あらすじ
時間を止める能力を身につけた高校生・笹森陽太。試行錯誤の結果、時間を止められるのは呼吸を止めている間だけだとわかる。思春期全開の陽太が目指すのは当然……おっぱいを!? ターゲットは美人の芝原麗奈。彼女に近づき、左胸に……そのとき麗奈のポケットの手紙に気づく。それはいじめの被害を受けている女生徒からの告発の手紙だった! 学校の裏に蠢く陰謀に気づき始める陽太は、微妙な超能力を武器に対峙していくが……。
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Posted by ブクログ
主人公の男の子が時間を止められる能力に目覚めるという設定に僕自身もいろいろな妄想を掻き立てられて楽しかったです。それと主人公の男の子の気持ちにとても共感できたのがよかった。
同級生の女の子や先輩、先生が男子高校生にはとても魅力的な存在だったのがとても良かった。(その分妄想も掻き立てられた。)
高校時代に好きだった同級生の女の子やヒロイン的存在だった子のことを思い出しました笑
まさかの展開過ぎたけど最後まで楽しく読めて面白かった。随所に著者の価値観というか考え方が散りばめられていて、それも良かったです。
Posted by ブクログ
ネタバレ藤﨑作品、エロ系なのか?と思いきや、きっちりミステリー要素を投入した。主人公・笹森(あまりイケてないタイプの高校生)は、変顔をキープしながら呼吸を止めていられる間だけ、時間が止まることを発見!やっぱり考えるのは、停止時間中に女性に近づきアレを触ろう!としたところ、胸ポケットから自殺犯行声明文、さらに別の女性の胸ポケットからナイフが!笹森と秀才の相棒がこの事件の真相を究明する。さらに、校長と養護教諭が怪しい関係だったが、養護教諭が校長への殺人未遂!途中で犯人は分かった。こういう気楽に読める本っていいよね。④
Posted by ブクログ
ある変顔をすると時間が止められる事が分かった。高校生らしく時間を止めて女子の胸を触ろうとするが、そこにはいじめ告発の手紙があったり飛び出しナイフがあったりトラブルばかり。クライスメイトと協力してトラブルを解決しようと奮闘する。
ドタバタのコメディー感があるが一つ解決するとつぎが発生してとテンポ良く飽きさせない。
色々と御都合主義の部分はあるものの楽しく読めた。
Posted by ブクログ
藤崎翔先生の作品は、シリアスと笑いが絶妙なバランスで、コレ普通に考えたらグロイよな、って事も重くなりすぎないところがよいです。
そして、毎回笑える(大声で笑うレベル)
この本も楽しませていただきました。
ミステリ×SF。
藤崎先生の手にかかると、そこに笑いも加わり、絶妙なコンビネーションとなります。
登場人物全てに意味を持たせ、無駄のないストーリー展開でした。お見事!
ラストのシーンはまるでラブコメのワンシーンを見ているようで、「ププッ」となりました。
主人公に恋愛っ気がなかったので、ちょっと急展開な感じはしましたが、これはこれで青春ぽくて〇(まる)。
Posted by ブクログ
SF青春ミステリ?そんなノリで、しっかり伏線を置きながら繋げていき、かつ読み易い。お笑いの話題がちょこちょこ出るあたりも、藤崎翔ならではかなと思った。時間停止出来たとして、真面目にどうなるか考えたら結局こうだよね、というのは納得出来るし、その結果バディものになるのも展開として面白いし、序盤の展開からここまで広げるとは予想出来ない。
Posted by ブクログ
コメディ風味のミステリ、謎解きよりもキャラの言動の面白さに重心をおいた作品。サクサク読める可読性の高さは、そう簡単に実現できない技術。
あと、高校生の生活が妙にリアルだった。今の高校が実際そうかは分らないけど、高校生活が遠い過去になったワシからするとリアルに感じられた。
Posted by ブクログ
広義のミステリーだが、ちょっとSF的高校生青春物という感じ。高校生の生態や思ってることを明るく描いていて、年配の者は、ちょっとなつかしい気持ちにさせられる。
変顔をすると時間が止められるというのを主人公の笹森陽太が発見して、それを生かして日頃のHな欲望を満たそうとしたところ、いろいろないじめやとんでもない校内の陰謀を止めることになる。その辺りの描き方が上手いし、笹森と相田との友情もなかなかいい。