里中満智子のレビュー一覧
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10年におよんだトロイヤ戦争後に智将オデュッセウスくんが故郷のイタカ島に帰るまでの冒険(というか漂流譚)がメインの巻。
ちょっと「女性側から頼まれて」仲良くしたこともあるけれど、オデュッセウスくんはギリシア神話にはめずらしい奥さん(ペネロペさん)第一のマジメな男性でした。
最後にちょっとしたエピソード集があって『ロミオとジュリエット』の原型もギリシア神話だったことを知ったよ。
神話ではピュラモスくんとティスベさんの物語でした。
あと王さまの耳はロバの耳ってのもギリシア神話なんだね。
オードリー・ヘップバーンさん主演の映画で有名な『マイ・フェア・レディ』の原案はピグマリオンさんのお話からだそうだし…。
ギリシア神話はちょっとアダルトな面が多いけれど、知っておくと世界が広がる物語だな…と思いました。
わかりやすくまとめてくれた里中さんに感謝です♪
最後に里中さんが好きで選んだという「バウキスとプレモン」夫妻のお話も良かったなぁ! -
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ネタバレ里中満智子さんがギリシア神話を全8巻に漫画化したものの第7巻は、トロイア戦争がメインでした。
トロイの木馬で有名なお話だけど、小アジアのトロイアに奪われて戦乱の原因になったとされるスパルタ王妃のヘレネさんが、すっごく自分の意思がない女性に見えたんだけど…。
里中さんの絵き方にもあるんだろうけれど、もうちょっと魅力的な女性のための戦争じゃなくちゃ「何してるの?」って感じになるよね。
それと、ギリシア軍総大将のアガメムノンさんが、単なる女好きで、これといって何してたんだか…って人になっていました。
こんな父ちゃんをネタを元に「エレクトラ・コンプレックス」って言われてもなぁ…。
まぁ、命名したユングさんは、ダメ父に育てられた娘はそういうダメンズに恋してしまうって意味でつけたのかもしれないけれど…。
トロイア戦争の実際は、エーゲ海とかダーダネルス海峡の制海権争奪戦といった商業的な意味合いがあったと思うけれど、案外、小アジアにはギリシアと違ったタイプの良い女がいるから奪って来ようぜってのが戦争理由だったとしても驚きません。
だって、神さまからしてそうなんだもん!
ギリシアってすごいね。 -
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ネタバレイアソンがアルゴー船に乗って黄金の羊皮をゲットしに行く「アルゴナウタイの物語」がメインの巻。
王女メデイアさんはイアソンさんへの愛のために祖国を裏切り、弟を殺したわけだけれど、最後は情熱が重すぎるがゆえに愛を失って悲劇のヒロイン…。
かと思ったけれど、愛を失ったらその愛の結晶である子供たちまで自らの手で殺しちゃうとか、やっぱり重すぎるって!
しかも、その後はテセウスさんのお父さんであるアテナイ王と再婚して子供をもうけていたりだとか、なんだか結局はまた別の恋をしてるわけだよね。
よくわからん…。
まぁ、テセウスさんのお話は「自分たちの街にもヒーローを作ろうぜ!」ってアテナイの人たちがいろんな英雄譚をくっつけて作った物語っぽいから、アルゴナウタイのヒーローであるイアソンさんの妻だったメデイアさんを自分たちの街の王妃にもってきたのかな…って思うけれどね。 -
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ネタバレゼウスさんの美人を好き勝手に孕ませて、その後の不幸には無責任ってのにはずいぶん慣れたけど…。
金の雨で有名なダナエさんの息子が、メドゥーサさんを倒したり、アンドロメダさんを救って奥さんにしたペルセウスさんだったんだね。
この巻はペルセウスさんの冒険のほかに、ヘラクレスさんの12の試練について描かれていました。
ヘラクレスさんは最後に浮気を疑った奥さんが服に塗ったヒュドラの毒で殺されたケンタウロスの血の呪いで大変な目にあって死ぬんだけど、こういうのこそゼウスさまに必要な罰のような気がしました。
大神ってそんなにエラいの?
気に入った女性を探し回って妊娠させる以外に何もしていないように見えるんだけど…。 -
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ゼウスさんがやりたい放題なのは前巻でわかったけれど、なんだかんだで兄弟のポセイドンさんも困った神のようだ。
地の底を守るハデスさんは兄弟のなかではマシな感じだけど、世間知らずでこれはこれでた困った神だ。
でも、やっぱり最強に困った神はゼウスさん。
彼の奥さんのヘラさんが、旦那がムリヤリ手に入れた人間や妖精の女性たちにヒドイ嫌がらせをするのが読んでいてイヤな感じでした。
浮気をするのなら、奥さんくらい上手に扱いなよ!
アルテミスさんの侍女だったカリストさんなんて、本当にかわいそう。
むりやりゼウスさんに子供を孕ませられて、アルテミスさんには侮辱されたうえに追放されて、苦しみながら孤独に出産したとたんヘラさんに嫉妬で熊に変えられちゃうなんて…。
ゼウスさんって気になる女性に手を出すだけで、そのあと守ってあげないよね。
ダメな男の代表みたいなヤツだし、神さま内で信頼されているわけでもないのに、なんで大神なのかなぁ?
ディオニュソスさんがナナメ上を行く神さまになったのも、父親であるゼウスさんのせいだしねぇ…。 -
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ゼウスさんが権力を確立して、とにかく嫌がる相手だろうが何だろうが、美女を根こそぎ自分の欲望の相手にする巻。
奥さんであり姉でもあるヘラさんは、ゼウスさんを嫌がっている相手だろうが、なぜかゼウスさんではなく相手の美女にことごとく嫌がらせをする。
不倫した旦那を責めるんじゃなくて、旦那がムリヤリ押さえつけて欲望を遂げたような相手まで痛めつけるのっておかしくない?
現代でも不倫した相手の女性ばかりを責める奥さん方がいるえれど、そもそもは旦那のせいでしょ?
昔からこのおかしな構図は変わらないんだな…。
けっこう男性の神は自由気ままで、神ではない美女たちは、ことごとく女神たちの嫉妬で不幸せになっていくギリシア神話なのでした。
太郎「たった1回の関係でみんなお子ちゃまを生むんだね。そういう男性が「強い」ってことで、ギリシアでは神になったのかね。」
らじママ「この巻一番の名セリフは『ゼウスは懲りない』だな!」 -
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予想より早く完結!もうあと数年かかるかと思ってた。
362頁の
「(持統天皇は)その場しのぎの気休めはいっさいおっしゃらない それは真の優しさだとわたしは思います」
という阿閇のセリフがよかったな~。
相手の気持ちを慮って、と理由をつけて、その実自分がその場を快適にすごすためにその場しのぎの適当な事を言う、というのは責任感の強い讚良にはできなくて、でもそのことで人から「きつい」と言われたり、自分でも優しくなれない、と悩んでいて…という感じだったので、最後に阿閇にそう言ってもらえて、ずいぶん救われたのではないかと思う。
また、そう言える阿閇も、強くて優しい人だなぁと思った。 -
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4巻が面白かったので、古本屋で全巻揃えました。
面白かった!やはり全巻通さないと面白さはわからないもんだ
(当たり前だ!)。
メイン4人の、4者4様の恋がよく解りました。
特にエクボちゃんは1巻と4巻では別人かもってぐらい
大人になってますねー。
最初は作中でも言われてますがネンネだ。
そんな彼女が最後に「母」になるのがいいですねぇ。
物語内ではロミ&司はエクボ&高志に先を越されるわけですが、
なかなか結ばれない事の裏には結ばれることへの責任感があるんですね。
この2人は作中での歳にして親を亡くしていることもあってか
子供を大切にしよう、親の責任を持とうという気持ちが
強いのがいいなぁ。
責任だけでなく、しっかり愛しているし。
中盤の展開が、今は読むのが困難な名作
「キャンディ・キャンディ」を彷彿とさせますが、
結論に読者の年齢の違いが出ているかも。 -
Posted by ブクログ
【日本が「ウホッ」と言ってた頃、エジプトはすでにドロドロだった件】
日本が「ウホッ、ウホッ」と縄文ライフを満喫していた紀元前1300年頃、エジプトではすでに泥沼の権力闘争が行われていたのだから文明の差に恐れ入る。
クエンアテン(アメンホテプ4世)は崩御し
母ネフェルティティの時代からアンク=エス=エン=パ=アトン(アンケセナーメン)の時代へと移り変わっていく。
一番感情移入したのは、三女のアンク=エス=エン=パ=アトン。まだ13歳ほどの少女が、父に代わってファラオの重責を背負わされる姿が本当に切ないです。無理矢理王妃にさせられ周囲の大人たちを誰も信じられない中での孤独感、プレッシャーがひしひしと伝わってくる。
だけど、後のツタンカーメン(9歳くらい)と彼女が結婚し2人で協力しながら奮闘し成長していく姿は「おままごと」政治のようだけど、どこか微笑ましく癒されます。
歴史の勉強用に子どもに読ませようかと思ったのだけど、うーん、ちょっと教育に悪そうなドロドロシーンがちらほらあるから、そっと本棚の奥へしまっておこうと思う。