中野雅至のレビュー一覧
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【まとめ】
現代の若者の多くは職場での『成長』を重視する。
しかし、その『成長』は『受け身』のものであり、企業が『成長させてくれる』ことを望む。
それが叶わず、主体的な努力が必要な厳しい職場であるとわかると、躊躇なく辞めてしまうのだ。
【若者に響く言葉『成長』】
→派生語︙武器 護る 盾
演壇で上記の言葉を使うと生徒の私語が止まる。
例 これからはインバウンドやグローバル化で、英語ができれば自分を護る大きな武器になるよ
若者は皆どこかで不安を感じているのだ。武器と同様に成長しないとヤバい。就職氷河期を見てきたから。
【若者にとっての『成長』とは】
1つは専門能力(仕事全般とメンタルを含め -
Posted by ブクログ
日経夕刊の書評を見て思わず買ってしまいました。
不祥事を起こす官僚、年金問題を抱える社保庁などのせいで、何かとイメージのよくない公務員ですが、よくよく考えてみるとその中身は多様で、一括りで論ずるのはおかしいというのがよくわかります。
公務員畑を歩んできた筆者の分析により問題点は、その辺りのコメンテイターが述べるよりもよっぽど適格に捉えているように感じます。が、対策については歯切れが悪いところもあり、世間のバッシングをドラスティックな案として置き去りにするだけで終わっており、公務員体質が垣間見えた気がしたのが残念です。
メディアによる一方的な公務員否定論を感じる方は是非読んでみること -
Posted by ブクログ
ネタバレ地方公務員→国家公務員キャリア→公立大学准教授へとキャリアップした著者が書いた、公務員の実態暴露本。
とかく批判されがちな公務員だが、実際は、多くがまじめに働いている方々。公務員と民間との人材交流が活発になるのは望ましい。
しかし、著者が望むような、成果主義についてはどうなのだろう。事実、業績重視に移行した民間企業でも、正常に能力が評価されていない、成果を横取りされる、社内の人間関係がギスギスしはじめた、という弊害が出ている。
最近の、アダルトサイト動画ダウンロードで停職処分の課長が、依願退職して退職金もらえるケースなどは怒りを禁じえない。そういう公務員を見てきた覚えがあるだけに。 -
Posted by ブクログ
公務員にこれからの仕事哲学を自分の経験を踏まえて披瀝してくれる。
「全体の奉仕者」たれという建前論、外への動機付けだけでは公務員のリアリティに合致していないと。そいでキャリア、ノンキャリア、都道府県職員、市町村職員、医者や大学教授等に分けていかに仕事を捉えるか、自分を向上させていくのかと。
政治主導で偉ぶる政治家に「多数が選んだら専門性よりそれが正しいの?」って苦悩とか、社会の公務員を見る目だとか、そうゆう公務員の現実とかちゃんと大事なとこ抑えてます。
ただ、キャリア官僚や大学教授の話は本人が経験してるから中身濃いけど、その他のはなんかむりやりひねくり出して書いてるような感じ。 -
Posted by ブクログ
市、国、大学などで公務員として働いた筆者が主に現役公務員に向けて書いた(と思われる)一冊。
「全体の奉仕者」という理念はあまりに崇高で綺麗事にすぎず、より現実的な理念を持つべきだと述べる。
そしてその理念は、ソト向きとウチ向きのものがあり、本書の中では特にウチ向きの理念、つまり仕事を通して自分がどのように成長できるか、ということに対する意識付けを重視している。
一口に公務員と言っても色んな種類があり、その種類別に理念を提案している。
提案されている理念の中には、結局綺麗事に感じてしまうようなものもあるが、全体的には自己啓発や仕事への工夫の大切さを改めて感じさせられた。
また、警察官・自衛 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「高学歴ワーキングプア」という本を読んで、同意できないという人は、ぜひこちらを読むべき。
まあ、だいたい、ビジネス本やお受験を煽っている経済誌に書いてあるようなことなんだが。
30過ぎて博士号とっても、それまでにまともな職歴や誰にもまねできない業績がなければ、一生、中高卒と同じ非正規で飼い殺しにされてしまう理由がわかる。
学歴は職業や所得を獲得するための手段。18歳時点での学歴が及ぼす影響力のサイクルはすでに短くなっている。納得できるが、社会人になっても学ぶ機会を得るのは、それなりに恵まれた環境の人(留学させてくれたり、残業もなく大学に通える余裕のある職場、経済力で支えねばならない家族がい