里中満智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
天上の虹を通読しファンになってから天平時代の連作やギリシャ神話、オペラ、ブッタなどなど様々な作品を家族ぐるみで里中作品を楽しんでいます 勝手にいつか朝ドラの主人公になるはずと思い込んでいたところ発売された自伝に飛びついて購入しました
幼少期やデビュー当初のお話は、思春期特有の悩みや当時の時代背景も合わせて楽しめます 作品のバックグランドになったエピソードなども交えて大変興味深かったですね
読んでみて気づいたのですが自分が好んで読んでいた歴史物や古典の紹介マンガは里中先生のごく一部でそれ以外に多くのマンガを発表されてるという事です
逆に知らない作品の話題は、読んでもピンとこなくて飛ばしなが -
ネタバレ 購入済み
称徳天皇の治世は国にとっても、皇室にとっても「分岐点」だった。もしも阿倍(称徳)の思いが実現していたら、令和の今の皇室はどうなっていたのか…。その時代を生きる者達の思惑、そして脈々と継がれてきた「天皇」という存在を、侵してはならない神聖なものと捉えていたのもあって、到底受け入れ難いものだったのだろう。そんな中、神託の真偽を確認し、それを伝えた清麻呂は何を思っていたのか…。結果、阿倍の思いは潰えて、今まで阿倍の(聖武の)血筋を守るのに躍起になっていた藤原氏は称徳の崩御後、一転して聖武の血筋を徹底的に排除する方向へ。そして皇位は阿倍も予想しなかったであろう天智天皇の系統へと…。阿倍の崩御から皇統交
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購入済み
「恋は盲目」…!?
やっぱり恋愛にのめり込むと、周りのものが見えなくなるんだな…と思うような展開。阿倍にとってはそれが天皇家を、しいては国さえも変えてしまうような事になったから、これからそれをどう打開していくか…。皮肉にも破局によって、天皇としての自覚、その有方に気づいた阿倍だけど、その後に起こる様々な事件を通して考えると、相手が仲麻呂から道鏡に替わっただけで、やっぱり「恋は盲目」とばかりに、その感情に流されていくのは変わらないのか…と思うのは私だけだろうか。
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購入済み
この時代(奈良時代)は、一様に「天皇中心」「中央集権国家」と言われるけど、現代と形に若干差異はあっても、実際は「国の象徴」だったのかな…と思った。天皇になった阿倍も、皇太后である母や臣下である仲麻呂らの言いなり…というか、直接政事には関われない様だし…。私的な事も含めてそれが追い詰められる結果になろうとは…。阿倍自身も「これでいいんだろうか…」天皇として、人間として存在する意味を探ってたところに、「運命の人」道鏡との出会い…。(この時の阿倍はまだ気づいてないが) 阿倍がこれからどう動くのかの伏線なのだが、何か阿倍がその時その時の感情に流されてる様な気がしないでもない。
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購入済み
私が阿倍(孝謙・称徳)について思ってたのは、彼女がどういう女性だったのか…という事。将来天皇となるが故に独身だったのと、後継ぎに恵まれなかったのは史実の通りだが、本当に異性と関わる事はなかったのか、恋愛をした事がなかったのか…。まあ資料(公文書)には、私的な事(特に恋愛)は殆ど書かれる事はないので、真実を明かすのは至難だろうけど、私はきっと資料には書かれない(書くわけにはいかない)ものもあったんじゃないかと…。だから本編のような展開も、そういう点ではありかな…とは思うけど。それはさておき、「恋は盲目」というだけに、阿倍の今後が本当、気がかりだ。
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完結編…。
「とうとう来てしまったか…。」史実辿ってわかってはいたけど、やっぱりやるせない。長屋に皇位への野心がなかったにせよ、その地位が、存在自体が藤原の脅威になったが故の悲劇…。でも理不尽に排除しようとすれば、その代償はいずれ払う事になるのは今でも同じ事。長屋の末路が本編の通りかはともかく、その後疫病の流行や内乱等があったのは事実。まさに因果応報とも言うべき代償を藤原4兄弟だけじゃなく、首(聖武)も払う事になった…。それにしても、氷高の言う「真実の歴史」は令和の今にどのくらい伝わっているんだろう…と考えずにはいられない。後に起きた事件を機に長屋の名誉は一応回復された様だけど、それでも長屋や吉備ら犠牲に
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この作品を読んで思うのは、「真実」って一体どこにあるんだろうということ。不比等が言うように「正義という名の嘘が必要」と言うなら、じゃあ後世に伝わってる歴史では、果たしてどこまでが真実なのか…どこまで信じればいいのか…。後の長屋の運命にしても、名誉回復されてるとはいえ、公式に罪が取り消されたわけではない。(極めて暗示的) それだけに長娥子とのシーンで、彼が「潔く生きたい」と言っていたのは彼の「真実」だったんだと感じた。それにしても、この時長娥子が感じてた事が現実になるとは…。
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購入済み
古代史は、遺された資料が少ない分謎が多い。この作品にしても、令和の今でも明かされていないものも存在する。長屋は血筋に恵まれ、皇位に最も近かったのに何故天皇にならなかったのか。何故〇ななければならなかったのか。親王待遇だったのに何故「長屋王」なのか…。枚挙に暇がないが、最後の阿閇から氷高への譲位も謎の一つ。かつて持統天皇が孫の文武天皇に譲位する為に即位し、阿閇がそれに習ったのなら、何故直接孫の首じゃなく、氷高を経由したのか…疑問だったので、この作品を見て「なるほど…あり得る!」と思った。この時代の資料にしてもそうだが、書き残すのはほぼ勝者側か当時の権力者だ。だからどうしても敗者側のは抹消されるし
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Posted by ブクログ
兄弟である中大兄皇子と大海人皇子。額田王と大海人皇子の和歌が有名であるが、中大兄皇子の妻となった額田王はかつて大海人皇子の妻であり間に子供もいた。
そしてのちに持統天皇となる、大海人皇子の妻は、中大兄皇子の娘。
大海人皇子は壬申革命を起こし、実の兄である天智天皇を倒して天武天皇となる。
この事実だけでもドラマがあるなと思っていたので、それが漫画の物語としてどう描かれるのか興味を持ち手に取った。
それぞれの人物が抱える苦悩や孤独が、史実に基づいてとてもリアルに描かれている。構成も無理がなく抜群だと思った。
リアルな人間ドラマが繰り広げられていて、歴史が単なる事実ではなく、そのとき生きた人間の -
Posted by ブクログ
これまでほとんど漫画の長編シリーズものは読んだことがなかった。日経新聞の「私の履歴書」に里中満智子氏が登場したのをきっかけに、このシリーズを「大人買い」して一気に読んだ。歴史ものの小説は登場人物が多く、本作は古代の天皇をめぐる物語なので親子関係や夫婦関係が入り組んでいて、登場人物の関係性を頭に入れることだけで大変だ。本作はマンガという手法を使うことによって顔だちや服装の雰囲気で人物が特定しやすく、また各巻のはじめには人物相関図が絵入りでついているので助かる。
時代や国がどこであろうと、権力を手に入れたものが自分の寿命に限りがあることを意識したとき、後継者として愛する子供を選ぶのか、指導者として -
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懐かしい
何故か塾の本棚に全巻揃っていて、小学生4年くらいに読みました。今読んでも、この話は好きです。運命に翻弄されながら最後にはハッピーエンド?で良かった。あと、歴史ぽい所も好きです。
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どう言う家だ…
それぞれが結婚中に伴侶と違う相手と子供を作って
それぞれのお相手も他の人とさっさと結婚して…
血の繋がりと言う障害のない兄弟愛を描きたかったんだろうけど
この時代にちゃんとしたそれなりの家の出来事とは思えん…