あらすじ
高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。関係者へのインタビューやSNSなども丹念に調べることで、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理が、事件の恐るべき真相を暴きだす。年末ミステリランキング第1位『自由研究には向かない殺人』続編。この衝摯の結末を、どうか見逃さないでください!/解説=阿津川辰海
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Posted by ブクログ
ジェイミーが生きててよかった〜!本当によかった!でも、スタンリーのことが残念で切ない。
そしてアントとローレンにすごく腹が立つ。
ピップとラヴィでこれからを乗り切れたらいいが、ピップのことが心配になるラストだった。
Posted by ブクログ
物語の導入に、前作の流れを説明してくれるのは親切
警察がめちゃくちゃ無能なだけで、正直警察が本格的に取りかかっていればもっと早く解決していた事件ではある
それを何の権限もない現役高校生が調査するから調査に様々な困難が生じる。本作の謎解きにおける関門はほぼそういう類のもので、凝ったトリックなどはない。他人のなりすましくらいである
面白いのは、現役高校生が小さな街で、このような事件を解決しようとするそれに付随する事件外のトラブル、主に人間関係のトラブルである。
1人の若き才能が本気を出すことによる、周囲からの妬みやっかみ嫉妬。今作ではpodcastもやってしまっているので全英、全世界から気分の悪い声が届く。そういうところ
話の展開自体はリアルとかそういうのもなく、とある事件で陪審員による無罪が決定されるがそれについて、ただ結果だけ書いてなぜそうなったかとかは書いていない。作者が狙った通りに話を展開させるための細かい裏付けはないが、それはそれでいい気がしてきた。話を面白くするためのご都合主義は歓迎される。
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ピップは前回の事件をポッドキャストで流していた。
サルとアンディの追悼式の後にコナーのお兄さんジェイミーが行方不明になる。
ピップは、探偵業ってやつは自分にとって悪い影響も多いと感じていて、探偵っぽいことはやりたくなかったがコナーの家族から切に頼まれ引き受ける。
ジェイミーが行方不明になった裏
幼少の子どもたちばかりを狙った連続殺人犯がかつて存在して、その片棒を担いでいた息子がキルトンに現在済んでいる。それがあの新聞記者スタンリー。
そして、殺人鬼に姉を奪われ、殺人鬼の息子に復讐を果たそうとキルトンに引っ越してきた男ががグリーン。全てはグリーンが仕組んだことでそれにジェイミーか何人かが巻きこまれていた。グリーンは若いキレイな女性になりすましターゲット候補を誘っていた。特にジェイミーが一番その偽の女性にはまってしまいグリーンの言いなりになっていた。真実を知ってしまったジェイミーはスタンリーの元に監禁されていたがラヴィらが救出に成功。
結局、グリーンの罠にひっかかってしまい、新聞記者であり殺人鬼の息子であるスタンリーはピップの6発の銃弾を撃ち込まれ、ピップの懸命な救命措置にもかかわらずスタンリーは死亡。
その後、グリーンは逃亡。
スタンリーを埋葬して物語は終わる。
この調査活動の裏で、ピップの活動にやっかみを持つものも多くいることが判明する。ローレンの元彼トムがウソのタレコミをしてピップが激怒。
ローレンの今彼アントが、ピップのこの活動を目立ちたいがゆえのヤラセだと言ってピップが激昂。ピップはアントに対して軽い暴行をしてしまい少しだけ登校停止になる。
スタンリーを埋葬する際も反対する町民も小さいデモ活動あり。
あれ?あれ?そっちに行きます?
前作を読み終え、勢いで2作目も読みました。
皆様仰ってますが、ちゃんと1作目から読んで頂きたい。
いきなり前作のネタバレから始まるので、本作から読むとみすみす傑作ミステリー小説を一冊ドブに捨てる事になります。要注意です。
さて本編のお話、先ずコナーがダルい作者の意図どおりだと思いますが、もう一度言いますコナーだるい、うざ絡みやん、嫌やったら依頼すんなよ!って心から思いました。
一方、ラヴィが出てくるとテンポアップするんですが、コナーとの対比からかラヴィが軽く見える気がしました。
主人公がコーラ?をある人に頭からぶっかけるシーンやA~Bの時間帯に関する情報提供は不要というニュアンスで話すシーン、同級生を集め、ある箇所を捜索した際の解散の下り等、何様?と感じるシーンが多く作者が意図的に行っているとはわかりつつ、前作の頃より主人公A性格拗らせている感を感じました。
アントとローラン?ペアもウザイ!クソウザイ!3作目はこの二人の事件にしようぜ!?
前作の正義感で突っ走る清々しさは薄く純粋さも無く、依頼をされたから、ある意味でのタイムリミットを意識し無くなく対処している感が読者に伝わってきます、狙いなんでしょうケド。
結末もう~ん、ピップ頑張れと思う反面...
三部作の二作目なので、ネタフリ回なのかな?という、あざとい見方も出来ますが