増田聡のレビュー一覧
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キーワード集という体裁をとっているところが軽やかで良い。各論の内容は専門家には物足りないかもしれないが、あまり充実させすぎると百科事典みたいな本になってしまう。ソフトカバーで厚さ一・五センチ程度というこの親しみやすさが良い。
というのも、“はじめに”の中に「体系化したテキストをつくるには障壁にな...続きを読むPosted by ブクログ -
内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけている...続きを読むPosted by ブクログ -
高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。Posted by ブクログ
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色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限...続きを読むPosted by ブクログ
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面白かった〜
30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。Posted by ブクログ -
まえがきに掲載されている「寄稿のお願い」で書かれている通りに、書かれていることは、一人ひとり違った切り口の「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」のメッセージ。
本当に私が中高生だったら、偶然にでも見つけて手に取って欲しい。手に取れるところに存在して欲しい。
政治学者、疫学者から宗教学者、そしてアー...続きを読むPosted by ブクログ -
ポストコロナ期という題名が気になって読んでみた。
いろんな著者の考えを知れて興味深い。
権威にただ従うだけではダメなこと
自分の頭でよく考えること
周りの空気に流されなくてもいいこと
が、いろんな立場の著者から述べられている。
わかっていても難しいんだけどね、というのが
大人になってしまった自...続きを読むPosted by ブクログ -
2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。
コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生
に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が
指針というかメッセージ集です。
前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部...続きを読むPosted by ブクログ -
増田聡さんの文章が好きだから買ったけど、ちょっとあまりにもその、論文然といていて。刺激的なテーマなんだからもっとリーダブルに書き直して新書とかで出してほしい。Posted by ブクログ
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2020年、COVID-19が席巻した世界では次々と社会の歪みが露呈した。そのコロナ期とポストコロナ期に、次世代の若者たちがどう生きるべきかを内田樹をはじめとした様々な年代の言論人たちが語る。
内田さんが声をかけて集まった様々な分野の今をときめく著名人たちがコロナとコロナ後の世界をテーマに執筆しま...続きを読むPosted by ブクログ -
私のようなものにいただきました。ありがとうございますありがとうございます。やっとこういう感じになってきましたが、っていう印象。がんばってほしい。ただしワード解説だからしょうがないけど、ページが少なすぎて食いたりない感じがある。個人的にはせいぜい「ジャンル」と「楽曲」、それに「クラス」「ジェンダー/セ...続きを読むPosted by ブクログ
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中高生を想定読者とした、現在30代〜70代の20名からのメッセージ。今回のパンデミックであらわになった日本社会の欠陥について、こんなに不出来な社会を後続世代に遺すことになってしまった責任を感じ、補正しきれなかった悔しさがにじむ。
世代が変わると考え方や行動も変わる。是非、現状を反面教師として欲しい...続きを読むPosted by ブクログ -
斎藤幸平さんの名前があったので読んでみた。
一番心に残ったのは平川克美さんの文章だろうか。会社勤めするようになって当たり前のように見聞きしてきた経済合理性。原価を絞り、無駄を排除して、より低価格の製品を提供する。お客様の要望に応え、お客様が期待する以上の価値を生み出すこと。製造業をはじめ、経済はその...続きを読むPosted by ブクログ -
VUCA感がめちゃ高まっている現在
今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
そのような気持ちで本書を読みました。
執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それで...続きを読むPosted by ブクログ -
若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。
蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。
いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。Posted by ブクログ -
大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。
あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強...続きを読むPosted by ブクログ