羅川真里茂のレビュー一覧
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こういう本というのはまず間違いなくBL漫画の歴史に残る名作なんだろうなあ。
今評価を見てみたら★1つと★2つの評価が一つも付いてなかった。すごい!BL作品というのはファンタジーだよ、と言われる事の多い昨今ですがこの作品はそういうものとは明らかに一線を画しています。
羅川先生ってよく登場人物を戸惑わせてそこから一番優しい解決方法を導き出させるのが好きだけど、この作品に関してはそんなに甘くなくて、ガツン!とした衝撃やら事件に直面させられる事が多い。時間でしか解決できない問題だったり底のない絶望だったり、何も出来ない焦燥だったり…そして作品全体に流れるアメリカンテイストがかっこいい。
まあただ、登場 -
Posted by ブクログ
陸上会のホープだったが、テニスをする女の子に一目惚れしたことをきっかけに、期待されていた陸上部への入部を蹴り、テニスへの道へ入った主人公伊出。
高校生の青春テニス漫画です。主人公は天然というかアホというか(悪い意味ではなく)テニス未経験者ですが、陸上で培った脚力と類まれなる動体視力を武器にメキメキ力をつけていきます。
某テニス漫画のように、派手な必殺技などは出てきません笑 ですが試合シーンはかなり白熱します。少女漫画だからと侮ることなかれ。
試合以外にも各登場人物の様々な心の葛藤を描いています。
全32巻と長めですが中だるみすることなく、ラストも爽やかです。
3年生の引退試合が毎度感動します -
Posted by ブクログ
神漫画家・羅川真里茂の傑作集。
「赤ちゃんと僕」で大ブレイクした羅川真里茂は
何を書いても泣ける。
傑作集、ということで、
昔の短編をいくつかまとめたものだが、
こういうのはマニアにはありがたい。
昔なのであとがきにあるように絵はアレだが、
この人の、人情を全面に押し出す画風は大好きだ。
●表題「僕から君へ」・・・突然逝った悪友を思い返す話
●東京少年物語・・・子供の世界満載
●がんばってや・・・田舎っぺの東京での孤独
この中でも「がんばってや」が秀逸。
私自身、結構な田舎者だか
それでも青森の方言は日本一難解と思われ。
そのコンプレックスたるもの容易に想像はできない。
それだけに泣