米代恭のレビュー一覧

  • 往生際の意味を知れ! 2

    購入済み

    この巻から本番

    1巻で描かれなかったヒロインの空白期間に触れる。ここからが面白過ぎ。

    0
    2020年10月27日
  • 往生際の意味を知れ! 2

    ネタバレ 購入済み

    ここからです

    1~2巻併せてチュートリアルといった感じを受けました。
    1巻ではほぼ明かされなかった日和の内面描写もあり、目的が見えてきます。
    かわいい。

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    2020年10月14日
  • あげくの果てのカノン 1

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    面白かった。
    不倫×SF…なんて紹介をされているので、
    不倫叩き大好きな人達がよく読みもせず批判しているのを見る……勿体ない。

    この作品は、不倫×SFという切り口から、
    とても上手に人の心を切り取っている。

    決して自分を好きになってくれない人を、もはや崇拝することで手に入れられる心の強さ。
    そうすることでしか生きられない弱さ。
    その両方を自覚しながら生きていく。

    人は人に、「あなたはこういう人だ」と勝手に決めつけ、時が経てば「変わらないね」「変わったね」と同一性を求めるけれど、
    さてそれは本質なのか?
    人はなぜ分かり合えないのか?

    3
    2020年08月25日
  • あげくの果てのカノン 5

    ネタバレ 購入済み

    どうしようもない片恋

    最終巻を読み終わって最初に感じたのは、ああ賛否が分かれそうな最後だなということだった。
    わたしは、この終わり方が好きです。
    主人公は1人の人に長い間、執着にも近い片恋を続けてきた。いくら距離をとって打ち込めるものができたところで、やはりあってしまえば強烈な感情が押し寄せてくる。共感はできないけど理解はできるし、片恋の心苦しさがリアルに描かれている作品で本当に面白かった。

    0
    2020年02月07日
  • あげくの果てのカノン 4

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    ネタバレ

    続きが気になる。
    カノンの長年の盲目的な思いがプラスへと転じて先輩がそれを嬉しいと受け取っていたのでこのままもしかして終わる?いや、けどそんなわけ…と思っていたらやっぱりそんなことはありませんでした。
    体を補修するたびに先輩が少しずつ変わるというのは知っていたけれど、いざそうなるとやっぱりカノンもショックを受ける。私は大丈夫、という驕りを少なからずカノンも持っていたはず。なのにあっけなく先輩に切り捨てられて読んでるこっちも胸が抉れる心地…嫌いじゃない…。笑
    カノンの恋は自分の中で完結していたものだったのに先輩が少しでも振り返っちゃったから。
    初穂さんもどうなるんだろ。そして松木平くんは???

    1
    2018年03月31日
  • あげくの果てのカノン 4

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    ネタバレ

    修繕のせいで好みが変わり、かのんから離れていく先輩。かのんは先輩のことが忘れられないが、それも当然だと思う。9年の一方通行の愛はあまりにも重い。巻の最後あたりの会話、松木平くんの言うことはもっともだが、かのんの「セックスしないとわたしたちの恋愛って価値がないの?」「私はずっと独りのまま先輩を好きでいたけど、幸せだったよ」のセリフが切ない。

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    2018年01月16日
  • あげくの果てのカノン 4

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    ネタバレ

    今巻も物語はどんどん進むけれど、物事が起こるべくして起こっていく、という感じ。しかし「あげくの果て」とは言いながら一体どこまで行き着くのだろうか。

    ストーリーはもちろん面白いけれど、今巻もとにかく演出が巧み。
    たとえば第18話での「先輩」の回想シーン。(回想の順としては珍しく)近い過去から始まり遠い過去へと回想が展開していく。ことさらに物や言葉、風景によって連想が立ち上がり、記憶をさかのぼっていくのは、まるで手探りで自己を再構成しようとしているよう。過去の自分との非連続性に苦しむ「先輩」の心理や、過去の自分との同一性を証したい切実さが見える気がする。

    また第24話の、松木平くんから、かのん

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    2017年11月19日
  • あげくの果てのカノン 3

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    ネタバレ

    今巻では、先輩の故郷へ不倫旅行が敢行される。
    旅先で、先輩の記憶がすり替わっていることを再確認するシーンは、設定や台詞も上手いけれど、それ以上に情景描写が巧み。視点を切り替えて描いた同じ場面を、ふたつの見開きとして連続させているページにはある種の緊張感がある。

    巻の終わりでは先輩の妻が、エイリアン「ゼリー」を東京へ解き放つ。物語は着実に進んでいるように思われ、果てにどこへ着地するか分からないけれど、続きが気になる。

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    2017年08月15日
  • あげくの果てのカノン 2

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    ネタバレ

    主人公・かのんは、唯一の生きがいを「先輩」に求め、依存し、崇拝する。相手の立場を気にする素振りは見せるけれど、結局は相手の人格を理解しようとはしない(一巻で、「ゼリー」に切り飛ばされた「先輩」の右頭部を見て、彫刻みたいに格好いい、と感想を漏らす場面、または二巻で、接ぎ合わされた顔から神々しささえ感じる場面などにそれは顕著だ)。
    それでも、かのんが可愛く見えてしまったり、ときには応援したくなってしまうのは、もちろんキャラクター造形のせいもあるけれど、その感情に見覚えがあるからかもしれない。描かれているのは身勝手な恋であったり、未熟な初恋であったりするけれど、これはすべての恋や愛、もしくは他者への

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    2017年08月15日
  • あげくの果てのカノン 1

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    ネタバレ

    巨大なクラゲ型エイリアン「ゼリー」の襲来に晒されている世界で、エイリアンから地球を守るため、危険を顧みず戦いに身を投じる戦闘員たち。彼らは、戦闘のたび傷つき、時には身体の一部を失う大怪我もする。再生不能なはずの部位をも回復させる手段として、彼らには「ゼリー」の組織が移植されていた。しかし、その移植手術が行われるたび、彼らは自覚なく、趣味嗜好や、過去の記憶、さらには他者への感情までもが移り変わっていく…。
    読者を惹きつける世界設定だけれど、これらはストーリーの主軸には置かれず、あくまで背景として描かれている。

    主人公は、戦闘員のひとり・「先輩」へ偏執的な恋心を寄せているフリーター・かのん。彼女

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    2017年08月14日
  • あげくの果てのカノン 3

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    かのんがハッピーになって、再び現実に戻って、という振れ幅が徐々に大きくなる。不倫の裏打ちと、不倫の代償をSF設定で払わせる、というのも新しいのだが、かのん自身があまりに純真で罪悪感がほとんどないというあたりもなんというか、その危うさが魅力になるマンガだなぁと。あと、境婦人はとっつきにくい人かと思ってて実際そうでもあるんだけど、弟くんとの会話のくだりはなんだか好感が持てました。

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    2017年06月26日
  • あげくの果てのカノン 3

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    3巻は何を考えてるんだか得体が知れなかった宗介側の気持ちが描かれていて、どいつもこいつも屈折していて、このマンガほんとに最高。カノンの気持ち悪さもとどまるところを知らないし、お互いを罵りあってから、「やっぱり先輩最高!好き!」に持っていく流れは秀逸。本音を言い合って離れるような月並みな性格(常識人とも言う)だったら、そもそもこうなってない。弟くんはひたすら可哀想だけど、このマンガの行く末がホントに気になる。

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    2017年06月04日
  • あげくの果てのカノン 3

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    好きになったら負け、という言葉があるけれど、
    じゃあどうなったら「勝ち」なのだろう?
    ということを、時々考えることがある。

    好きにならせたら?
    好きになられたら?
    それとも、好きにならないままで終わらせたら?

    そもそも、誰に対しての勝ち負けなのだろう。
    お互いに好きになった同士だとして、それで二人とも敗者であるなんて、
    救われようがないじゃないか。

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    2017年04月19日
  • あげくの果てのカノン 2

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    2巻になってもすごい好き。面白い。
    先輩が「修復」でどんどん別人になっていってしまうの、周りからしたら切ないよなあ。相変わらずストーカー行為が続いているカノンだけど、嫁も十分あぶない。

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    2017年03月12日
  • あげくの果てのカノン 1

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    SF×ストーカー×不倫、っていうよくわからない触れ込みで読み始めたのだけれど、コレ、素直にとても面白かった…!読んだ知人は皆、ストーカーの女がコワイって言ってたけど、これ、まさに推し俳優と、若手俳優オタクの関係性じゃない?プレゼントした万年筆についてテレビのインタビュー経由で爆レスもらって舞い上がる様とか、若手俳優に服とかプレゼントするオタクたちをイメージしてしまった。かのんは、先輩の古参で強火のファン、っていうのがシンプルな感想。恋愛話だな~って思って読んでると、急にSF展開をぶち込んでくるのが気持ちよかった。

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    2017年03月10日
  • あげくの果てのカノン 2

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    読みながら、いろんな歌の一節が頭を過ぎった。例えばaikoだったり西野カナだったり、つまりこの漫画の中で語られているセリフや描かれている場面それ自体は少しも新しいものではないのだと思う。
    異世界SF×不倫、という設定は新鮮だけれど、根底にあるテーマ(おそらく悲恋とか、「心変わり」ということとか)が普遍的なところまで落とし込まれているのだと思う。だからこんなに歪な世界でも、物語がグサグサと刺さってくるのだろう。
    漫画だけでなく、文学作品としても読んでみたい物語だと思った。勿論、村田沙耶香さんの冷たく冴えた刃のような筆致で。

    1巻から通して読んだのでそちらの内容も含んでいるんだけれど、
    例えばホ

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    2016年10月14日
  • あげくの果てのカノン 1

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    主人公・かのん は「ストーカー気質メンヘラ女子」と帯に書かれてますが、まあそうなんだけど、だいぶ可愛く描かれている印象。
    相手の先輩・境宗介 が嫌がりもせずに、逆にかまってくるから余計にそう見えます。
    小出しにされる世界設定やSF要素の不気味さも相まって先が読めない作品です。
    1巻最後のヒキは強烈!

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    2016年06月19日
  • おとこのことおんなのこ

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    「あるべきわたしになる」ための主人公の紆余曲折が自然で、主人公たちを取り巻く周りの反応も自然で、いい作品でした。妹ちゃんかわいい。
    それまで違和感ばかりを感じてうまく生きられなかった人が標を持って歩き出す様や、それまで迷わないように生きていた人が迷い出して崩れてしまう、かたくてもろい感じがすごくぐっときました。

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    2014年10月25日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    本編の『チ。』も大変面白かったが、この本ほど、芸術作品の感想を他人と共有する面白さを感じた本はない。

    私自身はこの物語を、基本的には「物理学史の中で大きな出来事のひとつの地動説」として捉えており、それに付加される形で、想いを託す生き方、学問の暴力的な性格、倫理と迷いといったサブテーマを学んでいた。

    しかしながらこの本を読んで、とても哲学的な思考、それも大変深い洞察を与えてくれる漫画なのだと再実感した。

    この本を読んだ後にもう一度読むと、見方が大きく変わりました。

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    2025年06月16日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

    Posted by ブクログ

    原作の解像度がすごい上がります。ファンなら必読必須です!山口一郎さんやn-bunaさん、野口総一さん等とのインタビューは新しいことも知れてとても読んでて楽しかったです。この世界は最低と言うには魅力的すぎるッ!!

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    2025年05月09日