土屋晃のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった。するする読めた。期待以上。
死者が見える少年というと「シックスセンス」だが、ブルース・ウィリスはいない。アルツハイマーを患った伯父や隣家の大学教授はいる。
初めて死者を見たと認識したシチュエーションは、映画のシックスセンスの感動的シーンをモチーフにしている気がする。似ている。
リズが抱えている問題が現代アメリカっぽくて、まんま。リーマンショック前後と麻薬依存の話。
結局、爆弾魔だったセリオーは教授いわく外から来たものらしいが、クトゥルフ案件?キングユニバースのダークゾーン案件?
撃退の魔法の言葉は「あとで(later)」ってことかな。ジェイミーが死んだ後にという。これ、結局魂は取られちゃうのか、ジェイミー自体は気にしてないのか。
あと父親の正体がやばいな。伯父か。キングで近親相姦の話って今まで出てたっけ?ゲースロに影響された?
この話もキングのいつも通りの老人と少年と中年キャラで固められていた。隣家の教授、母親、ジェイミー。
リズが厄介すぎる。
死者の描写は面白かった。すんなり、ああ死んだ人間と会話してるんだなっていうテンションになれる。嘘をつかないが、拒否してくるのも面白い。変化してしまったセリオーは嘘をついてきたが。
感動的なところはあまり無くて、死者に質問してやぶ蛇つついたって感じ。
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死者が見えてしまう少年の成長記録… シックスセンスばりのホラー&エンタメ #死者は噓をつかない
■きっと読みたくなるレビュー
エンタメ書かせたらマジで世界一すね。さすがスティーブンキング。
序盤に興味を持たせて、中盤でのエピソードで徐々に盛り上げる。後半は緊張感とボルテージアゲアゲでラストまで一気に読ませちゃう。それにも関わらず、訴えかけるテーマは深く心に残るんですよね。
また読んでると自然に映像が浮かんでくるんすよ。一人称視点での語り口調が絶妙で、かつて自分が書いた日記を読んでいるみたいなんです。
しかも読者を楽しませるため、嫌味がない程度に既存映画などのエピソードやセリフなんかを入れてくる。道具に使い方も上手だし、章立ても短めでテンポがいい。ホント映画を見てるみたい。
さて本作はホラーではあるのですが、サスペンス要素もかなり強め。油断して読んでると、えっーーという展開が待ってたりするのでご注意を。
本作の一番の強みは、やっぱり主人公のジェイミーですね、かわちい。何故だか分かんないけど、持ってしまった能力を忌み嫌いながらも向き合っていく姿に胸打たれるんすよ。子どもの成長していくってのはいいもんすよね。
それに引き換え、子どもにすら甘える大人の屑っぷりに腹が立って仕方がない!誰しも様々な事情がある、もちろん頼りたくないというのはよくわかる。でもそこは大人としてのプライドでやってはダメなことでしょ!何度も叫んでしまいました。まったくもう。
終盤にかけて物語は加速していく。間違いなく手に合わせ握る展開、そして結末は…キング作品ですが、あっという間に読めてしまう短い作品。それなのに、しっかりと世界のエンタメを楽しめるんです。いつも分厚い本と敬遠している方にもオススメですよ!
■ぜっさん推しポイント
子どもが主人公の物語を読むと、いつもわが身のことを反省させられるんです。本作のバーケット教授はいい人だったなぁ… ちゃんと子どもの話を聞いて、誠実に向き合ってあげるんです。この当たり前のことが自身の子どもでもなかなかできないんですよ。
仕事、時間、経済的なことに追われる毎日で、つい後回しにしがち。親子の会話って大事だなぁと切に思ったのでした。 -
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終わりから始まるミステリー。娘の誘拐、そしてオクトーバーリストの謎とは? #オクトーバー・リスト
■あらすじ
怪しい男から娘を誘拐したと脅迫されている女性。タイムリミットは迫っていた。この事件には「オクトーバーリスト」と言われる情報が関係しているらしい。彼女はアパートで娘が無事もどってくるのを待っている、そして身を案じる仲間たちが娘を連れ戻しに行ったのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
終わりから始まるミステリー。
なかなかのパワーワード、どんな物語なんだ?と思われるかもしれませんが、実はそのまんまです。最終章である「第36章」から時間が巻き戻るように物語が綴られていき、ラストは「第1章」で幕を閉じるという作品。私が大好きな映画「メメント」に近い進行ですね。
本作、漫然と読み進めてしまうと混乱しがちなので、ノートに人物と関係性を書くのがオススメです。人物は多くないので手間がかかるほどでもないですし、人間関係を理解できたほうが絶対楽しめますよ。
さて物語ですが、とにかく分からないことばっかりなのに、常に差し迫った状況なんです。しかもさらに不安を掻き立てるような情報が交錯してくるから、さらに胸騒ぎが大きくなっていく。
こいつ何者なの?何故こんなことするの?オクトーバーリストって一体なんなのよ?
先に気になってしょうがないので読み進めるのですが、そうです本作は逆進行。読めば読むほど、むしろ気になることが増えてくるという恐ろしい展開。でも気になるから読み進めちゃう…そしてまた分からないことが増える…助けて。
ただすべてが分からないわけではなく、先に戻ることによって判明することも出てくる。場面も人物も次々切り替わったり、細かい展開もスピーディでストーリーテリングが上手いのよ。めっちゃ楽しく読み進められました。
そして本作は登場人物の距離感が素晴らしいんです。特にメインの男女二人の関係性が見ものなんですよね~ 物語が進行する(遡る)ことによって、気持ちが少しずつ変化して(戻って)いく様子が面白いのよ。
そしてなんといっても物語の終盤(というか序盤)。そもそもどういう事件だったのか、娘の誘拐は何故おこったのか、オクトーバーリストとは何なのか… ついに謎が明らかになった時、あまりに綺麗な真相と収束に、とりあえず目ん玉が飛び出ました。
あっという間に「最初まで」読んでしまった、ドエンタメなサスペンスミステリーでした。
■ぜっさん推しポイント
全て読み終わって、あらためて最初の「第36章」や、各章を飛ばし読みをしてみる。あのシーンはどうだったのか、奴はどうなったんだ…なるほど、そういうことだったのかと唸ること請け合い。
そして本書は、各章の冒頭に関連する写真が添えられているんです。部屋に飾りたくなるような写真ばかりで大好き。私のイチ推しは「第10章 土曜日午前10時30分 45分まえ」の写真。皆さんはどの写真がお気に入りですか? -
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事件の様相が逆から語られていくサスペンス。娘を誘拐され、「オクトーバー・リスト」を要求される女性と彼女を支え助ける男性たち。そこに凶器を手にした誘拐犯がやってくるところから物語は始まります。普通なら物語のクライマックスに当たるであろうシーンなのですが、なんせ状況が分からない。そもそもオクトーバー・リストって何なの?
読み進むうちにどんどんわかるだろうと思いきや、実は案外わからない。いろんなことが起こっているにも関わらず、謎が増えます。なんでこんな事態になってるの? 小さな「仕掛け」に関してはその都度わかりますが、大本がさっぱりわかりません。
と思ったら。やっぱり来ましたどんでん返し。結末がわかっているのにどんでん返しがあるのか? と思いましたが。ありました。なんとまあ、そういう仕掛けだったのか! -
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アメリカの作家スティーヴン・キングの長篇ミステリ小説『ジョイランド(原題:Joyland)』を読みました。
『スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編―』に続き、スティーヴン・キングの作品です。
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巨匠が放つノスタルジックで切ない青春ミステリー
遊園地でアルバイトを始めた大学生のぼくは、幽霊屋敷に出没する殺人鬼と対決する……もう戻れない青春時代を美しく描く巨匠の新作。
1973年。作家志望の大学生であるぼくは、恋人との距離を縮めることのできない鬱屈を抱えながら、夏休みに遊園地「ジョイランド」でアルバイトをはじめた。
乗り物の運転から園内の清掃まで、観光シーズンまっただなかの遊園地での仕事は、多忙ながらも楽しかった。
しかし気がかりもあった。下宿屋のおかみから聞かされた、4年前に遊園地の幽霊屋敷でかつて喉を切られて死んだ女の子がいたという話。
調べてみると同様の事件が何件も発生していることがわかった。
仲間とともに情報をあさった結果、事件の前後に移動式の遊園地が現場近辺に来ているということだった。
そしてぼくは、ひょんなことから殺人鬼の正体を告げる事実を知った。
冬期閉園が近づくジョイランド。
殺人鬼に捕らわれた車椅子の少年を救うため、ぼくはやつとの対決を決意した。
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2013年(平成25年)にミステリー専門の出版社からペーパーバック・オリジナルで刊行された作品で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペーパーバック部門の最終候補作となった青春ミステリ… 回想シーンの描き方やGS&WM鉄道で雌ジカと遭遇するシーンが使われる等、『スタンド・バイ・ミー』に通じる、切ない青春小説の味わいが漂う物語でした。
1973年、大学2年生の夏、「ぼく」ことデヴィン・ジョーンズは付き合っていたウェンディ・キーガンの気持ちが一方的に離れて行っていることに気付き、鬱屈を抱えながら、大学から離れた遊園地ジョイランドでアルバイトを始める… そこで出会うアルバイトの同僚トム・ケネディ、エリン・クックや彼らを束ねるジョイランドの従業員レイン・ハーディ、ゲイリー・アレン、エディ・パークス等々、遊園地を訪れる客、下宿の人々と交流をするなかで次第にウェンディのことを忘れていくデヴィン、、、
そんな中、遊園地の幽霊屋敷・ホラーハウスに現れるという、そこで殺害された少女リンダ・グレイの幽霊の噂を聞いたデヴィンはその謎に惹かれ、下宿と遊園地の間にある浜の脇の館に住んでいる体の不自由な少年マイク・ロス、彼の母アニー、飼い犬のマイロも着実に謎に巻き込まれていくことに……。
スティーヴン・キングの作品なので、ややホラー要素も含まれていましたが、物語全体としては切なくて甘酸っぱい青春小説の要素が強く、そこに様々な土地で殺人を犯しているサイコキラーが絡んでくることによりミステリ要素も絡んでくる感じ… 恋愛の不安と痛み、人と人の別れや喪失も巧く織り込まれていますが、読後に爽やかさも感じる展開で、余韻に悲しさを爽やかさで包むことで生まれる独特の甘酸っぱさが広がる作品でした、、、
スティーヴン・キングって、ホラーのイメージが強いですが、少年や青年が大人になるまでのエピソードや若者の恋愛や青春の甘やかな痛みを描くのがとてもう巧い作家だと感じましたね。 -
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文書検査士パーカー・キンケイドが主人公
当然姿なき大量殺人犯に対して文書鑑定で挑むわけですが
やっぱり原書で読めたらもっと面白いんだろうなぁってなるので残念です
そしてジェフリー・ディーヴァーですからね当然のごとく大掛かりな仕掛けが施してあり物語は最後の最後まで二転三転を繰り返すわけですが
この物語の肝になってるのは圧倒的なスピード感です
ディーヴァーの作品の中でもかなり上位に位置し序盤から息をもつかせぬという感じです
もちろん2時間ごとに区切られた犯行予告がそのスピード感を演出する最も重要な要素ですが
パーカーの職業そのものがスピード感をさらに増す要素になってドキドキさせらます
文書鑑定は(冒頭に詳しく描写されているように)机に座ってじっくりと考えて進めるものだからです
本来時間をかけなければいけないものを短時間でやらされているというコントラストがスピード感に繋がっています
ダメ押しでパーカーの家庭事情がさらなる焦りを加えてもう読者も巻き込んで焦りまくり
ジェフリー・ディーヴァーはスピード感も操るすんばらしいストーリーテラーなのです!