中野雅至のレビュー一覧
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ネタバレ副題は「秀才たちの知られざる実態と思考法」
ベールに包まれた官僚仕事の実態と、その思考法や仕事術の詳細を異色の元官僚が解き明かす。
序章 官僚仕事はブラックボックス?
第1章 官僚の実態
第2章 官僚の仕事体力
第3章 官僚仕事はスケジュール観が肝
第4章 霞が関に学ぶ最強の文章術
第5章 官僚の発想力
第6章 官僚は相場観で勝負
第7章 難攻不落の相手を落とすプレゼン術
第8章 情報分析は官僚の真骨頂
帯には「最高峰の仕事術を盗め」とあるが、実用的な面での効用は少ない。 あとがきを読むと、官僚に対するバイアスを少しでも取り除きその仕事を理解してもらう事を目的としている -
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「テレビコメンテーター」
作家の個性的な一言、元官僚の保守的意見、ジャーナリストの過激発言、元アスリートならではの体験談・・・。そのテクニック、ギャラ、番組の舞台裏などを大公開!
橋下徹氏から「批判するだけのコメンテーター」と名指しで批判されたゆえ、丸裸になってテレビ業界の功罪を考えた、そんな著者の一冊である。しかし、記憶を司るあの人が足音忍ばせ私の脳から去ってしまったのだろうか、著者どころか、有名であるという、かの「中野氏vs橋下氏のディベート合戦」もさっぱり思い出せない。
さて、「コメンテーターにはどんな能力が必要ですか?」と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?
私は、まず、嘘 -
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ネタバレ●内容
・元労働官僚が官僚のワークスタイルを語る。
・膨大な情報を処理して企画書にまとめるホワイトカラースキル
・合意形成のためのフットワーク。
・想定問答作りで鍛える相場観。
官僚にとって事務仕事ができるのは当然で、その上で「相場観」の有無が出世を分ける、という説。
●引用
(出世)
・課長から上の部長・審議官→局長→事務次官となると、仕事ができても人格が疑わしいような者は出世しない。国家議員や業界団体など外部との利害調整の機会が多くなると、事務処理に長ける秀才というだけでは対処できなくなる。課長から上のポストになると、頭でっかちの者はある程度排除されるのだ。
・相場観と学歴には相関関 -
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友人から進めれて読んだ一冊。
副題に「秀才たちの~」とか帯には「優秀な官僚に学ぶ」とあり、そういう決め付けもどうかという気がしてしまいます。
ただ、特殊な環境で働くキャリア官僚の仕事術は、官民問わず参考になるべきこともあります。特に文書の作成やそこにいたる情報収集、またいわゆる根回しといったものは、悪く言われる面もありますが、不要になることはありません。
どのような仕事であっても、他に応用できないものはありません。少しでも盗み、活用したいところです。
もう少し具体的な仕事術を紹介してくれるとよかったかなという気もします。こういう職場にいれば自然に鍛えられます、という結論になってしまうと、学 -
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労働省から大学教員へ「公募」で転職した筆者の実録。
実録系はやはり生々しさがあってけっこう好きだ。その時々の感情がリアルで、自分が同じ立場にたったらそうなるんだろう、いや、そうならないんじゃないか、と想像するのは楽しい。
仕事でもそうだが、苦境にたたされたときに大事なのは、「初心に帰ること」と「なんくるないさ」の対極にあるふたつの思いだと思う。こうなりたいからがんばれるんだ!というプラスの力と、まぁなんとかなるし、おれがいなくても世界は回るさ、という若干諦めに近い境地。このふたつで乗りきれるんじゃないかと思っている。
いつか転職がリアルになったときには、中野さんの奮闘を思い出そう。
あと、知識 -
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政治と官僚の関係から著作当時2010年ごろの日本の国家機構について考察した本。
非常にわかりやすく説明されている。特に興味深いのは政策立案における拒否権プレイヤーの考察とコンセンサスの難しさについての考察。
政治家側にブレーンがおらず、政治主導とはいえどまともな政策が上がらない。しかしこれを打開して政治と官僚の良好な関係を築いていけるといい、という趣旨か。
本の著者は、官僚と国民は役所でつながっていて、政治と国民は陳情でつながっているという見方で、政治の役割を利害調整と経済成長という形で捉えている。ルソーの時代ならともかく、今日ではもっと根柢の国家運営が依って立つ価値観を決定するのが政治の役 -
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去年の秋〜冬、自分の仕事人としての立ち位置に悩んでいた時に手に取り、結局さらっと見ただけで放置していたため、読み直し。
今はすごく冷静に読める笑…。
厚労省キャリアから大学教授に転身した著者の言っていることは本当にシンプルで、公務員を取り巻く環境が厳しくなるなか、生き残るためのサバイバル術は、一、クビにならないこと、二、いつでも辞められるor独立できること、である。そのために、1.出世を目指す、2.「ゴマすり力」を磨く、3.「外部」を巻き込んだ仕事のやり方を身につける、4.ホワイトカラーの基礎能力を高める、5.50歳を起点とした独立を目指す、ことの5つの重要性を解説していく。
私がもっとも印