ブロンズ
レビュアー
  • 舞姫――恋愛今昔物語
    購入済み

    命を助けられた鶴が、美しい女性に身を変え、恩返しにやって来るも、「秘密」を知られ去って行く…という『鶴の恩返し』さながらの物語に、(相手は青年だったり、老夫婦だったり諸説あるけど)更にラブストーリーに重点を置いた本作。人間の青年に恋するも、異種であるが故に伝わらない所に元恋人も現れ、心乱される…。鶴でありながら、人間同様の心情を持つ夕香に心揺さぶられる様に読んだ。それでも、『鶴の恩返し』のあらすじから結末は予想できた上に、人間世界では到底許されない罪まで犯してしまい…。わかってはいても、切ない最後だった。

    #切ない #深い #じれったい

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    2024年12月16日
  • 女帝の手記 5巻
    ネタバレ 購入済み

    称徳天皇の治世は国にとっても、皇室にとっても「分岐点」だった。もしも阿倍(称徳)の思いが実現していたら、令和の今の皇室はどうなっていたのか…。その時代を生きる者達の思惑、そして脈々と継がれてきた「天皇」という存在を、侵してはならない神聖なものと捉えていたのもあって、到底受け入れ難いものだったのだろう。そんな中、神託の真偽を確認し、それを伝えた清麻呂は何を思っていたのか…。結果、阿倍の思いは潰えて、今まで阿倍の(聖武の)血筋を守るのに躍起になっていた藤原氏は称徳の崩御後、一転して聖武の血筋を徹底的に排除する方向へ。そして皇位は阿倍も予想しなかったであろう天智天皇の系統へと…。阿倍の崩御から皇統交

    #深い #タメになる #ドロドロ

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    2024年12月16日
  • 雪の断章
    ネタバレ 購入済み

    必然の出逢い…。

    養家を飛び出した飛鳥を待っていた『運命の人』祐也さんとの出逢い。お互いに雪が好きだという二人が共に暮らし始めていく内に、互いを大事な存在だと気づいたのに、殺人事件や様々な誤解から、想いはすれ違っていって…。「雪の恋はどのような模様を織ってゆくのだろう」そう思いつつ読んだ。何があろうと自分の本心に嘘はつけない。心のままに生きる事こそが幸福への糸口。二人が結ばれるのは必然だった。失ってしまったものもあったが、心から祈りたい。飛鳥と祐也さんの二人に、幸多からん事をー。

    #胸キュン #切ない #感動する

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    2024年11月19日
  • 孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛23巻
    購入済み

    そういう事か…!

    因縁のある佐々木君が再び木戸家へ…。心を痛めつつも、慎太郎さんへの愛を胸に彼を許す麻子の懐の深さに感動。(慎太郎さんはまだ許してない様子だったけど) 一方で、えい子との件にも新展開が…。前にえい子と慎太郎さんとの写真見た時は「えっ?」と思ったけど、今回の佐々木君の回想シーンと、麻子の「子を認知しよう」と言った時の、慎太郎さんのキョトンとした表情、そしてえい子と見知らぬ男性とのロケットの写真…。「そういう事…!」と全てが繋がった。次回は慎太郎さんが何故親子を援助してたのかが明らかになるのかな…。(今回は色っぽいシーンなしだったんで、ちと寂しい…って思った不埒な自分w )

    #胸キュン #感動する #ドキドキハラハラ

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    2024年11月16日
  • 長屋王残照記 3巻 ひさかたの
    購入済み

    完結編…。

    「とうとう来てしまったか…。」史実辿ってわかってはいたけど、やっぱりやるせない。長屋に皇位への野心がなかったにせよ、その地位が、存在自体が藤原の脅威になったが故の悲劇…。でも理不尽に排除しようとすれば、その代償はいずれ払う事になるのは今でも同じ事。長屋の末路が本編の通りかはともかく、その後疫病の流行や内乱等があったのは事実。まさに因果応報とも言うべき代償を藤原4兄弟だけじゃなく、首(聖武)も払う事になった…。それにしても、氷高の言う「真実の歴史」は令和の今にどのくらい伝わっているんだろう…と考えずにはいられない。後に起きた事件を機に長屋の名誉は一応回復された様だけど、それでも長屋や吉備ら犠牲に

    #切ない #深い #ドロドロ

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    2024年03月01日
  • 【フルカラー】狂眼(27)
    ネタバレ 購入済み

    まさに春の訪れ…

    前巻までの展開で、ある程度ウヌとヒョンの明るい未来を予感させてたけど、最愛の人・ウヌの為に、彼女への待遇や後宮の有方を、反対派に反発の暇を与えず改革をしてみせたヒョンの鮮やかさ。有言実行する事で、生涯ウヌへの愛を貫く事を公言したんだね。ウヌもまた変わった。ヒョンが受けた傷を見て、彼を貶めようとした者達に激怒。かつては自分を苛めた女官達を庇う程寛大だったウヌが…。でもそんなウヌの優しさに触れ、相手を思いやる事を覚えたヒョンがそれを宥めて…。そうやって冬の吹雪のように荒れた中で生き、愛を育んだ二人にようやく春が訪れた…どうか幸多からん事を。

    #ハッピー #感動する #ドキドキハラハラ

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    2024年03月01日
  • 十市皇女 大友皇子正妃から悲劇の巫女へ
    購入済み

    十市皇女というと、額田王の娘であり、権力争いに翻弄された悲劇の皇女…というイメージだった。それと夫である大友皇子と高市皇子との三角関係に揺れていたとも…。万葉集にある挽歌から、高市が十市に恋愛感情を持っていたんじゃないかとは思っているけど、一方で大友とは本当に形だけの夫婦だったのか…?と疑問だった。この本を読んで、本当は十市と大友の仲はむしろ良好だったんじゃないかという思いが強くなった。その後の天武朝での十市の様子や、彼女に仕えていた侍女の歌から、十市は正直生き甲斐すら失っている状態だったのでは…と思えたから尚更…。(十市の急〇も病気というより自〇の可能性大だし) とはいえ、それが事実だとし

    #切ない #深い #タメになる

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    2024年02月16日
  • 罪灯
    ネタバレ 購入済み

    これを読んで思ったのは、人間にとっての罪の線引きは難しいという事。一見正しいと思ってた事が犯罪だったり、大丈夫だと思ってした事が犯罪の元になってたり…。この本の物語でも、実際軽犯罪にはなるかな…とも思える物もあるので、どこまでを罪とするか本当に至難だ。それにしても、それぞれの想い人にそれを暴かれるとは…。(しかも、館シリーズでお馴染みの男性陣)この4人に共通するのは、名前が似てる事と(姉妹じゃなければ、血縁でもないのに驚)、その想いが実らない事。(相手が妻帯者だったり、他に本命がいたり) ともあれ、彼女達が罪とどう向き合って行くか、その行く末が気になる。

    #切ない #深い #ドロドロ

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    2024年02月16日
  • 孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛14巻
    購入済み

    何とも、もどかしい…。

    木戸さんの父親との確執や過去を知って、一層彼への愛が深まって行ってる上に、佐々木との一件等を通して、木戸さんがどれだけ大事に想ってくれているか見て来ているはずなのに、麻子は未だに木戸さんの本心に気付かないとは…。(まだ自分は身代わりにすぎないと思っている) そういえばいつか、木戸さんが麻子の事を「自分の事だと鈍くなる」って言ってたような…。そんな不安要素にさらに上積みされるような、一人の男性の出現…。まだまだ波乱含みのようだ…。

    #ドキドキハラハラ #深い #じれったい

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    2024年02月16日
  • 孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛13巻
    購入済み

    必然の出逢い…だったんだな

    木戸さんと麻子の馴れ初め…って、妹のひろ子の縁談が持ち上がる以前に、二人は出逢っていたとわかり、まさに「必然の出逢い」だったんだな、と思った。父親との確執、犠牲になった者達、生まれついた家を呪いたくなる程、投げやりになっていた木戸さんだけど、今でも変わらぬ優しさと強さを持つ麻子の存在は、空虚だった彼の心を埋めていった…。たぶん、木戸さんはこの時から、麻子が自分同様、親の愛に恵まれていない事を察してたんだな…で、結婚の際、麻子の家を訪れ、それを確信したんだと…。出逢うべくして出逢った二人…その想いが全てを好転できますように…。

    #感動する #深い #ドロドロ

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    2024年02月10日
  • 【フルカラー】狂眼(26)
    ネタバレ 購入済み

    よかった…!!

    前巻のチョの様子を見て「えっ…?」と思っていた。ヒョンが身に付けてた血染めの肩着を手にしてたから…。何よりウヌは、いたたまれなかっただろう。覚悟を決めた様子のヒョンの手紙を受け取ってたから尚更…。だから、ウヌの前にヒョンが現れた時は…もう本当に「よかった…!!」と思った。更に「自らの身分では、正妻にはなれない」と言うウヌに、「ならば王妃になってくれ」とヒョン。一方で王妃派は一掃され、ヒョンは無事即位。もう全てが好転していく…!このままハッピーエンドに向かって欲しい。

    #胸キュン #ドキドキハラハラ #深い

    0
    2024年02月10日
  • 女帝の手記 3巻
    購入済み

    この時代(奈良時代)は、一様に「天皇中心」「中央集権国家」と言われるけど、現代と形に若干差異はあっても、実際は「国の象徴」だったのかな…と思った。天皇になった阿倍も、皇太后である母や臣下である仲麻呂らの言いなり…というか、直接政事には関われない様だし…。私的な事も含めてそれが追い詰められる結果になろうとは…。阿倍自身も「これでいいんだろうか…」天皇として、人間として存在する意味を探ってたところに、「運命の人」道鏡との出会い…。(この時の阿倍はまだ気づいてないが) 阿倍がこれからどう動くのかの伏線なのだが、何か阿倍がその時その時の感情に流されてる様な気がしないでもない。

    #深い #タメになる #ドロドロ

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    2024年01月27日
  • 女帝の手記 4巻
    購入済み

    「恋は盲目」…!?

    やっぱり恋愛にのめり込むと、周りのものが見えなくなるんだな…と思うような展開。阿倍にとってはそれが天皇家を、しいては国さえも変えてしまうような事になったから、これからそれをどう打開していくか…。皮肉にも破局によって、天皇としての自覚、その有方に気づいた阿倍だけど、その後に起こる様々な事件を通して考えると、相手が仲麻呂から道鏡に替わっただけで、やっぱり「恋は盲目」とばかりに、その感情に流されていくのは変わらないのか…と思うのは私だけだろうか。

    #深い #タメになる #ドロドロ

    1
    2024年01月10日
  • 女帝の手記 2巻
    購入済み

    私が阿倍(孝謙・称徳)について思ってたのは、彼女がどういう女性だったのか…という事。将来天皇となるが故に独身だったのと、後継ぎに恵まれなかったのは史実の通りだが、本当に異性と関わる事はなかったのか、恋愛をした事がなかったのか…。まあ資料(公文書)には、私的な事(特に恋愛)は殆ど書かれる事はないので、真実を明かすのは至難だろうけど、私はきっと資料には書かれない(書くわけにはいかない)ものもあったんじゃないかと…。だから本編のような展開も、そういう点ではありかな…とは思うけど。それはさておき、「恋は盲目」というだけに、阿倍の今後が本当、気がかりだ。

    #深い #タメになる #ドロドロ

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    2024年01月07日
  • 【フルカラー】狂眼(24)
    購入済み

    ウヌを恋しく想いつつ、講武に向かうヒョン。この巻の大部分が、そのウヌとの御伽のシーン(やっぱり見ていてハズいw)なので、ヒョンの想いがどれほどのものかが伝わって来る。自分の身に迫って来ている危険を感じているから尚更募っているんだろうと…。案の定、策謀によって呪いは発動されて…!?二人はこの危機を乗り越えられるか?想いの成就を願わずにいられない。

    #切ない #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年12月29日
  • 孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛12巻
    購入済み

    木戸さんもか…。

    麻子の両親の毒親ぶりは承知していたけど、木戸さんも父親が…。母親が病を患い、世継が望めなくなったからって、捨てるように妾に走るなんて…。おまけに木戸さんの相手にひろ子を選ばせたのも、利益を得る為に麻子の実家を利用しようとしてたんだと…。(まあ、あの両親もさすがに嫌がってたんだけど)木戸さんは母の事もあるから、本当は断固拒否したかったんだろうな…。改めて、木戸さんが麻子を選んでくれてよかったと思った。二人がお互いの過去を知り、家族としての温もりを噛みしめる夜のシーンが心に沁みた。(正直エロいけどw)

    #感動する #深い #ドロドロ

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    2023年12月24日
  • 【フルカラー】狂眼(4)
    購入済み

    「まさか、彼女も…!?」そう疑うも、ウヌのひた向きなまでの姿に世子は心を動かされ…。疑心から一転、彼女を独占せんばかりに激しく求めるが、掟の事もあって必死に自制するウヌ。世子はそれを歯痒く思いつつも、彼女への想いは募っていって…。後半、ウヌが自制している理由の、もう一つとも言うべきエピソードが明かされていくが、二人の濃密なおせっせは見ていて正直ハズいw

    #胸キュン #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年12月24日
  • 花嫁人形
    ネタバレ 購入済み

    幾ら生まれた境遇や企業間での思惑があったにせよ、必要最低限の教育も受けられない理不尽な扱いでは、さすがに昭菜が哀れだと思う。そのしっぺ返しというべきか、本岡家の人々の末路は、皆一様に悲劇だった。唯一昭菜に味方していた郁までもが…。企業間での権力争いが軸になっているせいか、愛憎劇さながらで、まさに主人公だけが救われた最後だった。それにしても、初めての外出とラストで、昭菜が出会った人物がいずれも自ら命を散らしてしまうとは…。

    #切ない #深い #ドロドロ

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    2023年12月24日
  • 【フルカラー】狂眼(20)
    購入済み

    様々な陰謀が渦巻く中で、お互いに熱く求め合う二人の様子が唯一の救いというか、物語に対する希望になっている。そうじゃなければ、末路が本当に誰も救われない、最悪なものになりそうで…。お互いの存在が、思いが将来を、敷いては国を明るい方向へと向かわせられるような展開を望むが…。何より、愛し合う二人に幸多からん事を…。まあ、個人的には濃密なシーン多めで、正直ハズいw

    #切ない #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年12月10日
  • 【フルカラー】狂眼(11)
    購入済み

    ウヌへの苛め、ヒョンを取り巻く陰謀…様々な試練の中で救いとも言うべき二人の愛情の深まり。苛めた女官達を庇うウヌも寛大だけど、その優しさを汲むヒョンもいい。一連の事で、ウヌの相手を思う気持ちを知ってたからこそ受け入れたんだと思う。同時にそんなウヌへの想いがさらに強くなっていって…。何か御伽のシーンが、最早この話の唯一の癒しになって来ている…直視しづらいがw

    #胸キュン #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年12月09日
  • 額田王
    購入済み

    本当の想いは…?

    今まで、額田王のいた時代の(飛鳥時代)の小説や漫画を幾つか見てきたけど、殆どが当時の資料や有力説を元にしていた。でも元にしたものには、今でもそうだが、私的な事(特に恋愛)は資料に書かれない場合が多いし、ましてや当人の本心を推し測るのは難しい…。そういう点から私がいつも思ってた事…「額田が愛してたのは、大海人か中大兄か、それとも…?」だった。まあ、どんなに紐解いても額田の本当の想いは想像するしかないのだけれど…。実は別の作品で額田が鎌足を選ぶ(!)という展開のがあったのだが(とはいえ、真情を隠す為の口実だったんだけど)、それとも違ったストーリー展開に目を見張った。「こういう見方もできるんだな…」

    #感動する #深い #タメになる

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    2023年11月21日
  • 赤い殺意/罪な女
    購入済み

    主人公の本音は…?

    「ストーカー」という言葉がまだ存在していなかった時代とはいえ、今にも充分通じている性犯罪。厳罰化されてきているが、今も途絶える事はない。でも昔の映画やドラマから入ってきた為か、主人公の家庭が果たして、相手の男を〇してまで守るべきものだったのかな…と疑問に思った。何より主人公が原作以上に、男に複雑な想いを抱くようになってたので余計に…。果たして一連の事件で、主人公にとって何が最善だったのか、これが本望だったのか、考えさせられた。

    #ドキドキハラハラ #怖い

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    2023年11月21日
  • 孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛11巻
    購入済み

    「う、のっけから…」と思うようなシーンから始まった今回。前回が余りにも半端な終わり方だったので「続きあったんだな…」と納得w それはともかく、前回では木戸さんの父親との確執が明らかになって…。今思えば、麻子同様彼も、親からの愛情を充分受けられなかったからこそ、麻子の事が理解できたのかなと思った。そして「俺が麻子を守る。」と決めたんだと…。後半、二人の数少ない理解者である彼の乳母が現れたけど、これで木戸さんの過去が明らかにされるのかな…。

    #胸キュン #アツい #ドキドキハラハラ

    0
    2023年11月21日
  • 孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛9巻
    購入済み

    やっぱりか!…という佐々木君の行動。木戸さんに対して何か敵意というか、腹に一物抱えてそうな雰囲気だったけど、案の定麻子を狙ってたのか…!その佐々木君の言葉に、麻子は木戸さんへの不安な気持ちを煽られてしまう。それでも、自分の想いを麻子は貫く…!木戸さんが気づいて助けに来た時はほっとしました。改めて木戸さんへの愛を確認した麻子だけど、まだ木戸さんの自分への想いには気づいてないのかな?次回は木戸さんの父親?が登場…でまたもや不穏な雰囲気が。負けるな!

    #切ない #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年11月21日
  • 長屋王残照記 2巻 ぬばたまの
    購入済み

    この作品を読んで思うのは、「真実」って一体どこにあるんだろうということ。不比等が言うように「正義という名の嘘が必要」と言うなら、じゃあ後世に伝わってる歴史では、果たしてどこまでが真実なのか…どこまで信じればいいのか…。後の長屋の運命にしても、名誉回復されてるとはいえ、公式に罪が取り消されたわけではない。(極めて暗示的) それだけに長娥子とのシーンで、彼が「潔く生きたい」と言っていたのは彼の「真実」だったんだと感じた。それにしても、この時長娥子が感じてた事が現実になるとは…。

    #感動する #深い #ドロドロ

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    2023年10月13日
  • 長屋王残照記 1巻 あおによし
    購入済み

    古代史は、遺された資料が少ない分謎が多い。この作品にしても、令和の今でも明かされていないものも存在する。長屋は血筋に恵まれ、皇位に最も近かったのに何故天皇にならなかったのか。何故〇ななければならなかったのか。親王待遇だったのに何故「長屋王」なのか…。枚挙に暇がないが、最後の阿閇から氷高への譲位も謎の一つ。かつて持統天皇が孫の文武天皇に譲位する為に即位し、阿閇がそれに習ったのなら、何故直接孫の首じゃなく、氷高を経由したのか…疑問だったので、この作品を見て「なるほど…あり得る!」と思った。この時代の資料にしてもそうだが、書き残すのはほぼ勝者側か当時の権力者だ。だからどうしても敗者側のは抹消されるし

    #感動する #深い #ドロドロ

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    2023年10月02日
  • 孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛2巻
    購入済み

    親の愛に恵まれず、唯一心を通わせてる妹の為に、と望まぬ結婚を決意した麻子。冷酷非情と噂されてた相手は…実は優しさを秘めていて…。厄介者扱いされたあげく、追い出される形で嫁いだ麻子にとって救いになるよう、愛を育んでいってほしいと思った。段々惹かれつつある麻子の心の変化や二人の行く末にも注目していきたい。(でも官能的なシーンは正直観ていてはずい…)

    #切ない #深い

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    2023年05月11日
  • 桓武天皇と酒人内親王の恋 桓武天皇の近親婚
    購入済み

    人の心は基本目に見えないものだから、当人の心はその人にしかわからないし、それを推し測るのには資料に頼るしかないのだろうけど、どうも先入観や偏見に囚われて、知ったつもりになっている人が多いような気がしてる。そういう点では「こういう見方もできるんだ」と蒙を開かれた。桓武も酒人も表立った事でしか評価されてなくて、当の本人達の真情が理解されてないように思う。当時の状況を踏まえて、あらゆる方向から考えないといけないんだと思った。そういう意味では二人の想いは案外深いものだったのかなぁって思う。書かれていない=あり得ない事とは限らないから。

    #深い #タメになる

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    2023年04月11日
  • 罪・万華鏡
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    被害者が加害者の罪を誘導する…そんな事ができるだろうか?…数十年前に初めて読んだが、現実にもサブリミナルやマインドコントロールといった事があるのを考えると、充分あり得る事をあたかも予言してたように思った。その一方で館シリーズでは冷徹だった吹原さんの碎けた一面が見れて新鮮。晴れて結婚したようだけど、主人公である助手といい、彼の魔の手(?)に落ちる女性がいるのは相変わらずなようで…。

    #切ない #深い #怖い

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    2023年03月25日