中野雅至のレビュー一覧
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エリート官僚という言葉はもはやなくなりつつあることはなんとなく感じている。あぁ、やっぱりか、、と再認識した。
ほぼ全ての業界で人手不足であるが、官僚まで人手不足を訴え始めたらいよいよ国が回らなくなってしまうのではないか。「厚生労働省改革若手チーム緊急提言」、そりゃ若手はやめてしまうよな。5年未満の退職率は10%を超えているらしい。
もはや国のために働くというやりがいだけでは人は集まらない時代になっている。考え方のアップデート、アップデートを間違えたらダウングレードを繰り返し、模索していくしかない。動かなければ成功も失敗もない。
「明治時代以来、政策形成と権力の中枢に位置してきた官僚だが、 -
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ネタバレ1勝100敗! あるキャリア官僚の転職記~大学教授公募の裏側~ (光文社新書)2011/12/16
キャリア官僚からの大学教授転身記
2014年7月10日記述
中野雅至さんのキャリア官僚から大学教授への転職体験記。
1964年奈良県大和郡山市生まれ。
1988年同志社大学英文科卒
ミシガン大学公共政策大学院公共政策修士号
新潟大学大学院現代社会文化研究科博士号を取得
本人は大学落ちまくったし自分より偉い人はいっぱいいると謙遜している。
ただ実際はアメリカ留学もするくらいだし国家公務員一種試験合格してるわけだし超優秀な人である。本書は極めてハイレベルな転職記である。
中野雅至さんは昔た -
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■民間原理の導入は主に三つの側面で役所や公務員にインパクトを与えた
①仕事のやり方
・コスト重視
②役所の組織そのものの変化
・役所本体のスリム化
③公共の多様化
・公を担うのは役所だけに限らない
■公務員の仕事の哲学が曖昧な四つの理由
①あまりに多種多様
②「全体の奉仕者」という曖昧性
③国民側も公務員を見る目が一定していない
④ウチ向きの哲学がない
■「全体の奉仕」ばかり強調されて公務を通じて公務員自身が能力を伸ばせるかどうかを考えることがタブーとされてきた。働き甲斐を求める公務員が増えている今,この問題を深堀することがなければ,公務員のモチベーションは高まらない。
■ウチ向きの哲学 -
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中野先生,これは凄過ぎます(笑)
デフォルメもあるのでしょうが,リアリティが溢れています.
同じ職に就いているのが申し訳ない気がします.
でも,そこまでしてなりたい大学教員というのは一体何なのだろうと考えさせられます.
白川先生のあとがきも素晴らしい.
この普通の大学教員には分からないであろう凄さを私の中で大切にさせていただきます.
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なぜか、どこかから突然出てきたので、じっくり2回目を読んだ。
中野先生、妙なキャラをつくっているが、やはり面白い。
これを書いた当時は、更に私立大学に転職するとは思っていたのか思っていなかったのか・・
やはり、私は非常に特殊なケー -
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著者の職務経験を踏まえて,今後起こり得る公務員を取り巻く環境変化が記されている。我々地方公務員に関しては,これからも人件費の圧縮が要請され続けるだろうが,今後は職員全体のモチベーション低下を招く「一律削減」の方法で応じるのではなく,これまで以上に能力主義と実績に基づく評価が徹底され,特に事務系を中心に処遇の凹凸が明確となり,二極化がますます進んでいくだろうとの指摘。
「最後の聖域」として,非営利法人などの今後の見通しについても触れてあったが,債務超過の三セクワースト100(H20総務省調査)に,広島市の三セクが4社も入っていたのには驚いた。広島市民の一人として少々恥ずかしい。
著者の本は -
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本書の著者の中野さんは就職浪人を経て故郷の市役所で公務員になり、その後、厚生労働省のキャリアになったと言う一風変わった経歴の持ち主です。
現在は兵庫県立大学大学院教授としてメディアなどに登場する機会もあり、著者の事をご存じの方も居られるかと思います。
本書は、この中野さんが以下の政治家と財務官僚の関係の変化の歴史に触れつつ、両者の関係性や財務官僚の強みと弱み、限界等、彼らの実態を解説しながら財務省支配論、陰謀論とは具体的にどの様な物であるかを解明している一冊です。
¨拒否権¨を握った政治家が、政策や予算案の立案などを行う官僚を最終的にコントロールしてきた自民党政権絶頂期から、バブル