身近に忍び寄る危機に、友人との不和など少し不穏な雰囲気で進みなが らも、読む手は止まらない。あまりにも深 い傷を負う主人公に思わず心臓がきゅっとなった。
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舞台は、イギリスの小さな町・リトル・キルトン。5年前、この町で高校生の少女 アンディ・ベル が失踪し、まもなく同級生の サル・シン が自殺した。警察は「サルがアンディを殺害して自ら命を絶った」として事件を終結させたが、サルの罪を証明する決定的な証拠は見つからなかった。
高校生の ピップ・フィッツ=アモービー は、この事件にずっと疑問を抱いていた。サルは誰からも慕われる優等生で、彼が殺人犯だったとはどうしても思えなかったのだ。
大学進学を控えたピップは、卒業研究(課題)として「リトル・キルトン事件」を再調査することを決意する。彼女はサルの弟 ラヴィ と協力し、当時の関係者に取材を重ね、SNSの記録や携帯のデータを掘り起こしていく。
やがてピップは、町の人々が隠していた秘密や嘘を少しずつ暴き出す。アンディは“理想の少女”などではなく、周囲の人間を操り、複雑な関係を築いていたことが明らかになる。そして事件の背後には、想像を超える「町ぐるみの闇」と「もう一つの被害者」が存在していた。
調査が進むにつれ、ピップ自身も何者かに脅され、命の危険にさらされる。だが彼女は恐怖に屈せず、真実を追い続ける。そしてついに明かされるのは、アンディ・ベルの死に隠された“本当の犯人”と、サルを陥れた恐ろしい仕掛けだった――。
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ラスト100ページ弱が怒涛の展開。正直途中で、長いな…と感じたりもしたのだけど、だけど、だけど!やはり面白かった。
解説の阿津川辰海さんの通り、共通の人物や舞台を使った「続編」というより「前作をそのまま利用した第二部」という雰囲気で、前作のあの結末があってからの今作の冒頭の入口、内容なので前作を読んでから挑んだ方が良いと思う。
今作ではピップがすごく苦悩しているので、前作よりも重い読後感。
3部作という事なので次が最後なのが惜しまれる。苦悩したピップが自分の気持ちとどう折り合いをつけるのか、リトル・キルトンの町で起こる事件にどう立ち向かうのか、どんな人間ドラマが繰り広げられるのか、次作も見届けたい。楽しみ。
あれ?あれ?そっちに行きます?
前作を読み終え、勢いで2作目も読みました。
皆様仰ってますが、ちゃんと1作目から読んで頂きたい。
いきなり前作のネタバレから始まるので、本作から読むとみすみす傑作ミステリー小説を一冊ドブに捨てる事になります。要注意です。
さて本編のお話、先ずコナーがダルい作者の意図どおりだと思いますが、もう一度言いますコナーだるい、うざ絡みやん、嫌やったら依頼すんなよ!って心から思いました。
一方、ラヴィが出てくるとテンポアップするんですが、コナーとの対比からかラヴィが軽く見える気がしました。
主人公がコーラ?をある人に頭からぶっかけるシーンやA~Bの時間帯に関する情報提供は不要というニュアンスで話すシーン、同級生を集め、ある箇所を捜索した際の解散の下り等、何様?と感じるシーンが多く作者が意図的に行っているとはわかりつつ、前作の頃より主人公A性格拗らせている感を感じました。
アントとローラン?ペアもウザイ!クソウザイ!3作目はこの二人の事件にしようぜ!?
前作の正義感で突っ走る清々しさは薄く純粋さも無く、依頼をされたから、ある意味でのタイムリミットを意識し無くなく対処している感が読者に伝わってきます、狙いなんでしょうケド。
結末もう~ん、ピップ頑張れと思う反面...
三部作の二作目なので、ネタフリ回なのかな?という、あざとい見方も出来ますが
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▪️良い点
現代ならではのギミックが多く、新鮮さを感じる。スマートウォッチの心拍数や歩数を元にジェイミーの足取りを辿るようなところは良かった。
▪️イマイチな点
ツッコミどころが多いと感じる(流し読みしてるせいかもしれない)
・終盤にスタンリーやチャーリーが重要な人物として明かされるが、二人とも物語の中で人物像が語られるようなことはなく、主人公との関わりも少ないので驚きは小さい。主人公以外のその他大勢の内の一人が犯人だったからといってだから何だ??となる。
・上記に続いて、ピップがなぜ葬儀の場面でスタンリーにそこまで肩入れするのかが理解できない(読者に伝わらない)
・レイラの写真をわざわざ同じ町の女性のものを使うってお粗末すぎないか?(男達の気を引くためだとしても)
・マックスはなぜ無罪??また次作への伏線か?
・アントがローラといちゃついてるのも何だ?
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まずコナーの印象がない。そこはそれほど重要ではなく物語は進む。細かい部分は前作からの続きだがメインのストーリーは独立した感じ。ミステリーとしては前作ほどの驚きはないがまあまあ面白い。
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10代が主人公のミステリー作品は往々にしてリアリティが限定されてしまうのだけど、現実のSNSなどを駆使して犯人に近づいていく様は見事だった。
英のミステリーは最後、現場に火を放ちがちなのはなんでだ。
Posted by ブクログ
『自由研究には向かない殺人』で、素人探偵として一躍有名になったピップ。警察にも一定の信頼を得たものの、良い事ばかりではない。なぜなら彼女はあくまで学生が本分だ。探偵業がそれではない。恋もすれば将来の希望もある。もっと普通の学生らしい日常を選べたはずだ。
にも拘わらず、周囲は彼女に期待する。友人コニーの兄ジェイミーが失踪し、コニーからピップは調査を依頼される。警察は失踪事件の常として、一定の時間が経たないと捜査しない。ましてやジェイミーは父親とも喧嘩しており、自身で姿を消した可能性もある。事件性がないとして取り合ってくれないが、家族は不安で仕方がない。そのせいもあって、今回友人に頼まれたとはいえ、前回危険な目にあい、家族から散々言われて身に染みたピップが、いよいよ事件に乗り出すまでの助走パートは、十分取られている。
ピップは仕方なく関係者にインタビューをはじめる。事件を解決した過去があるとしても、容疑者に罰を下すことはできない。前作ではからずも町の人たちの秘密を暴いてしまったピップには、警戒心を抱く人もいる。SNSのメッセージや写真が挿入され、読者がピップの捜査過程を追っているのような感覚を味わえる。
前作の事件の話も続いており、裁判の結果はピップの探偵と学生としての限界を思い知らされるものであった。そのために次作で彼女があの行動に出るわけだが、なまじ賢すぎるのも考えものだ。だから“向かない”のだ。