土屋晃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレディーヴァーらしくどんでん返しやら各所の仕掛けやらが満載、なのでもうお腹一杯よ!になる人も決して少なくないんじゃないかと思う。ディーヴァーといえば何と言ってもリンカーン・ライムシリーズが有名だけど、その世界とも今後とも関わってくる筆跡鑑定の第一人者、パーカー・キンケイドが主人公。ライムはゲストでちょこっとだけ登場するよ!
ストーリーは本当にラストに向けて疾走してターン、またターン!みたいなスピード感溢れるもの。そもそも「●時までにこれこれをしろ、さもなくば」というのが犯人の要求なんだから、作中の時間経過が緊迫感と焦りを連れて来るのも無理からぬところだ。そういう雰囲気を描くのがディーヴァーはと -
Posted by ブクログ
ディーヴァー初の歴史サスペンスということだが、どちらかというとスパイ小説或いは冒険小説な味わい。それはそれで構わないし、とってもよく出来た小説なんだけど、わざわざディーヴァーが書かなくても良いのにって思ってしまう。もちろん、そこここにディーヴァーらしさもあり、やられちまうところもあるのだけどね。
例えばル・カレとか、いろいろ居るじゃないですか(あまり詳しくないので列挙できないようだ)。こういう作風はそっちに任せておいて、ディーヴァーにはもっとドンデン返されたいのが読者としてのわがままだったりするのです。
作家のわがままは聞いてあげないのだ。