【感想・ネタバレ】没落官僚 国家公務員志願者がゼロになる日のレビュー

あらすじ

「ブラック霞が関」「忖度」「官邸官僚」「経産省内閣」といった新語が象徴するように、片や政治を動かすスーパーエリート、片や「下請け」仕事にあくせくする「ロボット官僚」という二極化が進む。地道にマジメに働く「ふつうの官僚」が没落しているのだ。90年代以降、行政システムはさまざまに改革され、政治主導が推進されてきたが、成功だったと言えるのか? 著者は元労働省キャリアで、公務員制度改革に関わってきた行政学者。実体験をおりまぜながら、「政官関係」「天下り」「東大生の公務員離れ」等の論点から“嵐”の改革30年間を総括する。
第一章 霞が関を焦土に変えた行政改革
第二章 危機対応できない警察国家
第三章 天下りが先細る先にある「政商」問題
第四章 内閣人事局と官邸官僚が霞が関を破壊した
第五章 政治家の下請けになったとぼやくエリート官僚
第六章 若手や女性の前途を阻む、哀しき「拘牢省」
終 章 問われない、政治家の能力

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Posted by ブクログ

エリート官僚という言葉はもはやなくなりつつあることはなんとなく感じている。あぁ、やっぱりか、、と再認識した。

ほぼ全ての業界で人手不足であるが、官僚まで人手不足を訴え始めたらいよいよ国が回らなくなってしまうのではないか。「厚生労働省改革若手チーム緊急提言」、そりゃ若手はやめてしまうよな。5年未満の退職率は10%を超えているらしい。

もはや国のために働くというやりがいだけでは人は集まらない時代になっている。考え方のアップデート、アップデートを間違えたらダウングレードを繰り返し、模索していくしかない。動かなければ成功も失敗もない。

「明治時代以来、政策形成と権力の中枢に位置してきた官僚だが、あえて断言すると、復権することはない。」252

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

官僚の話よりも世間ウケの良いバラマキばかりして未来にツケを先送りしている政治家に権限が集中している話がとても説得力がありました。(

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

東大生をはじめとする志願者の激減など官僚を取り巻く状況が深刻化する中、日本の官僚制の没落をもたらした経緯や背景を、元労働省官僚の行政学者である著者が、1990年代の行政改革から説き起こす。
行き過ぎた官邸主導や官邸官僚の跋扈が官僚の疲弊やモチベーション低下につながっているという認識は著者と共有するところだが、著者の主観が強く入った記述やソースが新聞・雑誌記事だったりの記述が多いように感じ、ちょっと説得性に欠けると印象だった。

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2025年05月14日

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