藤崎翔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
藤崎翔さん、やっぱり面白いですよ!エンタメ小説としてすんばらしい!
シーンがイメージしやすく、展開も早く、語り手がどんどん変わることで情報も豊かで
サクサク進んじゃう。
神様と言われる教師、坪井誠造。
その神様が急逝。通夜が行われ、皆が深い悲しみにくれ神様エピソードが語られる中、次第に
坪井先生はとんでもない犯罪者ではなかろうか、
と話は展開していくが・・・。
タイトルからして『神様に裏の顔』、裏の顔ですがらね、いろんなフラグが立ちまくるわけです。
でもですね、中盤くらいには裏の顔が暴かれまくるわけですよ。わかりやすくいうと
エロエロ殺人鬼なんです。しかも殺人を犯すキッカケは身近な人の『死んでしまえばいいのに』
という一言。罪は憎むがどこか坪井先生を責めきれない。
警察や探偵はでてきません。登場人物の会話だけで展開していくあたり、解説にもありましたが
『12人の優しい日本人』のような面白さ。
話はさらに展開して、やはり神様だよね、からの残り32ページ。
そーくるのね。藤崎さん、これまで積み上げた
アレコレが崩れていく。
どんでんどんでんですね。ぜひご一読ください。
横溝正史ミステリ大賞 受賞は伊達ではありませんでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ藤崎翔氏の本は何冊か読んだけれど、彼の文章は読みやすく 彼らしさがあっていい。
お梅シリーズと、同じニュアンスのこちらのストーリー。それぞれのストーリーが大きな流れで繋がっていて 楽しめた。
古畑先生を嫌な人だなと思い読んでいたけれど最後にはキチンと回収されていて、とてもスッキリした。
時代によって、バーコードからQRコードに変わってる所も細かくていい。
もし私にポイントがあるなら、何になるだろう。
どこに行くのだろうと思ってみたけど、その時にならないとわからないな。
ブラッシュアップライフみたいに人生は徳を積む事が大事だなと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人は死ぬとバーコードだけの「お魂様」になって冥土に向かい、生きている間に積んだ徳のポイントに応じてさまざまな生物に形を変えて現世に戻れる、という話
確かにお葬式とか法事とかお盆のときに、蝶々が飛んできたりして「もしかしたらあの人の生まれ変わりかも」なんていう話は聞いたことがある。
96歳で大往生した人、16歳であっけなく死んだ人、産まれたばかりの我が子の前でうっかりミスで死んだ人… さまざまな「お魂様」が自分のポイントに一喜一憂しながら現世に戻る短編集。最後の話が良くてホロっと泣いた。私なら何になるかな
やっぱり鳥とか蝶々とか飛べるのがいいな。
登山家がヤモリになって東京タワーを登ったり降りたりする話は、最後に自宅で奥さんに会わなかったわけにじーんときた。
人生いろいろだなあと思う。 -
Posted by ブクログ
神様のように万人に対して善良だった教師が亡くなり、通夜でその人に実は裏の顔があったのでは?と話し合う事になる物語
以下、公式のあらすじ
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神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した―と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり…。聖職者か、それとも稀代の犯罪者か―驚愕のラストを誰かと共有したくなる、読後感強烈ミステリ!!第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
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主な登場人物
坪井晴美:誠造の長女で、小学校教師(?)
坪井友美:晴美の妹で自由奔放な性格。演劇をやっている
斎木直光:誠造の教え子で、晴美とはクラスメイトだった
根岸義法:誠造の元同僚で厳しい体育教師
香村広子:坪井家の隣に住んでいる主婦
鮎川茉希:誠造の教え子。様々な事情から、坪井が所有するアパートに住まわせてもらっている
寺島悠:坪井が所有するアパートに住んでいる、売れないお笑い芸人。ネタのため、お葬式に参加する
登場人物達の視点がコロコロ切り替わりながら進行する
一巡目ではそれぞれの回想では誠造の清廉潔白さが感じられるけれども、二巡目あたりから、読者としては「もしかして?」と思う出来事があったのが知れる
そして、お互いの持つ情報が交差しだすと、疑惑の念は益々深まっていく
果たして、誠造の真の顔とは?
鮎川と寺島の「盗聴」と斎木の「登頂」の噛み合わない会話はアンジャッシュのすれ違いコントそのものだし
人の容姿の表現とか、他にもところどころお笑い界隈の表現が散見されるあたり、やはり元お笑い芸人だなぁと感じる
ワンシチュエーションで登場人物達が疑いのないところに疑いを見出し、結局最初に戻るという展開は、映画「十二人の怒れる男」や「12人の優しい日本人」を彷彿させる
または、「キサラギ」のように、登場人物達はそれぞれ違った面を持っていたという事が明らかになっていくところとかも似ている
そして、一周回って同じ場所に戻って来るけど、ただ同じ場所ではないという展開もね
そんな意味で、メタ的に誠造の仕業ではないのだろうなぁと思って読んでいたけれど
部分的には事実だったりするところがあるので、本当に清廉潔白だったかは疑わしいかな
そして、本当の真相が隠されているあたりがミステリとして評価されてるところなんだろうなぁ
ただまぁ、これってフェアなのか?
冒頭の登場人物の紹介からしてアンフェなな気もするのだが……