Posted by ブクログ
2010年09月23日
このコミックス全部でP.282しかないのが何回読んでも信じられません。3つの短編が入っているのですが、読んだあとはまるで3つ立て続けに映画を観たような重量感。
今までも羅川先生のファンでしたが、この本を読んだときに本物だなあと思いました。少女漫画家ってすごいね。モノローグ裏の背景で心情表現しちゃう...続きを読むんだよ。
優しい台詞回しと抉る様なモノローグがほぼ同量で話が展開していくというのはある意味すごく漫画らしくないし、文字数多過で読み疲れしそうなもんなのに、そのストレスをコマ割ですんなり解消していて、さらに核心を突くのは実は会話でもモノローグでもなく登場人物たちのふとした目線やしぐさだなんてあまりにも出来すぎている。
だからデッサン力がいまいちでも全く問題がない!子供は可愛いし男は文句なしにかっこよく見える不思議な説得力。
ただいっこさあ、題名なんとかなりませんでしたか、コレ…。