土屋晃のレビュー一覧
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ネタバレ1973年の夏から秋のアメリカン青春小説。
ミステリーサスペンスやホラーはトッピング的なもので、愛と青春の旅立ちという感じでした。
失恋から始まり、遊園地での仲間たちや子供たちによる再生、大事な人たちの出会いと別れが圧倒的な筆力で物語られています。
現代からの視点で物語られているので、トムなどのその後のエピソードが語られるのですが、エリンの現代エピソードがないところが、サスペンスのネタバレにならないようにしていると思われてうまいと感じました。
キングにしては灰汁が強くなく、むしろセンチメンタルな感じにもなるので読みやすいと思います。
それにしても、この長さだと短く感じてしまう作者ってすごいで -
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アイザック・ベルと壊し屋の息詰まる攻防が続く。ベルはついに壊し屋の正体を見破るが…
意外に本編はあっさりと終わり、あれっと拍子抜けする。また、エピローグでは1934年が描かれているが、最後までそれが謎であるのだか、プロローグで全てが氷解し、本編の結末の意図を知ることになる。
インディー・ジョーンズのような味わいのある面白い冒険アクション探偵小説であった。シリーズ最初の『大追跡』の方が圧倒的に面白いのだが…
クライブ・カッスラーはこのシリーズ第二弾から共著者にジャスティン・スコットを迎えた。ジャスティン・スコットの『ハードスケープ』と『秘密パーティの客』を読んだことがあるが、どちらも冒険小 -
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大どんでん返しは、リンカーン・ライムの
専売特許じゃ無かった。
いつもはリンカーン・ライムシリーズに時々出て来る
パーカー・キンケードが今回は主役。
よって逆に今回は、リンカーンがカメオ出演しています。
でも、冷静に考えてみると、このパーカー・キンケードものは、
リンカーン・ライムものと相似形ですね。
自分の分野では殆ど比類することなき才能を発する
(自分の分野以外はからっきしだけど)元法執行官と、
その元法執行官の相棒となる現役法執行官。
そういう相似形作品だからでしょうか。
シリーズ化はされていないようです。
ずいぶんと思わせぶりな終わり方なんだけどなぁ。 -
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ディーヴァーにしては珍しい作品だと思うのが本書の初期段階。オーソドックスなスリル&サスペンスですか? 森の中の別荘を舞台に、二人の男女が惨殺されるシーンに幕を開け、そこに駆けつけた女性警察官が巻き込まれる。それだけではなく、殺人犯二人組の視点でも書き込まれる。追跡と逃走の森のなかの物語。まさにタイトル通りのオーソドックスな冒険小説『追撃の森』といったシチュエーション。これは本当にディーヴァーなのか?
ところがどっこい中盤に来て、どこかおかしいとなってゆく。意外なる展開。裏切りに満ちた展開。巻き込まれゆく、ヒロインの家族。一体、どうなってゆくのかがわからなくなる、追撃の終わり。予感は正しい -
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コンピューター犯罪。初めは??(゜_。)?(。_゜)? チンプンかんぷんで(。。;)
何回も用語解説を見ながら。
私なんか機械音痴ですからね、PCいじってても深~いことはさっぱり分からず。
今回も次々私の推理は外れていきました。
ミラー刑事の遺体が発見されたときだけは、自殺じゃないってわかりましたけど(*^_^*)
ショーンの正体は驚きでした!
まったく怖いことですね。
今に人間は機械によって支配されてしまうんじゃないかと、昔観た洋画を思い出してぞっとしました。
あのビショップ刑事とジレットの関係が良かったですね。
だんだん二人に信頼関係が出来ていくところはニマニマして読んでいました。