ヘミングウェイのレビュー一覧
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ヘミングウェイの集大成ともいえる作品。2冊目にこの本を選んだのは順序的におかしいかもなと思ったけど、多分これから著書を読むにあたって理解の補助になるだろうと思い、むしろプラスになるのではないかと思ってみたりする。
やはりヘミングウェイの書く文章は明快で生き生きとしていて、さも自分自身がその世界に入り込んでいるかのように感じられて好きだ。もしかしたらリラでのエヴァン・シップマンのトルストイのくだりにあるように、翻訳者の手腕も一因としてあるのかもしれないが...。
この本を通じてエズラ・パウンドやスコット・フィッツジェラルドなどの著書も読んでみたいなと思ったし、リラにも行ってみたいと思った。私のや -
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「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らす事ができたなら、その後の人生をどこですごそうと、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ」
という冒頭のエピグラフで有名なヘミングウェイの遺作。以前から気になる本であったのだが、品切れ状態となっていた。新訳で、文庫で出たので早速、読んでみる。
20年代のパリという伝説的な都市と伝説的な芸術家たち。そして、貧しくも、芸術を志す青年と新婚の夫婦の美しい愛。カフェ、レストラン、リゾートなどなどの風俗の記述。様々な芸術家達の姿の辛口の描写。
もう、絵に描いたような「修業時代の芸術家の貧しいけど、幸せな日々」の話である。そして、その美しい日々は、作家と -
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アーネスト・ヘミングウェイ22歳。新妻ハドリーを伴い、文学修業のためパリに渡ってからの思い出の日々を綴った青春回想エッセイです。ヘミングウェイの死後、発表されたものとのことです。
「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリはどこへでもついてくる魂の饗宴=移動祝祭日だからだ。」
1920年代パリ。第一次世界大戦が終わった後のパリは、次世代の新しい芸術を志す者が集まり、様々な才能が競い合う芸術の都であった!パブロ・ピカソ、ジャン・コクトー、ガートルート・スタイン、ジェイムズ・ジョイス、エズラ・パウンド、フォード・マドックス・ -
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ネタバレ結構よかった!自然の厳しさに適応していく姿勢は、日本人の感性にも合う気がする。
特にラストがとってもいい!!!
魚を食べ尽くされた後に、街の明かりが見えるシーン。
そこまでの寂しさ、喪失感が一気に温度を帯びて、「やり切った」という静かな達成感に変わる。すべてを失っても、何かを得たような余韻がある。
この「無駄に終わったのに満たされる感覚」、よくわかる。何も得られなくても頑張ったあと、悲しいというより「やっと終わった!」という晴れやかさが残る。それを描き出しているのが素晴らしかった。
自分が一番楽しめた作品が、「男らしさ」を強調した文学だったという皮肉(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ客観的な評価は星4.
個人的には大好きな本で星5
自分と同じように海を愛する人に読んでほしい。海という環境、人、それに対する愛、すべてを感じられて心地良い本。
老人のプライドにカッコいいと感じた。自分も海の男として、プライドを持って慕われる人になりたい
要約
老人は一人弟子(少年)と船で漁に出るが2ヶ月不漁が続く。少年は老人を慕っていたが、周りの大人が少年に気を使い、別の船に乗る。
老人は沖でカジキをかける。老人の経験を元に3日間の戦いが始まる。カジキを釣りながら自分が生きるための魚を釣り食べ、手足がボロボロに攣ってもプライドを胸に闘う。
ようやくカジキを釣り上げるものの、大きすぎて -
Posted by ブクログ
海というものはどこまでもどこまでも広がっていて、人はそれを優しいだとか、美しいだとかそんな言葉で形容するけども、私はどうしても海は恐ろしくて近づけない。寄せては返す波に触れたら引き摺り込まれるんじゃないかと、幼い頃は本気で怖かった。
本作品はそんな恐ろしい海と運のない老人との激闘を描いた物語だ。ほんとにそれだけだ。ただひたすらに老いた漁師と海を体現したかのようなカジキの一騎打ち。物語の流れもまるで海の波のよう。水飛沫を上げるような展開が来たと思ったら、すぐに凪いでしまう。そこに煌めくような海の姿は見当たらない。深く深く、青く青い海がある。