藤崎翔のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
亡くなった坪井誠造の周りで不審な出来事が
起こった事で色んなことが浮き彫りになっていく。
最後まで読んでいて思ったが、
自分の知らないところで変な噂や考察が
されることはちょっと怖いと思った…。
憶測のまま話が進むのもいたたまれない…
けど完全に騙されましたっ!!!
それぞれ独立した疑惑がひとつになった時、
とてもスッキリした気持ちになった。
伏線回収もとても気持ちよかった!!
なんと言っても多くの登場人物たち(7人)の
それぞれの視点から物語が進んでいくので
とても読みやすかったです!
そして衝撃のラストにはびっくり!!!
最後まで目が離せず一気読みでした!面白かった! -
Posted by ブクログ
500年前に戦国時代を滅亡させた呪いの人形、お梅。封印(?)が解かれ現代人を呪おうとあちこちの家に拾われて奮闘する姿がかなり面白くとても好み。人間とお梅の視点が入れ替わり双方の全く違う思いが楽しくて、呪い殺したく瘴気を出すのに人間はなぜか幸せに…これにはお梅が歯軋りする姿が目に浮かぶ(人形なので歯はないが)。犬猫と格闘したり首を拾いに走ったり想像するだけで笑えるしシュールなのにかわいらしい。各話、躓いてる人間が立ち直っていく姿にほっとするけど「老人ほをむで呪いたい」では涙が出た。癖のある登場人物が各話でリンクしてたり最後はきれいに伏線回収されてて上手いなぁと感じる。続編でお梅の活躍が楽しみ。
-
Posted by ブクログ
◾️サマリー
・本当の殺し屋さんを見抜けるか
・元お笑い芸人の作家さんだけに笑える
・最後の30ページからがどんでん返し
◾️所感
本作の作家さんである藤崎さんは、元お笑い芸人なんだとか。
随所に笑いの要素を散りばめつつ、最後の最後に真実が分かるというのが、この方のセオリーのようだ。
お隣さんが、殺し屋だなんてドラマでもない限りなかなかあり得ない設定である。
しかし、小説だから成り立つ面白さを活用され、とんとん拍子でページを読み進められる。
箸休めの一冊として最適と思う。
本作を読む際は、先入観を持たないことである。
私は先入観を持ったがゆえに、最後の最後に騙された。