ヘミングウェイのレビュー一覧

  • 老人と海(新潮文庫)

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    彼の人生の年表が巻末にあったが、やっぱりこの時代を生きた人は常に命懸けだったのだと思い知らされる。。

    老人と海では、「これだけ苦労して格闘したのに何も残らなかった」
    が描かれているが、そこにヘミング・ウェイのロマンチシズム、ニヒリズムが詰まっていると思う。

    ニヒリズム大好き人間としては最高に刺さる

    ライオンの夢を見なくなった、つまり人生に対する野心や目の輝きを失ったヘミングウェイが最後に自殺をするのも、老人と重なった。

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    2026年08月09日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    全く想定外に面白かった。例えるなら夢枕獏の餓狼伝を読んている時に近い感覚で。闘いのところの猫写や、また自分自身との闘いとでも言うのでしょうか。自分との対話とボロボロになりながらも諦めない姿、最後までどうなるのかわからない、なんとか無事帰ってくれとまさかの展開とかやめてくれと願いながら、大満足でした。いや~これは面白い。なんというか格闘家やアスリートの話だけれど、そこに老人と子どもという関係、親子じゃないからの友情のような相棒のような、そんなところも気に入りました!

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    2026年08月07日
  • 老人と海

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    これは本当に素晴らしい作品ですね…。120ページでこの濃密さですか。凄い読書体験させてもらいました。

    初期の修飾語や心理描写などの表現を排除したソリッドな文体から、老人の心理描写も織り交ぜられてスタイルの変化が見られたのが本作みたいです。
    それでもヘミングウェイを初めて読んだ私からすると、一切の無駄が削ぎ落とされた非常にソリッドな文章に感じました。翻訳も非常に素晴らしかった。

    三島由紀夫が豊かな修飾語で飾り立てる足し算の美学だとしたら、ヘミングウェイはまさにその逆。私は三島も好きですが、一切のムダのない短文で読み手を引き込み、情景を浮かび上がらせるこの文章力には心の底から感嘆しました。

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    2026年08月06日
  • 老人と海

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    短い話だけどしっかり詰まってた。
    魚とやたら格闘してやっと釣れたかと思えば鮫に食い荒らされてしまう虚しさ。でもサンティアーゴの周りの人間が想像以上に暖かくて理解があってまだまだ老人のこれからを感じられる最後だった。

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    2026年07月26日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    どこの本屋にも必ず目立つ場所に置いてある、この世界的に有名な小説を今更読みました。
    質のいい映画を見ている気分でした。
    ボリュームは少ないですが密度が濃い。
    小説の残り3分の1は訳者による解説です。
    解説も含めて最後まで読むと背景がよく分かります。

    主人公・サンチアゴの独り言が面白くて、いい人柄が出ていて好きです。
    年始の特番・大間のマグロ漁に出ているおじさんを思い出しました。

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    2026年07月23日
  • 老人と海

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    心に毒素がわまったような読後感でした。身体は老いているが、目は青年のままな老人と残酷なまでに偉大な自然との戦い。ヘミングウェイ自身を投影させたような作品でした。執筆当時の時代(第二次世界大戦)を考えると、自分の正義のために敵と戦った多くの兵士が、戦いに勝利したが、その後何が残るのかという問いかけにも通じるなと感じました。勝ったような負けたような気持ちの中から、自分の弟子ともいうべき若者に未来への希望を託す人生の喜びも感じました。昔からなんとなく食指が伸びなかった本ですが、読んでよかったです。

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    2026年07月19日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    学生時代に読んで、まあまあ長編だった記憶がまさかの130ページ。読みやすく世界に入り込みやすく、これは10代がまず読むのにもオススメですね。
    ちょいちょい出てくる野球用語などは、巻末の「翻訳ノート」に説明されていて手厚い。私はなんとなく雰囲気で読み飛ばしてました。

    冒頭、サンチアゴを慕う少年のいじらしさ。一人海へ出るサンチアゴ。つい口をついて出てくる「あの子がいてくれたら」という言葉に感じられる、老い。
    ですが巨大カジキと対峙するうち、全知識・全経験をフル稼働、自らを奮い立たせ、「老いる」って「それなりに修羅場はくぐってきてる」って事でもあるんだよな。

    カジキを捕らえた後がもう怒涛!いろい

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    2026年07月18日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    ヘミングウェイにピューリッツァー賞とノーベル文学賞をもたらした中編作品。
    「漁師は老いていた。」という始まり方がとても好き。

    屈強だった漁師の老いとの対峙。少年とのかかわり。舟でのカジキとの戦い。孤独との戦い。そして帰途においても。

    舟の上で出会う生き物たちにかける言葉や、関わっているうちに変わってくる心情。綱や鉤や海、そして傷ついていく身体の描写。
    染み入ってくる。

    かなり好きでした。

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    2026年06月19日
  • 老人と海

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    少年は老人を何くれとなく世話を焼いてくれる
    そんな少年とは船を別ち老人は一人船を出す
    大きな獲物と自分との一対一の対決 老人となってしまった彼には力はないが知恵がある そばに置いておきたい一冊

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    2026年06月06日
  • 移動祝祭日

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    ラジオパーソナリティのロバート・ハリスさんが番組で良いと言っていたので。

    <もしきみが幸福にも青年時代にパリに住んだとすればきみが残りの人生をどこで過ごそうともパリはきみについてまわる。なぜならパリは移動祝祭日だからだ>
    ヘミングウェイが20代(1921年〜)の頃の訳4年間、8歳年上で最初の妻ハドリーとパリで過ごした。その間に長男の”バンビ”も生まれる。50代になったヘミングウェイは、30年前の思い出を書く。パリ時代には文化人とも交流した。そのころはまだ新人で作家修行中。後にノーベル賞受賞作家になっても深い思い出だったのだろう。本書はヘミングウェイの死後に、四人目で最後の妻のメアリーが出版し

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    2026年06月06日
  • 老人と海(新潮文庫)

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    圧巻。この一言に尽きる。
    解説によればヘミングウェイはこの本を3ヶ月ほどで書き上げたらしい。
    この本の勢いとリンクしているように感じた。つい勢いでそのまま読んでしまった。

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    2026年05月25日
  • 老人と海

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    面白い!
    氷山理論については何となく知っており、確かに形容詞が無いなと、老人を修飾していないなと読み進めていきながら実感しました。
    何しろそういった形容詞を省いても、省いたからこそなのか、老人の内面をこんなにも、人間として生々しくありありとして、それでも美しく描けるものなのだと感動しました。さすがノーベル文学賞受賞作品。

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    2026年03月29日
  • 老人と海

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    全編通して最高にハードボイルドな小説
    序盤の朝焼けの中で漁の準備したり、コンデンスミルクの空缶でコーヒー飲む描写がほんとすき

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    2026年03月21日
  • 老人と海

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    老人が漁をする話、といってしまえばそれだけなのだが大物との根比べや帰路での死闘など要所要所で老人の無骨な格好良さやさっぱりとした諦念がアクセントのように光り読後感がとても良かった。良質な短編映画を観たあとの感覚に似ているので気軽に読んでみるのがオススメ。

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    2026年02月22日
  • 老人と海

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    古本屋でなんとなく目に止まり、「そういや読んだことなかったな」と手に取る。
    獲物を取れなくなったキューバの老人が、海で大物と出会い、向き合う話。
    短編のため、すぐに読み終わる。翻訳もわかりやすい文体でなされていて、非常に読みやすい。

    心打たれた。
    船上での情景描写と独り言、海洋生物との対峙。
    老いた体と海の瑞々しさ、得たものを失う虚しさ。
    全てが詰め込まれていた。

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    2026年01月09日
  • 老人と海

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    月並みの感想になるが、この本は読む環境や年齢によって形を変える物語だと感じた。近年の物語のようなダイナミックさは無い。なんせおじいさんが漁をしているだけの描写といえばそうだからだ。そのため退屈に思う人も多いだろう。しかしこのしがないお爺さんに色濃くスポットライトを当て続けているからこそ、読者にも思い当たる節のある人間臭さを肌で感じることができるのでは無いだろうか。映画化したとしたらパーフェクトデイズのような静かな雰囲気になるだろう。歳を経て、また読みたい一冊だ。

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    2025年10月13日
  • 老人と海

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     短い文節であるにもかかわらず、生き生きと情景と人生観が浮かび上がる、なぜヘミングウェイと言われるのかこの短編を読んで納得した。この簡素な文脈がどこまでも青い海、日に焼けて深く刻まれた皺のある無骨な老人がありありと浮かび上がらせてくれる。素晴らしすぎて名作には意味ありと納得した次第。

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    2025年09月20日
  • 老人と海

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    キューバに住む漁師の老人が、沖へ出てこれまで見たこともないような巨大な魚と3日に渡って戦う話。
    短い話だが、老人の気持ちや情景が美しく表現されている。

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    2025年07月04日
  • 移動祝祭日

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    ネタバレ

    これは面白かった。想像していたより読みやすかった。

    若き頃のヘミングウェイの目線をそのまま体感できたようだった。

    個人的には、パルムの僧院に対する感想が自分と似ていて面白かったし、ヘミングウェイがそう感じたなら、自分の感性は正しいんだと少し自信にもなった。

    ヘミングウェイという人物や作品をもっと知った上でこれを読んだら面白いと思う。まだ老人と海しか読んだことのない自分は、この作品を満足に楽しめはしなかったと思うが、それでもお酒を呑んでどこか自由に暮らす姿は痛快さもあった。

    もっと本を読んで、色々なところに旅をしないといけないな。それで何かを得るとかではなく、本気で楽しく幸福を感じる事が

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    2025年07月01日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    いや、面白かった。名作と呼ばれるものは食わず嫌いぜすに読んでみるべきだなと思った。

    サンティアーゴが魚を見つけることができるのか、仕留めることができるのか、無事に帰ることができるのか、はらはらしながら読み進めた。

    途中の自分への問いかけが哲学的でとても考えさせられた。

    特に、印象に残っているのは魚を仕留めた終盤の内省である。

    “だが老人は、自分のかかわるあらゆることを考える性分で、いまは読むものもラジオもないので、あれこれと思いをめぐらし、罪について考えつづけた。あの魚を殺したのは、自分が生き長らえるためと食い物として売るためだけだったのではない、と思った。殺したのは自尊心のためであり

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    2025年06月27日