あらすじ
高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。関係者へのインタビューやSNSなども丹念に調べることで、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。ピップの類い稀な推理が、事件の恐るべき真相を暴きだす。年末ミステリランキング第1位『自由研究には向かない殺人』続編。この衝摯の結末を、どうか見逃さないでください!/解説=阿津川辰海
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Posted by ブクログ
単なるミステリーを超え、人間の弱さと痛みが複雑に絡み合う物語だった。「正義 vs 悪」という単純な構図は崩れ去り、真実とは常に誰かの犠牲や喪失の上に成り立つものだと痛感。ピップは優等生らしい論理性と正義感で事件に向き合うが、彼女が見つけたのは“悪人”ではなく、壊された人生を抱えた人々だった。記者を殺した彼自身もまた深い被害者だった。ピップは真実を追うことで他者の傷を暴き、自分も傷ついていく。読後、正義という言葉の軽さと人間の複雑さが胸に重く残った。人の痛みが分かる彼女こそ司法の道に進むべきだと感じた。⑤
Posted by ブクログ
自由研究に向かない殺人の続編。
前作のあるシーンが今作につながっているところや、
SNSを駆使して犯人の正体に迫っていくところなど
どうなってしまうんだとページを繰る手が止まりませんでした。
そして読後感はピエールルメートルを読んだときのように重く、ただのハッピーエンドでないところもすごく好きでした。
事件は終わったけど主人公の何かが永遠に変わってしまうという、前作にも劣らない衝撃があります。
Posted by ブクログ
今回の事件は、友人のコナーの兄ジェイミーの捜索といううものだった。前回の事件から引き継がれている感情や周りの人間との関係性が、ピップを助けまたは苦しめていると感じた。
当然のことながら、この失踪事件はただの失踪にとどまらず、過去のティーンエイジャー殺人事件とつながる大きな物となっていた。
前回同様インタビューを使い、今回からはポッドキャストを使用することで、広く情報を集めているのが、ほかの探偵ではあまり見ないもので面白かった!
最終的には、ピップの心にさらに大きな傷跡が残る結果となったが、周りのラビやカーラ、両親の支えのもと、高校生らしく幸せな日々を送れるようにと切に感じました。
Posted by ブクログ
ラヴィとの仲がどうなるのか気になりつつも、やはり推理面がとても面白い。
SNSを使って謎を明かしていくのも斬新で良かった。ポッドキャストで批判されるシーンなどはリアル。
ラスト、ピップが辛い目にあってしまうのがしんどい……。
Posted by ブクログ
前作に続き、物語に惹き込まれすぎてリトルキルトンの住人になった気分でした。
ジェイミー行方不明について、関わる関わらないのどっちを選んでも、ピップが傷ついてしまう状態に置かれているのがしんどい。
ピップの見過ごせない性格が、探偵になるべくしてなっているという感じ。
いつの間にか物語のスポットライトが、ジェイミーからスタンリーに変わっていて、謎が解けていくにつれて目が離せなくなる。
Posted by ブクログ
うわ、心えぐるなぁ。悲痛な叫びと言うべきか、何なのか。2作目だけど、1作目はまだ完結していなかったんだなと思うくらい引っ張ってくる。終盤の勢いは前作以上。是非善悪は難しい。ヒップを目覚めさせた言葉が真逆になって返ってくる。
探偵役の葛藤、周囲の変化、無力な言葉。この小説は始終、雨が降ってるように感じた。
個人的には、ローレンとアントの変化に驚いた。何があるんだろうか。
Posted by ブクログ
物語の導入に、前作の流れを説明してくれるのは親切
警察がめちゃくちゃ無能なだけで、正直警察が本格的に取りかかっていればもっと早く解決していた事件ではある
それを何の権限もない現役高校生が調査するから調査に様々な困難が生じる。本作の謎解きにおける関門はほぼそういう類のもので、凝ったトリックなどはない。他人のなりすましくらいである
面白いのは、現役高校生が小さな街で、このような事件を解決しようとするそれに付随する事件外のトラブル、主に人間関係のトラブルである。
1人の若き才能が本気を出すことによる、周囲からの妬みやっかみ嫉妬。今作ではpodcastもやってしまっているので全英、全世界から気分の悪い声が届く。そういうところ
話の展開自体はリアルとかそういうのもなく、とある事件で陪審員による無罪が決定されるがそれについて、ただ結果だけ書いてなぜそうなったかとかは書いていない。作者が狙った通りに話を展開させるための細かい裏付けはないが、それはそれでいい気がしてきた。話を面白くするためのご都合主義は歓迎される。
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ピップは前回の事件をポッドキャストで流していた。
サルとアンディの追悼式の後にコナーのお兄さんジェイミーが行方不明になる。
ピップは、探偵業ってやつは自分にとって悪い影響も多いと感じていて、探偵っぽいことはやりたくなかったがコナーの家族から切に頼まれ引き受ける。
ジェイミーが行方不明になった裏
幼少の子どもたちばかりを狙った連続殺人犯がかつて存在して、その片棒を担いでいた息子がキルトンに現在済んでいる。それがあの新聞記者スタンリー。
そして、殺人鬼に姉を奪われ、殺人鬼の息子に復讐を果たそうとキルトンに引っ越してきた男ががグリーン。全てはグリーンが仕組んだことでそれにジェイミーか何人かが巻きこまれていた。グリーンは若いキレイな女性になりすましターゲット候補を誘っていた。特にジェイミーが一番その偽の女性にはまってしまいグリーンの言いなりになっていた。真実を知ってしまったジェイミーはスタンリーの元に監禁されていたがラヴィらが救出に成功。
結局、グリーンの罠にひっかかってしまい、新聞記者であり殺人鬼の息子であるスタンリーはピップの6発の銃弾を撃ち込まれ、ピップの懸命な救命措置にもかかわらずスタンリーは死亡。
その後、グリーンは逃亡。
スタンリーを埋葬して物語は終わる。
この調査活動の裏で、ピップの活動にやっかみを持つものも多くいることが判明する。ローレンの元彼トムがウソのタレコミをしてピップが激怒。
ローレンの今彼アントが、ピップのこの活動を目立ちたいがゆえのヤラセだと言ってピップが激昂。ピップはアントに対して軽い暴行をしてしまい少しだけ登校停止になる。
スタンリーを埋葬する際も反対する町民も小さいデモ活動あり。
あれ?あれ?そっちに行きます?
前作を読み終え、勢いで2作目も読みました。
皆様仰ってますが、ちゃんと1作目から読んで頂きたい。
いきなり前作のネタバレから始まるので、本作から読むとみすみす傑作ミステリー小説を一冊ドブに捨てる事になります。要注意です。
さて本編のお話、先ずコナーがダルい作者の意図どおりだと思いますが、もう一度言いますコナーだるい、うざ絡みやん、嫌やったら依頼すんなよ!って心から思いました。
一方、ラヴィが出てくるとテンポアップするんですが、コナーとの対比からかラヴィが軽く見える気がしました。
主人公がコーラ?をある人に頭からぶっかけるシーンやA~Bの時間帯に関する情報提供は不要というニュアンスで話すシーン、同級生を集め、ある箇所を捜索した際の解散の下り等、何様?と感じるシーンが多く作者が意図的に行っているとはわかりつつ、前作の頃より主人公A性格拗らせている感を感じました。
アントとローラン?ペアもウザイ!クソウザイ!3作目はこの二人の事件にしようぜ!?
前作の正義感で突っ走る清々しさは薄く純粋さも無く、依頼をされたから、ある意味でのタイムリミットを意識し無くなく対処している感が読者に伝わってきます、狙いなんでしょうケド。
結末もう~ん、ピップ頑張れと思う反面...
三部作の二作目なので、ネタフリ回なのかな?という、あざとい見方も出来ますが