【感想・ネタバレ】舞姫――恋愛今昔物語のレビュー

あらすじ

演劇界での成功を夢見ながら、フリーター生活にピリオドを打てない一谷黎(りょう)。ところがある日、黎のアパートに美しい少女が飛び込んできた。「あなたをたずねて参りました。今夜からお世話になります。」夕香と名のる少女は献身的に黎に尽くすが、その瞳は哀しい光にみちていた……。「鶴の恩返し」に着想を得た、恋愛長篇。

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命を助けられた鶴が、美しい女性に身を変え、恩返しにやって来るも、「秘密」を知られ去って行く…という『鶴の恩返し』さながらの物語に、(相手は青年だったり、老夫婦だったり諸説あるけど)更にラブストーリーに重点を置いた本作。人間の青年に恋するも、異種であるが故に伝わらない所に元恋人も現れ、心乱される…。鶴でありながら、人間同様の心情を持つ夕香に心揺さぶられる様に読んだ。それでも、『鶴の恩返し』のあらすじから結末は予想できた上に、人間世界では到底許されない罪まで犯してしまい…。わかってはいても、切ない最後だった。

#切ない #深い #じれったい

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2024年12月16日

Posted by ブクログ

一夜の夢のような恩返し。

表紙と帯に惹かれて手に取った。
一羽の鶴が助けてもらったお礼に若者のプロデューサーとしての成功を手助けする、というもの。
使われる語彙は詩的で美しさが並べられているが、どうも上滑りしているようでいま一つ感情に訴えてこない。
ライバルにあたる、彼の昔の恋人が一番感情に訴えていたようにも思う。

鶴は・・・悲劇的な部分以外にも、もっと生きるための強さがほしかった。野生動物であるなら人間とは少し違う感情があれば面白いだろうになぁ、と思う。
うーん、全体的に物足りなかった。

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2010年12月18日

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