ヘミングウェイのレビュー一覧

  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    仕事と向き合う中で、独り言と考え事が溶け合いながら自分の人生にまで考えが及ぶ様子が共感できて、面白かった。まさにお爺さんの語り口といったような翻訳も良かった。

    0
    2026年08月16日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「太陽や月や星を殺さなくていいのは嬉しいことだ。海で暮らし、これぞ兄弟と思える魚たちを殺す、それ以上何を望むことがあろうか。」

    今更ながら、ちゃんと世界の名作を読もう、と手に取った。
    まさか、物語のほぼ全てが、巨大な魚、サメたち、そして海そのものと老人が戦う内容とは知らなかった。

    鮮やかな海の描写が素晴らしい。
    老いても溢れる生命力に突き動かされる老人。
    海の寛容や理不尽を全てありのままに受け止め、ただひたすらに生きる。
    そういう風に生きれたらシンプルで幸福なのかな?
    拙い想像はできるけど、あまりにも解像度が粗く、私は、大地や自然、海から遠い場所で暮らしてしまっているんだなぁ…

    0
    2026年08月15日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    老人の確固たるプライドとそれを見せびらかさない心の強さ。

    「おれのやり方に狂いはないからな。毎日が新しい日だ。運がむけば言うことはない。とにかく正確な手順を守ることだ。加えて運が向けば、何もかもうまくいく。」

    こんな自分に自信のある主人公、なかなかいません。

    最後の結果に私はとても納得しました。
    人は他人からの評価によって生きるのではない。よりよく生きるには、自己評価、そして自己有用感が支えになるんだと思います。

    0
    2026年08月13日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    勘違いしていた。タイトルや序盤の雰囲気から、海と老人の人生を重ね合わせたり、少年との交流を描いたりする寓話的な話なのかと思っていたら、良い意味で裏切られた。

    実際にそこにあったのは、一人の老人と一匹の魚が一対一で対峙する世界。
    それが圧倒的な迫力と熱を帯びてハードボイルドに迫ってくるせいで、その一人と一匹の世界に引きずり込まれてしまうような熱さを持った作品だった。

    そうたらしめているのは、恐らく綿密な洋上の情景描写と、それに立ち向かう老人の意識の流れのリアルさだ。
    俯瞰した視点で海の情景を細かに描写する一方で、突然老人の頭の中に入れられたかのように、彼の巡る思考や混濁する意識さえも描かれる

    0
    2026年08月11日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドパガキや本読めない向けに簡潔に言うなら、老人と大魚のバトル海外小説です。

    ヨルシカというアーティストが好きなのもあり、今やってるマウントレーニアのブックカバーコラボと重なりもあり、老人と海をいつか読んでみたいとは思い読んでみました。
    個人的には、イメージは国語の教科書に載っててもおかしくない小説やなーって思ってました。
    読んでてわからない漢字、言葉はありましたがそこは調べつつ読みました。
    『老人と海』というタイトルですが、老人は常に基本大物の魚と戦っています。それを三日間の死闘の末に待ってる結末を書いてるものです。じゃなぜ?老人と魚ではなく、海なのだろうと思うと、老人が戦ってるのは魚ですが

    0
    2026年07月27日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    前から見たかった純文学!
    老人と少年の絆、野球の話、漁の知識、不漁からの大魚との格闘、新たな敵(鮫)の出現と敗北…百数ページに集約された漁師として人間として男としての描写が逞しく描かれている。
     要所要所に描かれる老人自身の鼓舞、憧れの人を心の糧にあきらめない姿は人生で訪れる苦悩を乗り越える人間の姿そのもので、我々の代表である。単に「諦めない事の大切さ」を説くだけでなく、その先に失敗や敗北の可能性を孕んでいるということも同時に教えてくれる。自分可愛さにハッピーエンドで幕を閉じることを選びがちな私たちであるが、常に成功する保証は何もない。
     だから、私は限られた時間、環境中で他者を尊敬し、感謝の

    0
    2026年07月20日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2年ほど前読破できなかったのでリベンジ。命のやりとりをまざまざと見せつけられた。丁寧な情景描写に想像力が掻き立てられた。

    0
    2026年07月16日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    長い数日のことなのに読むとあっという間だった。船上でのありのままが全て描写されていた。老人も魚も何十年もともに海にいたのではないかと思った。命のダイナミックさと儚さが同時に描かれていた。タイトルが『老人と魚』ではなく『老人と海』なのが改めて良いと感じた。

    0
    2026年07月07日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    老人と海。
    死闘と溜飲。

    あの子がいたらなぁ!
    あまりにも死闘を繰り広げる老人は、
    繰り返し言う。
    あの子がいたらなぁ!

    なんと立派な鮫なの。
    それが結末。

    0
    2026年07月04日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    思っていたより読みやすい。カジキとの戦いや帰路に着く際のサメとの戦いではかなり生々しい表現もあり迫力があるが、時々とても詩的で豊かな表現が添えられていて美しい。

    お爺さんからは、人間としての驕り、海や魚に対しての尊敬の念、どちらも感じられるところにとても読みごたえがあった。過酷な漁の中での自問自答が興味深い。

    そして苦労して得たものが奪われ失われていく様。そこに漂う哀愁と、ある意味の安堵。人間の感情の揺らぎをこんなに仔細に丁寧に追うことができるのがとても面白かった。
    詩的な表現だけではなく人間的な疑問や焦りや怒りや安堵、様々な感情もしっかり描かれているからすっと理解しやすく想像にやさしい。

    0
    2026年06月30日
  • 老人と海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今更ながら読んだ。

    シンプルな文体で読みやすかった。
    老人と大魚の戦い、そして帰宅までの孤独な航海を描いていて迫力があった。
    しかし、私ではこれ以上は読み取れなかった。獲物をすべて失っても捨て鉢にならず、帰ることを考え続けた不屈の精神…ということなのだろうか…

    繰り返し読んでみたいと思った1冊。

    0
    2026年06月19日
  • 移動祝祭日

    Posted by ブクログ

    ヘミングウェイがパリで当時の妻と貧しいながらも執筆に励んでいたときのお話。一冊を通して、ヘミングウェイのパリでの生活が描かれていたものの、編ごとに独立したような構成になっていたので、入り込む難しさがあった。(あと登場人物多かった…)フィッツジェラルドが少し滑稽に描かれていたのは、やっぱりライバル心からだったのかな…こんなに関係が深かったとは知らなかったので面白かった。あとがきを読んで、亡くなる3ヶ月前に当時の妻にこの本を書き上げるために助けを求めていたと知り、最期に人生全体の自伝を書くのではなく、駆け出しの時代に思いを馳せていたことに、言いようのない切なさを感じた。

    0
    2026年05月22日
  • 老人と海

    Posted by ブクログ

    作中のほとんどが老人とカジキマグロの海での対決シーン。ひたすら老人視点でカジキとの激闘がつづられていて、短いストーリーだけど読み切るのにすごくエネルギーを使う。老人が語る描写が細かすぎてすごい。鳥や魚や自分自身と対峙して語り合う老人の哲学がなんだか素敵。ライオンの夢を語るシーンは少し切ない。

    0
    2026年04月09日
  • 老人と海

    Posted by ブクログ

    違う版を含め3-4回はよんだかも。

    マノーリンとおじいさん。

    おじいさんが漁に出て、海の上の話がえんえんとあるんだけどこんな単純そうな話をこうもいきいきと!

    鳥や魚の様子などその場の臨場感がすごい。

    0
    2026年03月09日
  • 河を渡って木立の中へ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    本作はヘミングウェイの意気込みとは裏腹に発行当初から不評だったというが、確かにヘミングウェイにしては少し冗長的で、普段の力強さを感じなかった。
    でもそれは、常に力強く生きてきたヘミングウェイが、戦争を経てヴェネツィアで18歳の美しい娘(アドリアーナイヴァンチッチ)と出会い、肩肘を張らず本来の不器用だが繊細なヘミングウェイに束の間戻れたからではないだろうか。本作発表と同年に「老人と海」に取り掛かったそうだ。やっと肩の力を抜いて生きようとしたヘミングウェイだったが、本作が不評だったこともあり、「俺はまだまだいけるんだぞ」と渾身の力を込めて描いた傑作が「老人と海」だったのではないか、などといったヘミ

    0
    2026年02月14日
  • 老人と海

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結構よかった!自然の厳しさに適応していく姿勢は、日本人の感性にも合う気がする。

    特にラストがとってもいい!!!
    魚を食べ尽くされた後に、街の明かりが見えるシーン。

    そこまでの寂しさ、喪失感が一気に温度を帯びて、「やり切った」という静かな達成感に変わる。すべてを失っても、何かを得たような余韻がある。

    この「無駄に終わったのに満たされる感覚」、よくわかる。何も得られなくても頑張ったあと、悲しいというより「やっと終わった!」という晴れやかさが残る。それを描き出しているのが素晴らしかった。

    自分が一番楽しめた作品が、「男らしさ」を強調した文学だったという皮肉(笑)

    0
    2026年02月07日
  • 老人と海

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    序盤の内容は無知なのもあるだろうけどあんまり面白くなかった、けど海に出てから、特にカジキを釣り上げるまでの話は手に汗握る展開で面白かった、その後サメにどんどん食べられていくところは絶望を感じながら読み進められたし、総じて良かった。
    じいさんがパワフルすぎるのがとにかくカッコ良い。

    0
    2025年12月11日
  • 老人と海

    Posted by ブクログ



    表題からして静謐なる文学であろうという勝手な先入観をもって読み始めたが、とんでもなかった
    じいさん、かっこよき
    一本の映画を観たかのようだった

    「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」

    「戦う。おれは死ぬまで戦う」

    0
    2025年11月08日
  • 老人と海

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大きく4つの段階で物語が展開していく。

    最初は老人と少年の会話から始まる。老人は漁師だが、84日間も魚が釣れず、周囲の漁師からは「運に見放された」と嘲られている。そんな中でも少年だけは変わらず老人を慕い、その温かさが物語の基調となっている。

    次に、老人が海へ漕ぎ出し、これまでに見たこともないほど巨大なカジキとの闘いが描かれる。この場面は老人の「独り言」を中心に進む。魚や自分自身に語りかけ、少年がここにいてくれたらと弱音を漏らしつつも、自らを奮い立たせる。孤独とどう向き合うかが印象づけられる。

    やがて老人はついに魚を仕留める。すでに漁に出てから3日も経ち、老人は極度に疲れ切っている。魚を船

    0
    2025年10月03日
  • 移動祝祭日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    若き駆け出し作家になろうとする頃のパリ在住の日々。晩年、死を目前に完成したヘミングウェイが思い出を綴ったもの。
    移動祝祭日というタイトルの印象に比べると、内容は純粋で真面目で慎ましい暮らしぶりである。当時は1920年代の華やかな戦間期であって、文人や画家のきらめく才能たちと交流できたのは確かなのだが。その退廃的な気分に毒されるまでの、素朴で幸福な時代を綴ったのだろう。

    解説に種明かしがあり、実際とはいささか違うとの指摘もある。それを読んでもなお、ヘミングウェイという若者の純粋さ素朴さに感じるところのある作品だった。

    0
    2025年08月01日