土屋晃のレビュー一覧

  • 獣たちの庭園

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    ネタバレ

    いよいよ夏本番。食欲が無くなり、そうめんのような口当たりのよいものばかり食べがちになる。でも、それじゃあよけい夏バテしそう。栄養バランスのとれた食事と、適度な運動、睡眠、それが必要。

    読書もそう。このところ、軽くてさっぱりした作品ばかり読んでいる。重厚でエネルギッシュで、心躍る話を読まないと。
    最近、そんな時には迷わず、ジェフリー・ディーヴァー作品を選ぶ。残念ながら、人気シリーズは全部読んでしまったが、本書『獣たちの庭園』が大切にとってあった。

    本書はディーヴァーが初めて挑んだ歴史サスペンス小説だ。下準備に2年の歳月を費やしたそうだ。
    1936年夏、アドルフ・ヒトラーがドイツ帝国の国威発揚

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    2011年11月21日
  • 悪魔の涙

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    筆跡鑑定の専門家、キンケイドが無差別殺人犯に立ち向かうミステリー。子供達を愛し、妻と親権を巡って係争中だがその専門知識を駆使して一つずつ犯人を追いつめていく姿に夢中になって読んでしまった。途中ライムがゲスト出演するのも読者にとっては嬉しいサプライズだ。ディーヴァーも何冊か読んでくると、大体パターンがつかめてくるので、大どんでん返しがいつ来るか、あと何回くるかと予測しながら楽しめるようになってきた。残りページ数で見当がつくのだよ(笑)これはまさしく名作というに相応しい読み応えのある作品だった。このキンケイドはまたどこかで登場してくれるのかな??

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    2011年09月17日
  • 悪魔の涙

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    ネタバレ

    読み終わって、しばらく目を閉じ、その余韻にうっとりと酔いしれた。

    凄惨な事件が描かれた作品だというのに、あと味がよく、希望を感じた。最高のエンターテインメント作品だ。
    昨年は<リンカーン・ライム・シリーズ>に翻弄された。脳細胞を懸命に働かさなければならない読書は、貴重な体験となった。今年は、その最高のお気に入り作家となったジェフリー・ディーヴァー作品を、遡って読んでみようと思っている。

    そこで、今回はこの『悪魔の涙』を手にした。世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅で乱射事件が発生する。正午までに2000万ドルを払わなければ、午後4時、8時、そして深夜0時に再び無差別殺人を行なうとい

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    2011年11月21日
  • 悪魔の涙

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    フリーの文書検査士、パーカー・キンケイドは幼い子供二人を育てながら自宅で仕事をしていた。一方、世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅構内で銃乱射事件が発生。その後、市長宛てに届いた脅迫状は、"身代金を支払わないと無差別殺人を続行する”という内容だった。事件現場には証拠がほとんど残らず目撃者もいない状況で、たったひとつの手掛かりは手書きの脅迫状のみ。捜査中のFBIは、筆跡鑑定のエキスパートで元FBI科学犯罪文書研究室捜査官のキンケイドに協力を強く要請。家庭の複雑な事情を抱えながらも非情な無差別殺人を食い止めるためキンケイドは再び捜査前線に戻ることになるのだが…。とっかかりは僅かな

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    2011年07月22日
  • 悪魔の涙

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    さすがは、どんでん返しのジェフリー・ディーヴァー。ハラハラでした。リンカーン・ライムもちらりと出てきて。うん。満足です。キンケイド、ルーカスシリーズって、他ないのかしら?ま、私は、ライムの方が好きですが…世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅で乱射事件が発生。間もなく市長宛に2000万ドルを要求する脅迫状が届く。正午までに「市の身代金」を払わなければ、午後4時、午後8時、そして午前0時に無差別殺人を繰り返すとある。手掛かりは手書きの脅迫状だけ…FBIは筆跡鑑定の第一人者パーカー・キンケイドに出勤を要請した…

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    2011年07月31日
  • 獣たちの庭園

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    ディーヴァーが歴史ミステリに挑戦した異色作。
    1936年、ベルリン・オリンピックが始まろうという時、アメリカからナチス高官の暗殺のために送り込まれた男ポール・シューマン。
    記者として選手団に同行、情報部のバックアップを得て、成功した暁には前科を消してまっとうな生活に入ろうとしていました。
    殺し屋なのだが、仕事には倦みかけていて、妙に正義漢なところもあり、どっちへ転ぶかわからない〜感情移入して良いのかどうか?

    当時の制度をよく調べて、ナチス内部でしのぎを削る力関係を描き、ヒトラーはじめ有名な人物を間近で覗き込むような面白さがあります。
    複数の殺人事件を調査するベルリンの警察官も重要な人物で、彼

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    2009年10月17日
  • 獣たちの庭園

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    最近のリンカーン・ライムシリーズより数段出来が良い。あらすじに『どんでん返し職人』とあるが、私は、ディーヴァーは稀代のストーリー・テラーだと位置づけている。そのファクターのひとつが「どんでん返し」であって、その部分だけでこの作者を評価したりはしない。「謎解き」とは違って本作品は「スパイもの」であるから、舞台設定とスリリングな展開が評価の対象になり得ると思う。その点では文句のつけようがない。ナチの支配下におけるドイツという、制約の多い材料を実に上手く料理してある。特異な時代設定に尻込みしたものの、主人公がベルリンに到着してからの展開は早かった。読んでる時は気づかなかったが、ラストへ来て初めて、読

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    2009年10月04日
  • 追撃の森

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    ネタバレ

    長かった・・・
    ミシェルが糞女だった
    ブリンとグレアムに希望が持てたのは良かった。100%話には入り込めなかったけど、読む時期が違えばかなり入り込めたかも。
    ただ1つ、わあ!ってなったのが、グレアムかブレンの回想?で「2人でみたタイタニック〜」の文があって、ああこの2人もあのディカプリオの観たんだなーと思ったら嬉しくなった。

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    2025年12月13日
  • 青い虚空

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    ネタバレ

    面白かった!
    けど登場人物や専門用語がすんなり入ってこないことが難点。
    ただ、フェイトがめちゃくちゃな天才らしい。最後はハッピーエンドなんやないか!
    ハッカーというか、そういうのに強い人が羨ましい。犯罪に使ったらいけないけど。
    結局、ノーランは誰?

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    2025年11月15日
  • オクトーバー・リスト

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    ネタバレ

    最後の章から始まるミステリー。「この作者のことだから、たぶんどんでん返しはこんな感じなんだろうな」とおおよその推測はできる。
    通常、あれ、この伏線はなんだったか? と小さいページ数に戻ることはよくある。この作品では何かの結果がでたときには「さあ、これは何が原因でこうなったんだ? これから伏線が出てくるはずだから見逃さないようにしなくちゃ」となる。とはいえ、伏線が登場したときに「あれ、この結果はどうなったのか」と小さいページ数に戻って見返すこともある。何しろ、いきなり結果だけ先に登場するのだから「誰だ、こいつは?」ということが多い。というか全部それ。

    読み始めは辛い。何が何だかわからないからと

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    2025年08月06日
  • 死者は嘘をつかない

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    ネタバレ

     読み終わるまで本当に時間がかかりました。(物理です、つまり積ん読の中に入ってしまい行方不明だった)

     幽霊が見えて、話をすることができるジェイミー少年が青年になって子どもの頃を回想するというキングお得意のスタイルのホラー小説です。

     その能力でいろいろ大変な目にもあっているのですが、ある出来事に巻き込まれてしまって、そこから、どうしてこうなってしまった! というジョットコースターの乗せられてしまったように物語が動いていきます。

     私はキング大好きですし、今回も面白かった! と満足ですがラストの不穏な空気が気になりますかねぇ、くふふ。

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    2025年06月27日
  • 死者は嘘をつかない

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    死者が見えて話すことができる少年・ジェイミーの青春ホラー作品。
    ジェイミーは様々な出来事に巻き込まれ、最終的に危機的な状況に追い込まれてどうなるのか?という展開はハラハラしながら読みました。
    ジェイミーが少年から青年に成長していく課程での葛藤がとても良いです。『大人になるうえで最悪なことは、口を閉ざすことではないか』というセリフがあり、無邪気になんでも話せた幼い頃の自分と、大人になりかけている自分の葛藤を感じる一文でした。
    キング作品にしては短いストーリーなので、少し物足りなさを感じましたが、コンパクトにまとまっていて読みやすかったです。

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    2025年05月29日
  • オクトーバー・リスト

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    ネタバレ

    「あなたの力が必要になる」
    「もちろんよ」
    「言っておくけど、エレナ、これは…極端なことよ」
    「ねえ、わたし、なんでもするって言ったでしょ」

    「わかった。あなたには車に轢かれてもらいたい」
    「えっ?」
    これは作中のなかでいちばん好きなやりとり。
    そのあとの、
    「なんでもって言ったのは、ほんとは徹夜してファイルを読むみたいなことなんだけど」のセリフもかわいらしくて素敵で使ってみたい。
    誰かの力になりたくて名乗り出たあと無茶ぶりを要求されたら言おうと思う。

    お気に入りのやりとりがひとつでも発見できると、
    その話を読んでよかったなという気持ちがいっきに芽生えて安心する。
    なにしろそういう発見を自

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    2025年05月13日
  • 死者は嘘をつかない

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    うーんホラーの帝王にしてはイマイチだったなぁ。若干ホラーの要素はあるけど普通の内容だな。
    キングを読んだのはミザリーが最初だったけどいまだそれを超える作品に出会えない。

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    2025年05月07日
  • 死者は嘘をつかない

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    70歳を超えてこの軽やかさ。同じ少年ものの『ジョイランド』のような深みはないけど、一気に読ませる筆致(短い章立て)と、章の最後の一言の巧さ、クライマックスの迫力は相変わらず。キング初心者にも大変読みやすいかと。

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    2025年04月08日
  • 死者は嘘をつかない

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    ネタバレ

    久しぶりの翻訳小説だったが、やはり少し読みにくさを感じた。映画を見ているような文章で、映画好きの私はとても楽しめた。終盤のジェイミーが誘拐される展開には恐怖したが、同時にワクワクもした。

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    2025年01月31日
  • ジョイランド

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    ミステリーというより青春小説。
    切ない失恋と、新しい恋、友情。
    その中にホラーミステリーが散りばめられてる。
    面白かった。
    加齢のせいか読み始めは、なかなか世界に入り込めれなかった。

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    2025年01月25日
  • 死者は嘘をつかない

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    S.キングが楽しんで執筆しているのが伝わってくるような そんな感じ
    ジェイミーの語り口に、妙にわくわくさせられてしまうからかもしれない
    ホラー要素は少量、うやむやに終わる感もあるけれど嫌いじゃない 
    セリフに違和感を感じ現実に戻される事は皆無、逆にそのセリフから色々と調べてしまう
    4に近い3

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    2024年11月24日
  • オクトーバー・リスト

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)アタマの上に?を出しながら読み進めるのがイマイチ。読後に読み返して楽しむモノじゃろうけんど、その気が起きない。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]おまいがノータリンだからだろ

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    2024年11月14日
  • 死者は嘘をつかない

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    死者の霊が見える少年ジェイミー。死んだ時の姿で現れるからなかなか壮絶だったりするし、危険な方へと導かれていくからどんな恐ろしい結末になるかと期待したけど、特に盛り上がらず。主人公もこれはホラーストーリーであると再三言っていたけどホラーではなかった。驚いたのは、死んだ人は嘘をつけないが故の最後にサラッと明かされる衝撃の真実。

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    2024年10月17日