ヘミングウェイのレビュー一覧

  • 老人と海(新潮文庫)

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    最近流行りの作品の言い回しには少し疲れてきていたのでひさしぶりに小説とはこのことだと思える作品に出会えた。
    根性と粘り強さは見習いたいものがあった。
    老人が少年から好かれている様子や、誰からものけ者にされてないところがよかった

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    2026年09月09日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ついに大物のカジキを釣り上げたと思った矢先、幾度もサメの襲撃に見舞われる老人。怪我を負いながらも決して諦めず、できることをやり抜こうとするその姿に心を打たれた。困難に直面しても立ち向かい続ける姿勢は、見習うべきものがある。サメと対峙するたびに、老人の胸中にある思いが少しずつ変化していく描写も印象的だった。老人の独り言が多く綴られており、その心の内側が丁寧に伝わってくる。見送ってくれた少年への「一緒にいてくれたら」という思いから、二人の間にある深い信頼関係を感じると同時に、共に行けなかった寂しさも滲み出ていた。
    たとえ思うような成果を得られなくても、最後まで自分にできることを続ける。その大切さを教えてくれる作品だった。

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    2026年08月30日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    とにかく渋いという印象だった。
    海の上での巨大魚との果てしない死闘。そして長くて過酷な戦いの末、ボロボロになった老人に突きつけられるのは、無慈悲な結末で自然は本当に容赦なと感じた。戦いの中で芽生えた魚との絆、老人も報いたかったと思う。
    孫のように慕ってくれる男の子の優しさは救いだったが、きっと老人もまた立ち上がるのだろうと信じたい。

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    2026年08月30日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ネタバレ

    てっきり希望に満ち溢れた話かと思っていたけど、想像していた内容と異なっていて良い意味で裏切られた。さすがノーベル文学賞を取るだけあって、描写が非常にリアルで丁寧。海の匂いやその土地の風が感じられた気がする。
    あれだけ頑張って手に入れた獲物が目の前で失われていくむなしさ、やるせなさ?無力感に自分も苛まれた。

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    2026年08月29日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    仕事と向き合う中で、独り言と考え事が溶け合いながら自分の人生にまで考えが及ぶ様子が共感できて、面白かった。まさにお爺さんの語り口といったような翻訳も良かった。

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    2026年08月16日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「太陽や月や星を殺さなくていいのは嬉しいことだ。海で暮らし、これぞ兄弟と思える魚たちを殺す、それ以上何を望むことがあろうか。」

    今更ながら、ちゃんと世界の名作を読もう、と手に取った。
    まさか、物語のほぼ全てが、巨大な魚、サメたち、そして海そのものと老人が戦う内容とは知らなかった。

    鮮やかな海の描写が素晴らしい。
    老いても溢れる生命力に突き動かされる老人。
    海の寛容や理不尽を全てありのままに受け止め、ただひたすらに生きる。
    そういう風に生きれたらシンプルで幸福なのかな?
    拙い想像はできるけど、あまりにも解像度が粗く、私は、大地や自然、海から遠い場所で暮らしてしまっているんだなぁ…

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    2026年08月15日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    老人の確固たるプライドとそれを見せびらかさない心の強さ。

    「おれのやり方に狂いはないからな。毎日が新しい日だ。運がむけば言うことはない。とにかく正確な手順を守ることだ。加えて運が向けば、何もかもうまくいく。」

    こんな自分に自信のある主人公、なかなかいません。

    最後の結果に私はとても納得しました。
    人は他人からの評価によって生きるのではない。よりよく生きるには、自己評価、そして自己有用感が支えになるんだと思います。

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    2026年08月13日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    勘違いしていた。タイトルや序盤の雰囲気から、海と老人の人生を重ね合わせたり、少年との交流を描いたりする寓話的な話なのかと思っていたら、良い意味で裏切られた。

    実際にそこにあったのは、一人の老人と一匹の魚が一対一で対峙する世界。
    それが圧倒的な迫力と熱を帯びてハードボイルドに迫ってくるせいで、その一人と一匹の世界に引きずり込まれてしまうような熱さを持った作品だった。

    そうたらしめているのは、恐らく綿密な洋上の情景描写と、それに立ち向かう老人の意識の流れのリアルさだ。
    俯瞰した視点で海の情景を細かに描写する一方で、突然老人の頭の中に入れられたかのように、彼の巡る思考や混濁する意識さえも描かれる。そのせいで、文字から情景が浮かび上がりながらも思考をジャックされ、作品の中にのめり込まされてしまった。

    個人としてはこの作品に教訓めいたものはあまり感じず、ただ「友とも言い得た巨大な魚」と老人の、命をかけたタイマンから何を思うかは自由、といった印象だ。
    いつの間にか手に汗を握り、生唾を飲み込んでしまうような、そして読んだ後も、老人と魚が相対する世界に一人取り残されたような感覚が燻り続ける傑作でした。

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    2026年08月11日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ネタバレ

    序盤はやや退屈に感じられるも、巨大カジキとの格闘が始まるあたりからは惹きこまれた。不思議な疾走感あり。漁に出てからは、老人の独り言のみで物語が進む。場面もずっと変わらない。これだけ要素を削ぎ落として魅力的な物語に仕上がってるのは凄いと思った。シンプルな美しさを感じた。心理描写が丁寧なのも良かった。カジキとの格闘は他の誰にも見えず、存在するのは骨だけ。他者には何も理解されず、高い評価を受けることもない。お金にもならない。それでも、老人は自分の中で納得できる戦いをしたことで、満足して人生を終えたように感じた。自分の信念や矜持を貫く幸せというのを感じた。

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    2026年09月01日
  • 移動祝祭日

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    ヘミングウェイがパリで当時の妻と貧しいながらも執筆に励んでいたときのお話。一冊を通して、ヘミングウェイのパリでの生活が描かれていたものの、編ごとに独立したような構成になっていたので、入り込む難しさがあった。(あと登場人物多かった…)フィッツジェラルドが少し滑稽に描かれていたのは、やっぱりライバル心からだったのかな…こんなに関係が深かったとは知らなかったので面白かった。あとがきを読んで、亡くなる3ヶ月前に当時の妻にこの本を書き上げるために助けを求めていたと知り、最期に人生全体の自伝を書くのではなく、駆け出しの時代に思いを馳せていたことに、言いようのない切なさを感じた。

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    2026年05月22日
  • 老人と海

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    作中のほとんどが老人とカジキマグロの海での対決シーン。ひたすら老人視点でカジキとの激闘がつづられていて、短いストーリーだけど読み切るのにすごくエネルギーを使う。老人が語る描写が細かすぎてすごい。鳥や魚や自分自身と対峙して語り合う老人の哲学がなんだか素敵。ライオンの夢を語るシーンは少し切ない。

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    2026年04月09日
  • 老人と海

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    違う版を含め3-4回はよんだかも。

    マノーリンとおじいさん。

    おじいさんが漁に出て、海の上の話がえんえんとあるんだけどこんな単純そうな話をこうもいきいきと!

    鳥や魚の様子などその場の臨場感がすごい。

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    2026年03月09日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    本作はヘミングウェイの意気込みとは裏腹に発行当初から不評だったというが、確かにヘミングウェイにしては少し冗長的で、普段の力強さを感じなかった。
    でもそれは、常に力強く生きてきたヘミングウェイが、戦争を経てヴェネツィアで18歳の美しい娘(アドリアーナイヴァンチッチ)と出会い、肩肘を張らず本来の不器用だが繊細なヘミングウェイに束の間戻れたからではないだろうか。本作発表と同年に「老人と海」に取り掛かったそうだ。やっと肩の力を抜いて生きようとしたヘミングウェイだったが、本作が不評だったこともあり、「俺はまだまだいけるんだぞ」と渾身の力を込めて描いた傑作が「老人と海」だったのではないか、などといったヘミングウェイの人生を感じた。
    もし「河を渡って木立の中へ」が絶賛されていたなら、もしかすると老人と海は生まれていなかったかもしれない。でも、ヘミングウェイは人生の最後を安らかな気持ちで穏やかに終えることができていたかもしれない。人生は「たられば」の連続だが、「今をただ生きる」しかないのだとヘミングウェイから教わった。
    ヘミングウェイの戦争への悔恨、反戦への願いを強く感じ、小説というよりはヘミングウェイ自身の独白のような作品だった。

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    2026年02月14日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    結構よかった!自然の厳しさに適応していく姿勢は、日本人の感性にも合う気がする。

    特にラストがとってもいい!!!
    魚を食べ尽くされた後に、街の明かりが見えるシーン。

    そこまでの寂しさ、喪失感が一気に温度を帯びて、「やり切った」という静かな達成感に変わる。すべてを失っても、何かを得たような余韻がある。

    この「無駄に終わったのに満たされる感覚」、よくわかる。何も得られなくても頑張ったあと、悲しいというより「やっと終わった!」という晴れやかさが残る。それを描き出しているのが素晴らしかった。

    自分が一番楽しめた作品が、「男らしさ」を強調した文学だったという皮肉(笑)

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    2026年02月07日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    序盤の内容は無知なのもあるだろうけどあんまり面白くなかった、けど海に出てから、特にカジキを釣り上げるまでの話は手に汗握る展開で面白かった、その後サメにどんどん食べられていくところは絶望を感じながら読み進められたし、総じて良かった。
    じいさんがパワフルすぎるのがとにかくカッコ良い。

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    2025年12月11日
  • 老人と海

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    表題からして静謐なる文学であろうという勝手な先入観をもって読み始めたが、とんでもなかった
    じいさん、かっこよき
    一本の映画を観たかのようだった

    「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」

    「戦う。おれは死ぬまで戦う」

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    2025年11月08日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    大きく4つの段階で物語が展開していく。

    最初は老人と少年の会話から始まる。老人は漁師だが、84日間も魚が釣れず、周囲の漁師からは「運に見放された」と嘲られている。そんな中でも少年だけは変わらず老人を慕い、その温かさが物語の基調となっている。

    次に、老人が海へ漕ぎ出し、これまでに見たこともないほど巨大なカジキとの闘いが描かれる。この場面は老人の「独り言」を中心に進む。魚や自分自身に語りかけ、少年がここにいてくれたらと弱音を漏らしつつも、自らを奮い立たせる。孤独とどう向き合うかが印象づけられる。

    やがて老人はついに魚を仕留める。すでに漁に出てから3日も経ち、老人は極度に疲れ切っている。魚を船にくくりつけ港を目指すが、その途中でサメの襲撃を受け続ける。捕らえた魚は少しずつ食い尽くされ、老人は力を振り絞って応戦する。この場面は第三者的な語りが前面に出ており、老人がすでに限界にあることを示している。

    最後に港に戻ると、魚は骨だけとなっていた。その大きさに驚く漁師たちをよそに、老人は小屋で眠り、少年がそっと見守る。物語は再び二人の会話に戻って静かに幕を閉じる。

    全体を通じて、物語を進める主体は老人の状態に応じて「会話」から「独白」、そして「出来事」へと移り変わり、最後に再び「会話」へ戻る。この構成が自然な流れをつくりつつ、場面の切り替えを鮮やかに示している。

    結末は「大魚を持ち帰る」というハッピーエンドではなく、「骨だけを残して港に戻る」という現実味のある形で描かれる。そこには敗北の苦さと同時に、人間の尊厳を失わない姿勢やリアリティへのこだわりが感じられる。

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    2025年10月03日
  • 移動祝祭日

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    ネタバレ

    若き駆け出し作家になろうとする頃のパリ在住の日々。晩年、死を目前に完成したヘミングウェイが思い出を綴ったもの。
    移動祝祭日というタイトルの印象に比べると、内容は純粋で真面目で慎ましい暮らしぶりである。当時は1920年代の華やかな戦間期であって、文人や画家のきらめく才能たちと交流できたのは確かなのだが。その退廃的な気分に毒されるまでの、素朴で幸福な時代を綴ったのだろう。

    解説に種明かしがあり、実際とはいささか違うとの指摘もある。それを読んでもなお、ヘミングウェイという若者の純粋さ素朴さに感じるところのある作品だった。

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    2025年08月01日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

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    ヘミングウェイが戦争で訪れた北イタリアの地への愛情が垣間見れる。虚しいと分かっていながら、架空の騎士団ごっこをしたり、猟をしたり、レナータとの恋に浸ったり…老いと病気に悪態をつくのはそうした虚しさや淋しさを隠すためであり、本人もそれに気づいている。

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    2025年07月28日
  • 老人と海

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    ピューリッツァー賞を受賞した作品だけれど、正直まだ私には良さがいまいち分かりませんでした。基本的にずっと老人と魚が格闘しているだけで、登場人物の動きはとても少ない作品だと思います。なので老人の独り言や思考がメインの内容になるのですが、まだその全てを理解するには読解力が足りませんでした。また数年したら読み返したいと思いました。

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    2025年07月19日