名称未設定さんのレビュー一覧
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感想総まとめ
身分の低い女性を差別し都合のいい女扱いする不誠実な男性や、愛のことしか考えない視野の狭い女性親族が大勢周りにいる、みどりちゃん、
ロシア革命で孤児になったサーシャ、
優しいが甲斐性なしの父、有馬家の刀を売ったお金を着物に使い、子供を学校に通わせない非常識な母(せめて最年長のサーシャだけは学校に通わせたら良かったのに)の元に生まれ育った、さくらちゃん、
三人とも家庭環境に恵まれない上に、遊郭でこき使われた苦労人だけど、さくらちゃんは優しい旦那さんと結婚して子供たちに恵まれて、最終回で、みどりちゃんとサーシャが、あすなろの樹の下で結ばれて幸せになって良かった。
あすなろ坂は -
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一巻の感想
芙美に対して「一生、芙美だけを思い続ける。」と言ったにも関わらず、たった数年後に他の女性と結婚し、芙美と再会後は妻を都合のいい女扱いをする新吾も、
自分の目で確かめもしないのに、「芙美が出て行く。」と思い込んで酔っぱらいながら女中の妙に手をつけて、妙が産んだ子を取り上げた武史等、この巻に出てくる男性キャラは不誠実な人ばっかりだなあと思った。
芙美と、あけみは、愛されることしか考えない視野の狭い人達だ。この巻で性格が良いキャラは、新吾の母と妻子くらいだと思う。
それに、明治初期までは、妾がいる家族も多かったんだから、妙が子供を置いて出て行く必要は無いのではと思った。 -
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全巻の感想
ワガママだった未来が、進吾との初恋で、素直な性格になり、後に進吾と結婚するシーンをみて、良い恋をすると人は成長するんだなぁと思った。
優等生で面倒見の良い明日香が、いい加減な矢代との初恋、失恋、その後復縁したのは、明日香にも男性を見る目が無いという欠点があり、作者さんが「欠点の無い人間はいない」というメッセージを読者に伝えたかったからなのかもしれない。
個人的に、あした輝くのベストカップルは、万葉集の歌のやりとりがきっかけで結婚した緑川先生夫婦(明日香の実の両親)だと思う。
香さんと今日子さんは、天真爛漫で可愛いカップルだけど、裸関連のエピソードだけは共感出来なかった。
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一巻から四巻の感想
この作品には、遊郭が三回も出てくる。新吾が友人から遊郭に誘われて断った時と、新之介が酔っ払って友人と遊郭に行った時はともかく、サーシャ、みどりちゃん、さくらちゃんが、さくらちゃんの母が亡くなった後、三人一緒に遊郭で生活する展開は無理がある。
15歳の割には世間知らずなサーシャに対して、三人一緒に生活する場所として遊郭を紹介した近所のおじさん達は酷い人達だと思った。
「三人一緒に生活したい」と言ったサーシャに、近所のおじさんが「三人一緒は無理だけど一人ずつ別々の場所に住んで、会うようにすればいいよ。三人一緒に住める所は危険な所しかないから。」と説得して、それを実行すればいいのになあ。