格差社会の結末 貧困層の怠慢・富裕層の傲慢

格差社会の結末 貧困層の怠慢・富裕層の傲慢

ビジネス・実用
770円 (税込)

3pt

3.7

「格差」は政策によって生み出された人工的なもの(=政災)か、それともグローバリズムに身を任せた結果(=天災)か。人間・社会の性質から、格差は必ず「政災」と判断される。格差が容認される社会から一転して、多くの国民が格差に怒る日はいつ訪れるか?

ベストセラー『はめられた公務員』『高学歴ノーリターン』(ともに光文社)の筆者が、小泉首相退陣後の格差社会をズバリ予測! 異色の元キャリア官僚による近未来社会のシミュレーションで、あなたの将来像が浮き彫りに!?

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格差社会の結末 貧困層の怠慢・富裕層の傲慢 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    「格差」は政策が生み出した人工的なものか、グローバリズムに身を任せた自然な結果か。格差が容認される社会から一転、多くの国民が格差に憤りを感じる日は訪れるのか。元キャリア官僚による近未来社会のシミュレーション。(TRC MARCより)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    格差がマスコミで取り上げられるようになって久しいですが、この本は、格差を是とするでも、非とするでもなく、冷静に分析し、これから格差社会はどうなっていくのかを、様々なデータを基に予測しています。

    一昔前の日本は、大きな政府であって、あまりにも平等を重視しすぎたために、様々な問題を抱えていました。そこで、世界的な流れもあって小さな政府へとシフトしてきたのですが、そのことにより、規制緩和などが行われ、競争が激しくなったことから、格差が顕著になってきたと言われています。

    実際に、下層階級の人が増えており、格差が拡大していると言われていますが、非自発的にそうならざるを得ない人たちももちろんいるだろうけれど、自発的にフリーターなどのライフスタイルを選ぶ人が増えているのも、格差の要因の一つだと思います。(『下流社会』という本のなかにも、低所得の生活に満足している人が増えていると書いてありました)そういう人のために、はたして、手厚い福祉政策が必要なのでしょうか?

    しかし、実際には、頑張っても報われない人たちがいることも確かでしょう。そういう人たちには救済処置が必要です。では彼らを救うためにどうすればよいのか。この本にも書かれているのですが、格差を固定させないためには、消極的な雇用政策(日本では主にこちらに重きをおいて雇用政策がなされてきました)ではなく、積極的な雇用政策にお金を投入していくべきだと思います。

    消極的な雇用政策(例えば、失業保険を長期間受給できるようにするなど)はモラル・ハザードを招きかねませんし、根本的な解決にはなりません。

    例えば、職業訓練を受けさせるなどの積極的な雇用政策を実施するためには、多くの財源が必要となるでしょう。これを負担するのは、高額所得者だけでは間に合いません。ゆえに、中間層にも負担をしてもらうことになります。

    一部の人々だけでなく、日本国民全体で負担をすることで、やがては、自分たちに富が還元されることになるのです。

    私たちは、近頃、「日本のために働く」という観念が乏しくなってきていると、筆者は語っています。確かにその通りです。自分の利益ばかりを追求しているので、「増税反対」「所得税をあげたら、海外へ逃げるぞ」などという利己的な意見が出てきてしまうのです。

    国民全体が負担を負い、積極的雇用政策をうまく実施することにより、誰もが不満を持たずに納得できる格差社会、すなわち、ただ高所得者から多く税金を巻き上げるのではなく、また、低所得層の人々でも、頑張れば這い上がれる社会、格差間の移動がスムーズに行われる社会ができるようになるのだと思います。

    ・・・となぜか熱く語ってしまいましたが(笑)この本には、もっと理論的に、わかりやすく格差社会の行く末が書かれていますので、興味のある方は是非どうぞ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    我らが「嵌められた公務員」先生の新作。
    前半はデータにもとづき、いつものキレがある批判的論調で気持ちよいが、後半若干くどい感じもある。
    出版社からのオファーがあってとのことなので、そのあたりも関係しているかも。
    謝辞のところで知った名前が続々出て来るのでちょっと驚いた。

    0
    2014年09月22日

    Posted by ブクログ

    「格差」はほんとうに広がっているのか、それは小泉のせいか誰のせいか、というところはたしかに気になる。でもそれは出発点にすぎない。ぶっちゃけ長期的に格差は広がりつつあるし、この先も広がるだろうけれど、そのとき日本の大衆はどのような意志を示し、政府はどのようにそれを利用するか。そういうことを大胆に予言するところに、本書のおもしろさがある。

     しきりに「小さい政府を目指す」と強調した小泉政権だったが、欧州どころか米国に比べても日本はすでに「小さい政府」であるというのが著者の主張。国民は、格差拡大に不満はあっても「怒り狂う」ことはないだろう、というのが著者の予想。日本は、「ワークフェア」(働くことを福祉とする)国家を目指すだろうし、目指すべきだというのが著者の提言となっている。

     国家的にも、また企業としても、より教育・能力開発の負担を求める著者だが、たとえば本田由紀や、山田昌弘あたりの主張と比較してもおもしろいかもしれぬ。「企業はどういう能力の労働者を求めているか明らかにすべき」というのは、いやまぁそうなったらラクだろうけれど、それを企業がやるインセンティブがどこらへんにあるのだろうかとも思う。
     いや、言い切りがおおくて、勢いがあって、読みやすい。おもろいかおもろないかで言うたら、そりゃーおもろいほうだと思う。

    0
    2014年03月30日

    Posted by ブクログ

    welfareならぬworkfareが必要
    workfare 働くことで福祉とする 福祉で生活を保障するのではなく、現役世代のうちは働く。政府はそのための手助けを一生懸命する。
    教育へ投資して機会均等をはかる

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「格差」は政策によって生み出された人工的なもの(=政災)か、それともグローバリズムに身を任せた自然な結果(=天災)か。
    今後、格差社会が深刻化するにつれ、犯人探しが大きな論点になってくる。
    格差が容認される社会から一転、多くの国民が格差に憤りを感じる日は訪れるのか?
    異色の元キャリア官僚による近未来社会のシミュレーションで、日本の将来像が浮き彫りになる。

    [ 目次 ]
    第1章 格差社会は「政災」か、それとも「天災」か
    第2章 本当に小泉政権は格差拡大の真犯人なのか
    第3章 「格差容認」から「格差への怒り」に変わるXデーの条件とは
    第4章 富裕層は追いつめられるのか―「小さな政府路線」の持続性
    第5章 格差社会への対応としてどのような政策が実行されるのか
    第6章 「経済の法則」と「社会の法則」の切り分けを―日本社会に信頼関係を再び

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    2011年06月05日

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