里中満智子のレビュー一覧
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天上の虹を通読しファンになってから天平時代の連作やギリシャ神話、オペラ、ブッタなどなど様々な作品を家族ぐるみで里中作品を楽しんでいます 勝手にいつか朝ドラの主人公になるはずと思い込んでいたところ発売された自伝に飛びついて購入しました
幼少期やデビュー当初のお話は、思春期特有の悩みや当時の時代背景も合わせて楽しめます 作品のバックグランドになったエピソードなども交えて大変興味深かったですね
読んでみて気づいたのですが自分が好んで読んでいた歴史物や古典の紹介マンガは里中先生のごく一部でそれ以外に多くのマンガを発表されてるという事です
逆に知らない作品の話題は、読んでもピンとこなくて飛ばしなが -
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兄弟である中大兄皇子と大海人皇子。額田王と大海人皇子の和歌が有名であるが、中大兄皇子の妻となった額田王はかつて大海人皇子の妻であり間に子供もいた。
そしてのちに持統天皇となる、大海人皇子の妻は、中大兄皇子の娘。
大海人皇子は壬申革命を起こし、実の兄である天智天皇を倒して天武天皇となる。
この事実だけでもドラマがあるなと思っていたので、それが漫画の物語としてどう描かれるのか興味を持ち手に取った。
それぞれの人物が抱える苦悩や孤独が、史実に基づいてとてもリアルに描かれている。構成も無理がなく抜群だと思った。
リアルな人間ドラマが繰り広げられていて、歴史が単なる事実ではなく、そのとき生きた人間の -
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今回の中心は呪われた国、テバイの話。
テバイを建国したカドモスが、かつてアレスの龍を殺したため、この国は呪われる運命となった。次から次へと子や孫が悲惨な死に方をした。
中でも特に悲劇だったのはライオスとオイディプスの代だったようだ。
テバイの王、ライオスは若い頃犯した罪が元で、呪われていた。予言者によると、「そなたはいずれ、自分の息子に殺されるだろう。」と、
だから、ライオスは自分の息子が産まれると、その足にピンを打ち付け、部下に谷に捨てにいかせた。だがその子は、コリントス王の部下に拾われ、コリントス王の跡継ぎとして育てられた。名前はオイディプス。
オイディプスが大きくなって、ある日アポロンの -
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この世に季節が生まれた理由。それは冥界の王、ハデスが農耕の女神デネメルのかわいい娘、コレーニ恋し、一度は無理やり妃にしたが、コレーとデネメルに乞われて、地上に返した。だが、お別れの際にコレーに柘榴を4粒食べさせたので(冥界の食べ物を口にすると冥界から離れられない)、コレーは一年の4分の1は冥界の妃でいなければならなくなった。その間、コレーの母デネメルが、娘に会えない悲しみに暮れ、農作物が枯れる季節となったから。
いつもおしゃべりばかりして、最高女神・ヘラの怒りを買い、人の話の最後を繰り返すことしか出来なくなったニンフのエコー。
アポロンの息子で医術の達人だったが、死者までも蘇らせ、生と -
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これまでほとんど漫画の長編シリーズものは読んだことがなかった。日経新聞の「私の履歴書」に里中満智子氏が登場したのをきっかけに、このシリーズを「大人買い」して一気に読んだ。歴史ものの小説は登場人物が多く、本作は古代の天皇をめぐる物語なので親子関係や夫婦関係が入り組んでいて、登場人物の関係性を頭に入れることだけで大変だ。本作はマンガという手法を使うことによって顔だちや服装の雰囲気で人物が特定しやすく、また各巻のはじめには人物相関図が絵入りでついているので助かる。
時代や国がどこであろうと、権力を手に入れたものが自分の寿命に限りがあることを意識したとき、後継者として愛する子供を選ぶのか、指導者として -
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10年におよんだトロイヤ戦争後に智将オデュッセウスくんが故郷のイタカ島に帰るまでの冒険(というか漂流譚)がメインの巻。
ちょっと「女性側から頼まれて」仲良くしたこともあるけれど、オデュッセウスくんはギリシア神話にはめずらしい奥さん(ペネロペさん)第一のマジメな男性でした。
最後にちょっとしたエピソード集があって『ロミオとジュリエット』の原型もギリシア神話だったことを知ったよ。
神話ではピュラモスくんとティスベさんの物語でした。
あと王さまの耳はロバの耳ってのもギリシア神話なんだね。
オードリー・ヘップバーンさん主演の映画で有名な『マイ・フェア・レディ』の原案はピグマリオンさんのお話からだ -
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ネタバレ里中満智子さんがギリシア神話を全8巻に漫画化したものの第7巻は、トロイア戦争がメインでした。
トロイの木馬で有名なお話だけど、小アジアのトロイアに奪われて戦乱の原因になったとされるスパルタ王妃のヘレネさんが、すっごく自分の意思がない女性に見えたんだけど…。
里中さんの絵き方にもあるんだろうけれど、もうちょっと魅力的な女性のための戦争じゃなくちゃ「何してるの?」って感じになるよね。
それと、ギリシア軍総大将のアガメムノンさんが、単なる女好きで、これといって何してたんだか…って人になっていました。
こんな父ちゃんをネタを元に「エレクトラ・コンプレックス」って言われてもなぁ…。
まぁ、命名 -
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ネタバレイアソンがアルゴー船に乗って黄金の羊皮をゲットしに行く「アルゴナウタイの物語」がメインの巻。
王女メデイアさんはイアソンさんへの愛のために祖国を裏切り、弟を殺したわけだけれど、最後は情熱が重すぎるがゆえに愛を失って悲劇のヒロイン…。
かと思ったけれど、愛を失ったらその愛の結晶である子供たちまで自らの手で殺しちゃうとか、やっぱり重すぎるって!
しかも、その後はテセウスさんのお父さんであるアテナイ王と再婚して子供をもうけていたりだとか、なんだか結局はまた別の恋をしてるわけだよね。
よくわからん…。
まぁ、テセウスさんのお話は「自分たちの街にもヒーローを作ろうぜ!」ってアテナイの人たちがいろ -
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ネタバレゼウスさんの美人を好き勝手に孕ませて、その後の不幸には無責任ってのにはずいぶん慣れたけど…。
金の雨で有名なダナエさんの息子が、メドゥーサさんを倒したり、アンドロメダさんを救って奥さんにしたペルセウスさんだったんだね。
この巻はペルセウスさんの冒険のほかに、ヘラクレスさんの12の試練について描かれていました。
ヘラクレスさんは最後に浮気を疑った奥さんが服に塗ったヒュドラの毒で殺されたケンタウロスの血の呪いで大変な目にあって死ぬんだけど、こういうのこそゼウスさまに必要な罰のような気がしました。
大神ってそんなにエラいの?
気に入った女性を探し回って妊娠させる以外に何もしていないように見え -
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ゼウスさんがやりたい放題なのは前巻でわかったけれど、なんだかんだで兄弟のポセイドンさんも困った神のようだ。
地の底を守るハデスさんは兄弟のなかではマシな感じだけど、世間知らずでこれはこれでた困った神だ。
でも、やっぱり最強に困った神はゼウスさん。
彼の奥さんのヘラさんが、旦那がムリヤリ手に入れた人間や妖精の女性たちにヒドイ嫌がらせをするのが読んでいてイヤな感じでした。
浮気をするのなら、奥さんくらい上手に扱いなよ!
アルテミスさんの侍女だったカリストさんなんて、本当にかわいそう。
むりやりゼウスさんに子供を孕ませられて、アルテミスさんには侮辱されたうえに追放されて、苦しみながら孤独に出産し -
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ゼウスさんが権力を確立して、とにかく嫌がる相手だろうが何だろうが、美女を根こそぎ自分の欲望の相手にする巻。
奥さんであり姉でもあるヘラさんは、ゼウスさんを嫌がっている相手だろうが、なぜかゼウスさんではなく相手の美女にことごとく嫌がらせをする。
不倫した旦那を責めるんじゃなくて、旦那がムリヤリ押さえつけて欲望を遂げたような相手まで痛めつけるのっておかしくない?
現代でも不倫した相手の女性ばかりを責める奥さん方がいるえれど、そもそもは旦那のせいでしょ?
昔からこのおかしな構図は変わらないんだな…。
けっこう男性の神は自由気ままで、神ではない美女たちは、ことごとく女神たちの嫉妬で不幸せになっ -
Posted by ブクログ
予想より早く完結!もうあと数年かかるかと思ってた。
362頁の
「(持統天皇は)その場しのぎの気休めはいっさいおっしゃらない それは真の優しさだとわたしは思います」
という阿閇のセリフがよかったな~。
相手の気持ちを慮って、と理由をつけて、その実自分がその場を快適にすごすためにその場しのぎの適当な事を言う、というのは責任感の強い讚良にはできなくて、でもそのことで人から「きつい」と言われたり、自分でも優しくなれない、と悩んでいて…という感じだったので、最後に阿閇にそう言ってもらえて、ずいぶん救われたのではないかと思う。
また、そう言える阿閇も、強くて優しい人だなぁと思った。