土屋晃のレビュー一覧

  • オクトーバー・リスト

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    終わりから始まるミステリー。娘の誘拐、そしてオクトーバーリストの謎とは? #オクトーバー・リスト

    ■あらすじ
    怪しい男から娘を誘拐したと脅迫されている女性。タイムリミットは迫っていた。この事件には「オクトーバーリスト」と言われる情報が関係しているらしい。彼女はアパートで娘が無事もどってくるのを待っている、そして身を案じる仲間たちが娘を連れ戻しに行ったのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    終わりから始まるミステリー。

    なかなかのパワーワード、どんな物語なんだ?と思われるかもしれませんが、実はそのまんまです。最終章である「第36章」から時間が巻き戻るように物語が綴られていき、ラストは「第1

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    2023年12月01日
  • ジョイランド

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    青春とミステリーが歪なバランスなので、名作!という訳にはいかないけど、とても楽しく読めた。過去の輝きを描くときのキングはいつも冴えてる。終盤の「見世物筋」の矜持には泣けました。

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    2023年09月12日
  • オクトーバー・リスト

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    事件の様相が逆から語られていくサスペンス。娘を誘拐され、「オクトーバー・リスト」を要求される女性と彼女を支え助ける男性たち。そこに凶器を手にした誘拐犯がやってくるところから物語は始まります。普通なら物語のクライマックスに当たるであろうシーンなのですが、なんせ状況が分からない。そもそもオクトーバー・リストって何なの?
    読み進むうちにどんどんわかるだろうと思いきや、実は案外わからない。いろんなことが起こっているにも関わらず、謎が増えます。なんでこんな事態になってるの? 小さな「仕掛け」に関してはその都度わかりますが、大本がさっぱりわかりません。
    と思ったら。やっぱり来ましたどんでん返し。結末がわか

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    2023年07月30日
  • オクトーバー・リスト

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    時間軸を逆にしたからこそ面白い。
    そうでなければ、ディーバーが好むジェットコースターにも、大どんでん返しにもならなかったと思う。
    こういう小説の校正、大変そう。

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    2023年04月28日
  • 追撃の森

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    ジェフリー·デイーヴァー。森の中の別荘で夫婦が殺された。通報を受けた女保安官が殺し屋と鉢合わせし、夫婦の友人である女と森へ逃げ込み、殺し屋はそれを追う。
    罠をかけたり、かかったりしながらの逃亡劇は予定調和感があるが楽しめる。あとがきで書いてあるとおり、女保安官と殺し屋の一種のシンパシーについてもう少し触れてほしかった。

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    2023年02月03日
  • オクトーバー・リスト

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    こんな事もできるのね
    騙されました、完璧に
    読みにく~~と思いつつ進み
    終わりに来て、はあ~~
    で、最初に戻ってしまった

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    2022年09月17日
  • 悪魔の涙

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    ジェフリー・ディーヴァー。地下鉄で無差別の射殺事件が発生し、市長のもとへ金を払わなければさらに事件を起こすという文書が届いた。FBIは手がかり手間ある文書について文書検査士であるパーカーに協力を求めた。
    ゲストとしてリンカーン・ライム登場する。
    作者の得意であるどんでん返しは今作でも使われており、最後まで気が抜けない。主人公のパーカーは卓越した専門家ではあるが、同時に父親でもあり好感のもてる人物だった。しかし首謀者との対決はいささかあっけなかった

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    2022年07月18日
  • オクトーバー・リスト

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    最終章から始まる逆行ミステリー。まえがきや目次すら最後に配置するという徹底ぶり。阿津川辰海氏の序文(解説)までもが逆なんで脳がバグる。ラストまで読んだら最初に戻りたくなるし、一章から普通に読みたくなる。とにかくすごい

    答え合わせ感覚でパラパラ読み直したけど、ちゃんとそれぞれが繋がってるし、ほんますごい本やな……。
    第1章読んでから第36章読むと「うわぁぁ!!」ってなる(笑)
    あんまりいうとネタバレになるんでアレですが、ジェフリー・ディーヴァー、天才じゃね?

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    2022年06月24日
  • ジョイランド

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    アメリカの作家スティーヴン・キングの長篇ミステリ小説『ジョイランド(原題:Joyland)』を読みました。
    『スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編―』に続き、スティーヴン・キングの作品です。

    -----story-------------
    巨匠が放つノスタルジックで切ない青春ミステリー
    遊園地でアルバイトを始めた大学生のぼくは、幽霊屋敷に出没する殺人鬼と対決する……もう戻れない青春時代を美しく描く巨匠の新作。

    1973年。作家志望の大学生であるぼくは、恋人との距離を縮めることのできない鬱屈を抱えながら、夏休みに遊園地「ジョイランド」でアルバイトをはじめた。
    乗り物の運転から園内の清掃ま

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    2022年06月05日
  • 獣たちの庭園

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    とても面白かった。ナチ合う幹部暗殺のうらにアメリカ政府の陰謀が絡むどんでん返し。アメリカへ渡った途中で主人公と恋した女性が幸せになってほしい。

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    2022年04月07日
  • 悪魔の涙

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    文書検査士パーカー・キンケイドが主人公
    当然姿なき大量殺人犯に対して文書鑑定で挑むわけですが
    やっぱり原書で読めたらもっと面白いんだろうなぁってなるので残念です

    そしてジェフリー・ディーヴァーですからね当然のごとく大掛かりな仕掛けが施してあり物語は最後の最後まで二転三転を繰り返すわけですが
    この物語の肝になってるのは圧倒的なスピード感です
    ディーヴァーの作品の中でもかなり上位に位置し序盤から息をもつかせぬという感じです
    もちろん2時間ごとに区切られた犯行予告がそのスピード感を演出する最も重要な要素ですが
    パーカーの職業そのものがスピード感をさらに増す要素になってドキドキさせらます
    文書鑑定は

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    2022年04月06日
  • オクトーバー・リスト

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    ネタバレ

    逆行するストーリー、読んでて疲れる、記憶が定着せずんっ?となる
    最後の複数段階回収は見事、読み返さなくても理解出来た(が読み返したくなる)

    面白かったし感心したが、なんかモヤっとした感じが残るのはなんだろう、良い人がいない・応援したくなる人がいない感じかな

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    2022年03月13日
  • オクトーバー・リスト

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    ネタバレ

    娘のサラを誘拐されたガブリエラ。
    犯人からは身代金50万ドルと共に勤め先の投資会社の上司が残した”オクトーバーリスト”なる謎めいた書類を要求される。
    知人のダニエルとアンドルーが犯人との交渉に向かい、ダニエルの仕事上のパートナー、サムとホテルでその交渉結果を待っていたところ、結果を携え扉を開けて入ってきたと思ったのはダニエルではなく犯人だった。。。

    から始まる完全なる時間逆行物語。

    フラッシュバックを巧みに取り入れるものや、衝撃的な結末から始まり”過去に遡る”作品には時として出会うのだが、ここまでストイックに過去方向にしか時間が流れていかない物語は初めて。

    いかんせん構成上の企みの縛りが

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    2022年02月26日
  • オクトーバー・リスト

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    後ろの章からから読む小説。後ろから読むため、置かれている状況がまず分からず、初めは各章のつながりがなかなか把握しづらかったです。結末の章が分かってるんって、面白ないやんと思ったのですが、途中からは、徐々に視界が晴れて世界が広がっていくような感覚を体験できました。この逆から読むストーリーを作ったディーヴァーはやはり天才。普通の作品よりも、はるかに難しかっただろうなあと感心。

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    2022年01月23日
  • 悪魔の涙

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    結構な長さだけど
    あまり感じることなく読み終える
    ちょっと出てくるライム
    想像を遥かに超えるラスト
    面白かった!!

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    2021年06月17日
  • 追撃の森

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    ミステリー・サスペンスに登場するアメリカの舞台は、ニューヨークをはじめロスやシスコ、ちょっと外れてもシカゴやフロリダがお馴染みのところ、この物語は、ウィスコンシン州ケネシャ郡の森と湖、多分一生自分には行くことのない場所で繰り広げられる命がけの追いかけっこ。
    ほとんどが暗い森の中で、文字通り山あり谷ありの、主人公プリンと殺し屋ハートの先の読み合いとトラップのかけ合い。
    ハラハラドキドキして、先を読まずにいられない。

    最初の別荘襲撃事件の真相は、ほとんどサイドストーリー化していて、最後の章でやっと謎解きが進むが、途中全く気にならないほど追撃場面に引き込まれていた。

    プリンの家族の物語は、やや消

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    2020年09月04日
  • ジョイランド

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    なんかこの人いつもこんな感じじゃないか、と何冊も読んだわけじゃないのに言いたくなるような展開、なんだけどもいい感じに引き込まれていくのであった。
    割と爽やかに描かれてるけど、青春の1ページとして済ませるにはかなり激しい話で、こりゃもうトラウマものなんだけど、うまい感じでまとめていて、そこらへんは主人公もタフだ。そして童貞を捨てたらすっかり上手くやるようになってて、そこらへんもやりおるな、お主、て感じ。
    まぁでも一番いけてたのはワンコだワンコ、やっぱ可愛いくて賢いってワンコ最高よね。

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    2020年08月11日
  • ジョイランド

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    キング見落としシリーズ、その……いくつだっけな(笑)? 21歳の青年が、大学の夏休みに《ジョイランド》なる遊園地で働くことになる。そこで彼が体験し成長していく姿を、老境の彼が回想する形で描いた作品。ミステリーやスーパーナチュラルの要素もあるが些細なもので、青春小説として楽しんだ。解説にもあるように、『スタンド・バイ・ミー』や『シャイニング』を思い出した。

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    2020年07月19日
  • 追撃の森

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    追うものと追われるもの。そこにはスリルと緊迫感が満ち溢れ、騙し騙されの攻防が小気味良く展開してゆく。
    たった一晩の出来事なのに、こんなに色々な事が起こるのか、と驚嘆する。
    また、善人かと思った人物が実は違ったり、その逆もあったりと、いわゆるどんでん返し的な仕掛けもディーヴァーならではという感じ。
    だからこそ、エピローグ的な後日談のこの終わり方には不満足だ。

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    2020年04月11日
  • 追撃の森

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    緊迫した生き残りゲームがほとんどのページを占めている。
    保安官補の女性と殺人犯の知恵比べのサバイバルが読みどころかな。
    偶然二人組みになった逃げる側と追う側、見方を変えれば、逮捕する側とされる側、警官と殺人犯、という組み合わせ、時間とともに理解が少し深まって二人の関係が次第に変化していく、このところはありかもしれないが、一夜の出来事にしても、暗い森の長い追跡は少し飽きる。

    * * *

    人里はなれた森林の中の別荘で夫婦が殺される。保安官補のブリンは現地に行き、生き残った女(ミッシェル)と出会う。
    二人組みの犯人が追跡してくるが、二人は湖岸の森を抜けて逃げていく。
    連れて逃げていく女優崩れの女

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    2019年12月20日