あらすじ
歌と恋に生きた万葉の歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)。近江の豪族・鏡王の娘であったが、天智天皇と大海人皇子との不和と皇位継承問題がからみ、血縁関係の憎しみをあらわにした「壬申の乱」に巻き込まれていく。類まれなる美貌の上に、その歌の才能は50年近くもの間、歌を詠み続けていたことからも明らかだ。『万葉集』に残る彼女の作品は、現在でも多くの人々に愛されている。物語はあの有名なクーデター「大化の改新」の前夜から始まる……!!
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本当の想いは…?
今まで、額田王のいた時代の(飛鳥時代)の小説や漫画を幾つか見てきたけど、殆どが当時の資料や有力説を元にしていた。でも元にしたものには、今でもそうだが、私的な事(特に恋愛)は資料に書かれない場合が多いし、ましてや当人の本心を推し測るのは難しい…。そういう点から私がいつも思ってた事…「額田が愛してたのは、大海人か中大兄か、それとも…?」だった。まあ、どんなに紐解いても額田の本当の想いは想像するしかないのだけれど…。実は別の作品で額田が鎌足を選ぶ(!)という展開のがあったのだが(とはいえ、真情を隠す為の口実だったんだけど)、それとも違ったストーリー展開に目を見張った。「こういう見方もできるんだな…」と。時代の流れは通説通りだったけど、最後の晩年の額田は時鳥を見ながら、本当は何を思ってたのかな…?(長文失礼致しました。)