作品一覧

  • クリティカル・ワード ポピュラー音楽
    4.0
    ジェンダー、人種、階級、ジャンル、法、アニメ、シティ、アマチュアリズム…… ポピュラー音楽研究の基礎から最前線まで、28の多面的なキーワードと現代的な事例で音楽文化を考え常識を問い直す! 近年、学術的な研究領域としての地位を確立しつつある「ポピュラー音楽」研究に関する基礎的な知識を解説しつつ、最新の動向を初学者にも分かりやすく紹介した本邦初の入門書。 本書は3部構成になっており、「第1部 基礎編」では、ポピュラー音楽研究の基底を支える概念として8つを取り上げ、それぞれのキーワードからポピュラー音楽を概観する。 「第2部 事例編」では、ポピュラー音楽研究のなかでも比較的蓄積の多いトピックを照射する。各項目はそれぞれの学術的議論を概観した上で、ポピュラー音楽研究全体、そして、他分野と横断・接続し、新しい学術領域を開拓する、発展的な学術的問いも示唆する。 「第3部 拡張編」では、近年の音楽文化を領域横断的に語る上で欠かせないキーワードを掲げて、ポピュラー音楽それ自体とそのコンテクストを扱ってきた従来の研究から一歩外に踏み出し、新鮮な空気を吸うための論考を集めた。 これまで日本語で読むことのできなかった重要トピックや論点も多数収録し、研究者や学生だけでなく、音楽を「分析したい人」、「語りたい人」にとっての手引きとしても有用な一冊となっている。 ◆シリーズ[クリティカル・ワード] 現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズ。 基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。
  • クリティカル・ワード ファッションスタディーズ
    3.8
    ファッションを論じるための基盤となる8つのキーワード、 具体的な事例として導かれる現代的な15のトピック、 さらに掘り下げたい読者のために指針を与えてくれる11分野別ブックガイド 現代文化を考えるうえで知っておきたい基本と、 多様な視点・アプローチを学ぶことができる、 新時代のファッションスタディーズの入門書登場! ファッションは「時代を映す鏡」だと言われています。社会や文化の変容にともない、ファッションを取り巻く状況も大きく変化しています。流行の変遷や資本主義グローバリズムの加速、その反省や批判的視点からもたらされたサステナビリティやエコロジーへの意識、多様性として括られがちなジェンダーやマイノリティへの多角的な視座といった、現代社会において極めて重要な問題は、「ファッション」から新たな事例や議論が生まれ続けていると言っても過言ではありません。さらに、3DプリンターやAR/VRといったテクノロジーの進化や成熟がもたらすファッションの新たな可能性と展開は常に注目を集めており、人間の身体性の再考とともに議論されています。もはやファッションについて考えることは、現代文化のあり方を多角的に考えることである言えるでしょう。 ファッション研究はひとつの体系として成立しているわけではなく、諸研究の集合体であることを表している「スタディーズ」。本書は、ファッションの歴史や文脈と紐付けながら、理論や事項をマッピング・整理し直すことで、ファッションスタディーズの新たな射程を見通すことを試みた、まったく新しい入門書です。現代のファッションをとりまく横断性に注目し、哲学、社会学、文化人類学、メディア論、ジェンダー論、環境学、デザイン論など多様な分野とファッションとの結びつきを照らし出します。 ◆シリーズ[クリティカル・ワード] 現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズです。 基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを読者に提供する新しい入門書です。

ユーザーレビュー

  • クリティカル・ワード ポピュラー音楽

    Posted by ブクログ

     キーワード集という体裁をとっているところが軽やかで良い。各論の内容は専門家には物足りないかもしれないが、あまり充実させすぎると百科事典みたいな本になってしまう。ソフトカバーで厚さ一・五センチ程度というこの親しみやすさが良い。
     というのも、“はじめに”の中に「体系化したテキストをつくるには障壁になってしまうポピュラー音楽研究ならではの学際性・多様性をむしろポジティブに引き受け」とあるように、この幅広さがこの分野の楽しくも難しくもあるところなのだと思う。どんなテーマで研究する人も、この本に挙げられているどのキーワードに対しても「全く無関係」という態度ではいられないだろう。勉強することが多くて大

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    2023年07月04日
  • クリティカル・ワード ファッションスタディーズ

    Posted by ブクログ

    ファッションについての研究材料がぎっっっしり詰まっている。ファッションに興味のある人、社会学部や人類学部、服飾系の学生で少しでもファッションに興味があるならぜひ読んでほしい。文学部とかでも、映像系の研究をする際にとっかかりになるかも。分厚いが、いろんなトピックが薄く浅く紹介されているので、サラリと読める!

    p.42 バルトがファッション(モード)の研究を行うために注目した調査対象が「服」ではなく、「ファッション雑誌」であったからだ。バルトはメディアとしてのファッション雑誌が、服そのものよりも流行の生成に決定的な役割を果たすことを見抜いていた。バルトによれば、「欲望を起こさせるものは対象(物)

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    2022年05月22日
  • クリティカル・ワード ファッションスタディーズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ファッション研究に関する説明をうまくまとめている。学生がこれを読めば卒論のテーマ探しの利益になるであろう。参考文献も学生が調べやすいように書いている。出版社が学生の研究向きではないのが残念である。次は細かく項目を切って説明している新曜社のキーワード集のようなものも出版してもらいたい。

    0
    2025年09月23日
  • クリティカル・ワード ファッションスタディーズ

    Posted by ブクログ

    ファッションを自分なりに考えるとき、いろいろな場面における「自己表現」に他ならないと思っている。家着や寝間着などそれを選ぶ自分の心の動きがあったと考える。
    ファッションに興味はない、そんなものにうつつを抜かしてなど言っても誰もがファッションと無関係ではいられないはずだ。(選択を放棄するという、自己表現?)
    いろんなキーワードとともに多角的にファッションが考えられて楽しかった。

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    2024年01月10日
  • クリティカル・ワード ファッションスタディーズ

    Posted by ブクログ

    ファッションにまつわる多様な学術的なモノコトをまとめて紹介されています。まぁすごく大まかにまとめられた概論なので、理解するには、もう少し詳細に語って欲しいと思う。文化を学ぶ大学生が入学して最初の前期に読むことが相応しい、そういう基礎的な感じ。
    あと、一部誤字脱字が多い部分があり、読む集中力に欠けてしまい、校正校閲って大事だと感じた。

    0
    2024年04月15日

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