あらすじ
ニューヨーク市警に勤めるケインは、同性愛者であることを隠し、一夜限りの相手を求めて夜ごとマンハッタンに繰り出していた。だが理想の青年・メルと出会い、運命の愛を見つけることに…。ゲイをテーマに愛とヒューマニズムを描く野心作!
...続きを読む感情タグBEST3
満足
ストーリーや登場人物が複雑なのに、わかりやすく描かれてるので説得力のあるお話で満足。
Hなシーンは昨今のどキツイBLに慣れちゃったのでアッサリな感じがしたけど、エロさよりお話が面白いので問題なかった。何度でも読めるBLだと思う。
匿名
愛とは
なんかね、読んでて苦しくなるような、でもね、ずっとね、すっと読めちゃうんですわ、ふっとね現実に帰ってくる瞬間が漫画読んでるとあって、その時の感覚がたまらないですわ、あのね、もう、感情の起伏がエグい作品ですね
匿名
読み継がれてほしい名作
ストーリーそのものもの面白いけれど、同性愛のリアルな現実を描く作品として深く考えさせられる作品でもある。
Posted by ブクログ
2022/1/8現在の今年の一冊。
すごい、何だこれ。面白くもあり、社会派でもあり、クライムサスペンスありって..それをあの時代に描いていたことがすごすぎる。
小学生以来の赤ちゃんと僕も集めたいな〜
名作
作者さんは元々好きだったんですが、
当時この作品を知った時はBLにハマる前で
興味が持てなかったのでスルーしていました。
ヒューマン系の得意な先生だと思いますが、
この作品も本当に名作です。
エロシーンは少なめですが、
割と現実的なお話なので
BL初心者向きではないかな?
メルの人生が本当に悲劇的すぎて悲しくて
途中ほんとに辛かった。。。
本当に本当に色々あったものの、
二人の出会いは運命で、
二人とも幸せだったんだろうな。
あと最終話(2巻)の視点が娘だったのが好きな点。
めっちゃくちゃオススメ作品です。
Posted by ブクログ
赤ちゃんと僕を読んでみて名作だと思ったのでこちらを読んでみたら傑作だった。
これが花とゆめで読めた時代がうらやましい。
描かれているのは、リアルな同性愛者の今。
理解されることは難しく、周囲からの差別に苦しみながらも、確かな愛で結ばれていく2人。
1巻は2人が様々な困難を乗り越え結ばれるまで。2巻は事件に巻き込まれたメルを救い出すため奔走するのが物語の大筋だったがジョーイを出したことで同性愛の問題だけでなく親の都合に振り回される子どもにも焦点をあてたのか。ある意味ジョーイとメルは似たような境遇なのかも。メルはケインと出会えたけれどジョーイはエリックを失った。
読み終わったあとはものすごい感動が体に駆け巡りました。赤僕に続き素晴らしい作品でした。この長さでこの濃さという意味では赤僕を超えるかも…⁈
メルが早死にしてしまうのは悲しいけど多分メルはケインありきで生きているから逆にメルが残されていたら耐えられなかった方から、よかったのかもしれない。
Posted by ブクログ
「Fuck!」「Shit!」を連発する線の太いガッチリとした登場人物たちに、とにかくカルチャーショック…!中学時代、初めて読んだゲイをリアルに描いた作品で、刺激的な性描写や容赦ない展開に圧倒されました。しかも海外(NY)が舞台。主人公のケインは警察官で、完璧な男社会のなかでゲイであることを隠して生きています。ケインの運命の人となるメルは金髪の美青年。彼が生きていくために経験してきた壮絶な過去や、マイノリティとされる人たちの疎外感など、生々しく胸に迫ること必須。「羊たちの沈黙」を連想させる猟奇的殺人事件に巻き込まれたり、映画や海外ドラマに近い感覚かも。グイグイ引き込まれる骨太の物語。BLは苦手という方にも是非読んで頂きたい一作です!(山口文子)
Posted by ブクログ
この作家さんは心理描写が本当にうまいなあと思う。
見ているだけで苦しくて涙が溢れてくる。
この人の描く登場人物は、とてもリアルなんだろうなあと。いいところも悪いところもあるから、魅力的。
Posted by ブクログ
最初に読んだのは、花とゆめ本誌で。
インパクトが強くて再度購入して読みました。
コレ。BLじゃない。
乙女の妄想の果てのBLではなく(BL否定ではありません)、
リアルな現実。
映画を見てるような感覚で1巻、一気に読みました。
羅川さんの構成力に絶句。
2巻も続けて読みます。
心理描写も凄い。
Posted by ブクログ
アメリカを舞台に2人のゲイカップルの出会いから生涯にかけて描かれた作品。
AIDS、ホモフォビア、虐待、売春、家族や知人へのカミングアウト…など時には重いテーマもあり。
かといって、この漫画をたかがBLと思って欲しくなかったので漫画カテに入れました。
BLに抵抗のある方にも、同性愛を扱った少女漫画として読んで貰いたい。
この漫画は、実際のゲイの方にも支持されていたようです。
内容としては重いテーマもありますが、最後には後味良く読み終えることが出来ると思います。
第三者視点から描かれるその後の話では、主要人物であるケインとメルの二人の生涯を見届けることができます。
まさか同性愛をテーマにした漫画で、二人の一生涯を描いてくれた著者さんに拍手!
本当にオススメの作品です。
Posted by ブクログ
「赤ちゃんと僕」「しゃにむに GO」等の代表作のある漫画家、羅川真里茂女史の作品。
少女漫画家の描く gay 漫画というと所謂ヤオイとか BL とかといったファンタジーになりがちであるが、この作品はさにあらず。
つーか、羅川真里茂女史も BL 本には違和感を持っていたそうで、この作品はリアルな gay 像を描きたいというコンセプトのもと描かれたとのこと。
Gay であることをひた隠しにしノンケぶることのつらさ、gay bashing、親へのカミングアウト、AIDS、パートナーの死、etc。
多少「ん?」と思うところも無くはないが、とても丁寧に描かれた良い作品。
「ゲイシーンの名作のひとつ」と云って良いと思う。
Posted by ブクログ
「王様と王子様だあ」(2巻
「その十字架はきっと すごく重いだろうね…」(1巻
「あーゆー子は 精神的パートナーを捜すの難しいのよ
好みにもよるけどブロンドの美形なんてセックスシンボルそのものじゃない
マリリン・モンローと一緒よ
自分のルックスを武器にしたおつむの弱い尻軽だと思われやすいのよ」(1巻p320
羅川さんの他の作品読んでみたくなった。
人が浮気をされたら嫌だったり、どんな冗談なら楽しくてどんな冗談なら嫌な気持ちになるかという線引きを考えたり、外見が人に不幸を招くこと、などに振り回される人々を冷静に描く。人にはいろんな愛の形がある、というのを鮮やかに描いている。こういう眼差し好きだ。
Posted by ブクログ
友人に薦められて買ったもの。
文庫版しかなかったけれど、いつか単行本も買いたいと思ってます。
ボーイズラブではなく、同性愛(ゲイ)として凄く深いお話。
うまく言葉に出来ないのが悔しいですが、とりあえずBLファンタジーにハマッている腐女子に一度は読んでみてと差し出したい作品。
色々と考えさせられる作品。
読んだ後はしばらく放心状態でした。
Posted by ブクログ
こういう本というのはまず間違いなくBL漫画の歴史に残る名作なんだろうなあ。
今評価を見てみたら★1つと★2つの評価が一つも付いてなかった。すごい!BL作品というのはファンタジーだよ、と言われる事の多い昨今ですがこの作品はそういうものとは明らかに一線を画しています。
羅川先生ってよく登場人物を戸惑わせてそこから一番優しい解決方法を導き出させるのが好きだけど、この作品に関してはそんなに甘くなくて、ガツン!とした衝撃やら事件に直面させられる事が多い。時間でしか解決できない問題だったり底のない絶望だったり、何も出来ない焦燥だったり…そして作品全体に流れるアメリカンテイストがかっこいい。
まあただ、登場人物の個性としてここまで「トラウマ」だの「コンプレックス」だのをちりばめなくても、とは思いました。
この最終巻に載ってるよみきり漫画がすっごい好き。羅川先生の作品の中で一番すきかもって言うくらい好き。
Posted by ブクログ
アメリカを舞台にしたゲイであるケインとメルの物語です。
羅川さんの作品の中では異色でしょうか。
ゲイと書くとBLと取られそうですが、いわゆるやおいではなく、話はしっかりとしています。ゲイであるが故に受ける迫害や、エイズの話題など割りとシリアスなテーマも取り上げられています。
が、メインはケインとメルの愛のお話です。様々な障害を乗り越えつつ愛をはぐくむ二人の姿に心がグッとなります。
二人が養子に迎えた女の子の視点で描かれる最終章がとても素敵です。ラストは大きな動きもなく、静かに終わっていく感じですがとても感動しました。
Posted by ブクログ
これほど泣けるBLマンガがあっただろうか……いや無い。
BLを身震いするほど嫌ってた男性が、絶賛しました。(笑)
「こういうBLなら読みたい」と言ってたくらい。何度読んでも何度も泣けます。
Posted by ブクログ
ボーイズラブの作品です
何度読んでも、泣いてしまいます。
すぐに読み終わってしまうけど、何度も何度も呼んでします。
読んだあとは、悲しいような、うれしいようなわからない感覚があります。
私も出来るなら彼らのように
二人で式を挙げて、郊外に家を建てて、両親に祝われて、子供を持って、孫を持って、、、幸せな人生だったなぁ・・・って旅立ちたい。
マイノリティがそんな幸せを夢見てもいいでしょ?
Posted by ブクログ
大好きな羅川先生の漫画。
読み終わって充実感がある漫画は、
久しぶりです。
自然に涙が出てきました。
BL、同性愛物で済ましてしまってはもったいないと思います。
Posted by ブクログ
ゲイのひとびとのお話。家族、社会と関わりながら同性愛者として生きるということ、そして、彼らが生き抜くその瞬間までを描く。本当にいとしい。
コミックス版は全4巻、文庫版は全2巻。
レビューを読んで
購入しました。前にドラマCDも聞いたことがあるので、これを読んでからまた聞き返したいです。羅川真里茂さんは吸血鬼しか読んだことなかったのですが、とてもキャリアが長い方なんですね!時代を感じさせる絵柄ですが、これが少女誌に掲載されていたなんて、当時は凄い時代でしたね。それを鑑みつつ読むとまた格別の思いがありました。
Posted by ブクログ
ジャンルはボーイズラブですが如何わしいわけではありません。
同性愛者の悩みや傷ついた心を表した作品です。
当人たちだけでなく取り巻く人々も苦悩する。
異質に見てしまうのはなぜなのだろうか?
多々の経験と広い広い領域の器を持ち合わせている人は
偏見などしない。
重い内容だけども舞台がアメリカなのでどことなく軽快だ。
セリフは英語と日本語をうまく混ぜ合わせているのがアメリカナイズだ。
Posted by ブクログ
雑誌掲載時は「少女漫画誌にほもよ!ほも!」って…どちらかというと流し読みしてた自分。(当時はBLの種は芽吹いてなかった模様w
いま読み返すとものすごい!!すごくいいじゃないの。
甘いだけじゃない、ひょっとして現実なんじゃない?というストーリーが心を揺さぶります。
Posted by ブクログ
綺麗なだけのBLじゃなくてゲイの置かれているリアルな状況にも踏み込んでいて、同性愛ものが嫌いな人にもおすすめしたい作品です。中盤以降の展開ががらりと変わるので飽きないのと、エピローグがすごくいい感じで全体を締めてくれていたと思います。
Posted by ブクログ
だいぶ前に読んだ本
当時面白かったと感じたかどうかは覚えていませんが、今でも鮮明に内容を覚えています。
1巻しか読んでないので2巻もそのうち読みたいと思っています。
Posted by ブクログ
最後の話が映画の超大作みたいでスケールが大きくなりすぎてびっくりした…。ちょっとテーマから外れてる気が…。それでも難しいテーマを扱った、よい漫画でした。
Posted by ブクログ
「ゲイ」ということばをそのまま表現したメジャー漫画の金字塔。
同性愛者ではあるが、ホモファビア(同性愛嫌悪)が激しい一方とセックスに答えることが自分自身が恋人として存在する証と思っている一方が「同性愛者」という生き方を見つけていく。
カミングアウト、トラウマ体験、などを丁寧に描いていく。
最終的に養子を取り家族を築くなど、社会で同性愛者として生きていくということを描いたすばらしい作品。
名作
BLに分類されてますが、LGBTを扱ったラブストーリーという印象です。15年近く前、コミック本で読んで衝撃を受けました。内容が濃くて今読んでも引き込まれます。英語表現など違和感のある点は多少ありますが、完成度が素晴らしいです。多くの方に読んでもらいたい作品です。
Posted by ブクログ
ついに名作とよばれるものに手を出してしまった。当時リアルタイムで読んでたら(十代だったら)どうだったろう…レイプ、児童性的虐待、とりあえずフィストという言葉は知らなかったはず。
後半につれてだんだんお互いの結びつきの強さを深めていくんだけど、出会った当初は、なぜそこまで引かれあうのか疑問。というかケイン酷すぎないか??受けの元恋人となぜ寝る…
Posted by ブクログ
全館読破。
当時読んだときはすごい衝撃を受けました。最初は抵抗ありましたが心理描写や同性愛(ゲイ)に対しての周囲の視点などすごくちゃんとかかれています。BLみたく愛があれば何もいらないという若さ故の身勝手や綺麗事という事やあやふやと濁さず、作品と向き合って逃げなず最後までちゃんと作品を書き上げた羅川さんはすごいと思います。感動しました。