里中満智子のレビュー一覧
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10年にわたるトロイア戦争が、ギリシア軍の勝利で終わりました。シリーズ最終巻の8巻は、トロイア戦争後のオデュッセウス冒険話です。オデュッセウスは、「トロイの木馬」を考え出した英雄とされています。
イタカに帰るオデュッセウス一行、戦争に勝っても障害にはばまれ、なかなか帰ることができません。
夫の帰りをひたすら待ち続ける、妻のペネロペ。父の帰りを待ちきれずに探しに行く、息子のテレコマス。壮大なドラマでした。
最後には、ギリシア神話こぼれエピソードがあります。ピグマリオン効果という言葉でよく知られている、ピグマリオンのお話や、『ロミオとジュリエット』の原型となるお話もありました。
ギリシア神話、本当におもしろいです。解説では、神話の背景にある家父長制について言及され興味深かったです。男性同士の恋愛は有名なエピソードがあるのに、女性同士についてないのは、やはり男性中心社会ということからでしょうか。
これまで神様は遠い存在でした。しかしギリシア神話に出てくる神々は、喜怒哀楽がはっきりしていて個性的で、人間みたいでした。
『ギリシア神話』は、たくさん人物が出てくるので敬遠していましたが、里中満智子さんの漫画のおかげで楽しく理解できました。続いて本を読むことができます。おもしろいだけでなく、たくさんの神々のお話から“謙虚な気持ちと信念”の両方が大切なことを教わりました。 -
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英雄イアソン、ベレロポンテス、テセウスの活躍が描かれますが、最期は悲惨であります。悲劇です。
【備忘録】
①イアソンの妻メディアは、弟、父、自分の子まで殺してしまう、すさまじい女性だった。
②ダイダロスとイカロスの運命
③アリアドネの赤い糸の話→テセウスの迷宮脱出の鍵となる
アリアドネをディオニュソスに譲ってしまうテセウス→アリアドネがかわいそう
*古代ギリシアは、男性優位社会、女性嫌悪の風潮
【『古事記』との関連】
『ギリシア神話』地中海文化圏で語り伝えられてきた伝説を、様々な作者がそれぞれの解釈で詩や劇にまとめた。
『古事記』各地方ごとに集められた『風土記』もとにまとめられ、一応筋の通った話になっている。 -
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ペルセウスとヘラクレスの話で、読み応え十分でした。
【備忘録】
○ペルセウスの冒険
ペルセウスはゼウスとダナエの子
“孫に殺される”という祖父の遺言により、母と海に流されて育つペルセウス。メドゥーサ退治、アンドロメダ救出後に結婚、予言通りに祖父を死なせてしまう。
○ヘラクレス生涯
ヘラクレスはゼウスとアルクメネの子
最初の妻との子を死なせてしまう。→罪の償い→12の功業に挑む→成功→2人目の妻の嫉妬から、毒を塗られた服を着せられ苦しむ→自ら薪を積んで火に入る→オリュンポスに迎えられ、正式に不滅の神となる
〈『古事記』との関連〉
・ペルセウスがお姫様を助け、怪物退治する話は、スサノヲノミコトがヤマタノオロチに捧げられたクシナダ姫を助けたのと似ている。
・ヘラクレスは最期には、悲惨な死に方で天に昇る。ヤマトタケルも戦いに疲れ果てて死に、天に昇る。 -
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4巻では、ギリシア神話から心理学用語になったもののうち、エディプス・コンプレックスの由来となった“オイディプスの悲劇”の話が印象に残りました。
5巻へ
【備忘録】
①エロスの姿を見たことで、プシュケは捨てられる。しかし、過酷な試練を乗り越えて、また2人は結ばれる。
②女神の裸を見ただけで罰せられた。
→アクタイオン(鹿に変えられる)
テイレシアス(盲目に)
③ペロプスとヒッポダメイア(嫉妬深き妻)の話
④オイディプスの悲劇→“実の父を殺し、実の母と結婚する”という神託を、知らないうちに実現していたという悲劇。
⑤アンティゴネの悲劇→王の命令に背き、兄を埋葬したため、洞窟に生きたまま閉じ込められ、自殺、婚約者も自殺。 -
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またまた、おもしろい話満載の3巻です。特に、エコーとナルキッソスの話、星座にまつわる話が印象に残ります。
4巻へ
【備忘録】
①冥界王、ハデスの恋 ペルセポネ略奪
→ペルセポネは1年の3分の1を冥界で暮らすことに。3分の2は母と暮らせる。
母、デメテル(農業神)はペルセポネがいないと暗く沈み、活動しなくなる。冬になる。→四季の誕生
②冥界にいる人
イクシオン→ヘラを犯そうとした罪で、火の車を回し続ける。
タンタロス→神を陥れるために息子を殺す→飢餓の苦役
シシュポス→ゼウスの恋を告げ口した罪で、永遠に大岩を支え続ける。
③ディオニュソス(ゼウスとセメレの子)
ヘラの迫害を乗り越えて、冥界にいる亡き母を救い出す。ワインの製法を身につける。オリュンポスの神に昇格。
④アポロンは、コロニスの浮気を知り殺害。浮気を知らせたカラスを真っ黒に。コロニスの胎内にいた子は、優れた医師になる。→アスクレピオス
⑤オルフェウスとエウリュディケの物語
⑥蜘蛛にさせられたアラクネ
⑦カリストの悲劇
ゼウスの子を身籠ったことを隠していたカリストは、アルテミスから罰として熊に変えられた。→大熊座、小熊座(息子)
⑧アフロディテは、美少年アドニスを愛した。彼は猪に引き裂かれ死亡→少年の鮮血から赤い花咲いた→アネモネ
⑨オリオンは、アルテミスを犯そうとした。女神は、さそりを使いオリオン殺害。→オリオン座、さそり座
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おもしろい話満載の2巻です。特に、月桂樹とヒヤシンスの由来の話、ディオニュソス誕生の話、メドゥーサが蛇だらけの容姿になった話が印象的でした。
3巻へ
【備忘録】
①ヘパイストスの復讐→アフロディテ(妻)とアレスの密会を公にする。
②月の女神セレネは、エンデュミオンを不老不死にするため、永遠の眠りにつかせる。
③ダプネが、アポロンの聖木、月桂樹になった由来
④ヒヤシンスの由来(アポロンに愛されたヒュアキントスは、アポロンが投げた円盤に当たって死亡。ヒュアキントスの血から美しい花が誕生。)
⑤アポロンに愛された美青年、キュパリッソス。大切にしていた鹿を殺し、死を望む。アポロンは、彼を糸杉(サイプレス)に変える。
⑥パエトンは、ヘリオス(父)の戦車に乗りたいと言い、暴走のすえ墜落死。パエトンの姉妹は悲しみ、ポプラ並木となり涙は琥珀となる。
⑦ゼウスの浮気遍歴
牛に変身し、エウロペと
白鳥に変身し、レダと
雨粒に変身し、ダナエと
人間に変身し、セメレと
→セメレはヘラの計略で死亡、ゼウスはセメレの胎児を太ももに縫い込み育てる。→胎児はディオニュソス
⑧メドゥーサの悲劇
女神アテナの神殿でポセイドンと交わり、怪物にされる。(蛇だらけ)
〈『古事記』との関連〉
『ギリシア神話』→アテナイ建設でポセイドンとアテナが守護神争い
『古事記』→スサノオ(ポセイドンと似ている)とアマテラスの権威争い
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ギリシア神話の全体像を、大まかに知りたくて。
里中満智子さんのマンガ『ギリシア神話』全8巻。
絵はいいし、章ごとに“こぼれ話”があっておもしろいし、解説は充実しているし、『古事記』との比較考察があるし、願ったり叶ったりの大変充実したシリーズです。ギリシア神話に全く興味がなかった私も、夢中になっております。
私は、これまで本も漫画もたいして読んでこなかったので大きなことは言えないのですが......
『あさきゆめみし』(大和和紀)、『ベルサイユのばら』(池田理代子)、『ギリシア神話』(里中満智子)の3作品は、勉強になり上質でおもしろい、名作だと思います。(まだまだ、良い漫画はきっとあると思いますが)
2巻へ
【備忘録】
・神々の誕生
カオス→女神ガイア(大地) タルタロス(暗黒界)
↓ エロス(愛)
ウラノス(天空) 山々 ポントス(海)
↓
クロノス
クロノスに切り落とされた、ウラノスの性器
↓
泡を生む
↓
アフロディテ
ゼウス(天と地の支配者)
ポセイドン(海を統括する)
ハデス(冥界の王)
ゼウスはメティスを飲み込んだ。
→ ゼウスの頭からアテナ(知恵と戦いの神)誕生
その後、ゼウスは色々な女性と関係をもつ。
神話は近親婚多し。
ゼウスの正妻はヘラ。彼女はヘパイストスを産むが、醜いことを理由に捨てる。
ゼウス一族 VS ティタン神族の戦い
↓
ゼウス勝利
アポロンとヘルメス、友好関係
プロメテウスの火→人間に自立と破滅をもたらす。
パンドラの匣→実は壺だった
↓
人類最初の女が、神様の言いつけを守らず、人間に苦労を与えることに。しかし、希望も与えられた。
〈『古事記』との関連〉
『ギリシア神話』
①オリュンポスにいるゼウス
②ポセイドン(海)
③ハデス(冥界)
『古事記』
❶高天原にいる天照大御神
❷ スサノオノミコト(海)
❸ ツクヨミノミコト(根の国) -
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天智の業績に謎の死と壬申の乱
天智は悪徳非道に描かれずっと非難ばかりだったのが、やっと業績を認め人間的にも少し丸くなる。
正史の日本書紀では病死した事になっていますが、実は山科で遠乗りに出た後行方不明になっており、死因は事故か暗殺で、正史に天智の墓の所在が一切記されていない事から、大海人の暗殺の可能性が高い....
白村江は簡単にスルーしましたが、壬申の乱は吉野の決起から細く日毎に描かれて、讃良の女の独占欲と幸福、十市の葛藤と苦悶、大友の報われない悲恋と優しさ、偉大な父親からの重圧に苦悩した生涯など胸を打たれます.....
この時代の衣装は唐の影響を強く受けていて、ただ家の中の家具やテーブル•椅子•食器•食物などが現代風でちょっとビックリ‼ -
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子どもの頃「なかよし」派だったので、
小学校低学年で初めて触れた里中満智子さんの作品は「プラスマイナス大爆発」。
とても面白かったので既刊のものも毎月お小遣いを果たいて買っていました。
小学生のわずかなお小遣いなので1ヶ月に1冊ペースの中、今でも印象に残っているのが「彼方へ!」。
コミックスが実家のどこかにあるはず。
既刊なのに全3巻を3ヶ月かけて入手するという、あの頃の子どもながらのワクワク感があったなー。(モントリオールオリンピックを目指す、高校生スイマーのお話。時代やね。)
シンデレラストーリーが苦手だという、里中先生のご意見には嬉しくなりました。全く同じことを自分も子どもの頃から思っていましたから。
王子様はシンデレラが美しいからダンスを申し込んだ。美しく生まれたかどうかは本人の責任や努力とは無関係。ただ単に遺伝の問題。
王子様にしたって王様の息子に生まれた王子様だからたくさんの女の子たちが夢中になっているだけ。彼は物語上、なんの仕事もしていないのに。
ざっくりとこんな感じ。
大阪の想像力豊かな女子高生が、自分の感性と信念を信じ続け、そこに経験と多くの人との交流がプラスされ今の里中先生がいる。
本当にすごい奇跡のような(でもご本人はおそらく謙遜されるだろう)人生の里中満智子さんにリアタイでふれることができたことは嬉しい限り。
大和和紀さん、吉田まゆみさん、池田理代子さんたちとのエピソードも興味深い。
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男に翻弄される女の悲恋
さすが里中先生30年かけて描き上げた歴史物、内容も作画も素晴らしく感動します!
天智と天武の話は大好きで色々読みましたが、正史と呼ばれる古事記や日本書紀は、歴史が勝者によって改竄されるので、どれも天智が極悪非道で天武が善人に描かれる事が多くとても残念です......天武は正体不明で、天皇家の菩提寺に天武以後称徳までの位牌が無く、天武が正体を隠す為に編纂させた日本書紀に自身の生誕年を書いておらず、実は天智の異父同母兄で父親は新羅人の可能性が高く、天皇の正当な後継者では全く無いみたいです。
天智の娘の持統天皇の物語で政治や出世の為に利用され人生を翻弄される女の悲恋を描いた、女の目線の愛の歴史物語。
みんな美形ですが、とりわけ有間皇子の美麗な事‼‼
当時は同父異母の結婚は認められ、同父同母は駄目。どちらも兄妹の近親相姦なのですが.....
だから有名な允恭天皇の息子と娘や天智と間人以外にもよくあったのでしょうね.....
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やなせたかしさんに関する本は時々無性に読みたくなります。
ことばや理屈ではないところからこどもたちが引き寄せられていく「アンパンマン」の生みの親でいらっしゃるところから興味を惹かれ、折にふれて、いろんな本を読んでいます。
希望を、生きる力を、決して堅苦しくない形で届けようとしてくださるお姿、人を喜ばせるためにご自分の持つものをさっと差し出されるその姿勢に、人としてどう生きるかという自分のあり方にも大きな影響を受けています。
これからもやなせ先生が大切にされてきたことや「アンパンマン」たちが大切にされる世の中であることを改めて願いました。 -
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ネタバレ十巻
行き詰まる忍壁皇子の日本書紀編纂に太安万侶が加わる
天上の虹では安麻呂は亡き大津の遺児カムイの子として持統天皇を狙うとして描かれる
また五百重の子である新田部は義理の父である不比等との駆け引きを始める 新田部は氷高の婚姻候補となるが政治的な利用を避けるために別れを告げる 氷高は1人で生き抜く決心をする
出世する手前で叶えられなかった弓削は逝去
氷高とカル皇子の妹吉備皇女は慕っていた長屋王を婚姻
そしてついに不比等と三千代が正式に結婚
忍壁の妃 明日香が逝去 人麻呂が鎮魂歌
宮子に妊娠の兆し 同時に三千代も妊娠 三千代が安宿後の光明子を出産 宮子は首皇子、後の聖武天皇を出産するがその後閉じこもってしまう 2人は三千代の元で育てられ仲良く過ごすことになる