高尾藍月の作品一覧
「高尾藍月」の「桓武天皇と酒人内親王の恋 桓武天皇の近親婚」「天武朝の祭祀に関わる三皇女 大伯 多紀 田形」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高尾藍月」の「桓武天皇と酒人内親王の恋 桓武天皇の近親婚」「天武朝の祭祀に関わる三皇女 大伯 多紀 田形」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
十市皇女というと、額田王の娘であり、権力争いに翻弄された悲劇の皇女…というイメージだった。それと夫である大友皇子と高市皇子との三角関係に揺れていたとも…。万葉集にある挽歌から、高市が十市に恋愛感情を持っていたんじゃないかとは思っているけど、一方で大友とは本当に形だけの夫婦だったのか…?と疑問だった。この本を読んで、本当は十市と大友の仲はむしろ良好だったんじゃないかという思いが強くなった。その後の天武朝での十市の様子や、彼女に仕えていた侍女の歌から、十市は正直生き甲斐すら失っている状態だったのでは…と思えたから尚更…。(十市の急〇も病気というより自〇の可能性大だし) とはいえ、それが事実だとし
人の心は基本目に見えないものだから、当人の心はその人にしかわからないし、それを推し測るのには資料に頼るしかないのだろうけど、どうも先入観や偏見に囚われて、知ったつもりになっている人が多いような気がしてる。そういう点では「こういう見方もできるんだ」と蒙を開かれた。桓武も酒人も表立った事でしか評価されてなくて、当の本人達の真情が理解されてないように思う。当時の状況を踏まえて、あらゆる方向から考えないといけないんだと思った。そういう意味では二人の想いは案外深いものだったのかなぁって思う。書かれていない=あり得ない事とは限らないから。