米代恭のレビュー一覧

  • あげくの果てのカノン 5

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    ネタバレ

    「最終兵器彼女」以来のセカイ系をガワにして、なんと不倫ラブコメに仕立てました、という。
    一気読みしてしまった。
    また「勝手にふるえてろ」「寝ても覚めても」「ラ・ラ・ランド」などを思い出す、「恋愛(についての)漫画」だった。
    一体恋愛って何なの、最終的に何がゴールなの。もうわからない。
    人は変わるということをこういう描き方をするのは面白い。
    作者本人のインタビュー、編集者を交えた座談会、女子たちによる座談会、村田沙耶香との対談、大童澄瞳との対談などの記事も面白い。
    「推し、燃ゆ」が流行っている今にもつながるか。

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    2021年02月25日
  • あげくの果てのカノン 5

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    ネタバレ

    一度目、読み終わった時は「結局くっつくんかい!」と思って終わった。
    だけど二度目を読み終わったとき、なんだか涙がボロボロ出た。



    皆さんは一目惚れというのをしたことがあるだろうか。
    私はある。その人は私にとってとても美しい人で、その人は既婚者だった。私は20でその人は29で、私はあの時ほどの恋を知らない。なんにも相手にされなかった。その人は奥さんのことが大好きで、その奥さんは見た目も性格も私と正反対の人だった。そりゃ相手にされない。相手にはされないが、優しくはされた。
    それが救いだったし、呪いだった。今もまだ執着のようにその人のことを思うことがある。なぜなら一目惚れだったから。一目惚れとい

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    2018年12月19日
  • あげくの果てのカノン 5

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    まさか打ち切りではあるまいと思うが、そう思いたくもなるような駆け足での幕切れで、なんとなく物足りない、これほど心を騒がせた物語が、こんなにあっさり終わっていいのかというもどかしさを感じる。しかし数多の伏線や、キャラクターの行く末を投げ捨てて、全力で自分の「あげくの果て」だけを披露して見せたかのんという女は、最後まで彼女らしかったと言うこともできるなぁと思ったり。全ページがラスト1ページのためだけに存在したような、そんな最終巻だった。

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    2018年06月22日
  • あげくの果てのカノン 1

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    内容についてはよくわからないまま、表紙に惹かれて読んだのですが面白かったです!
    この主人公の女の子がストーカーなんだな?という裏表紙の説明(シールが貼ってあって一部分しか読めなかった)だけを頼りに読んでみれば世界観がSFでびっくりでした。
    SF×不倫という触れ込みを今知って、そうだったのか~と納得。
    面白いです。続きが気になる!

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    2018年03月31日
  • あげくの果てのカノン 4

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    恋愛のゴールとは何なのか、ということを考えてみたりすることがある。

    彼女にとっては「好きで居続けること」こそがゴールであって、
    それから先なんて何もなかったし、それ以外はどうでもよかったのだろう。

    では、恋愛の「目的」とは何なのだろう?
    結婚すること? 子どもを持つこと? 家庭を持つこと?
    社会的地位? 自己満足? 存在意義? 生きる糧?

    打算もなく、ただ純粋に好きで居続けられる彼女はやはり、少しだけ眩しく見えてしまったりもする。

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    2017年11月26日
  • あげくの果てのカノン 4

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    ネタバレ

    かのんの異常なまでの愛はある程度理解し、それに魅力を感じるから読み進めていたはずだったのに、今巻ラスト数ページのかのんの「独白」に持っていかれる。彼女は境先輩とどうにかなりたいともちろん思ってはいるのだけど、それがすべてではなくて、報われなかろうが何であろうが、境先輩を好きで居続けることに幸せを感じることができるのだと、そういう人間なのだと。見返りを一切求めないそれは、単純に「依存」とも切り捨てられるが、ともすれば究極にプラトニックな純愛とも読める。高月かのんに圧倒される。

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    2017年11月13日
  • あげくの果てのカノン 1

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    一冊無料のやつで読んでおもしろくて本屋で買った。
    主人公のオタクっぽさがリアル。報われてはいけないタイプのオタク。

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    2017年07月24日
  • あげくの果てのカノン 2

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    1巻はブレーキなしにただただ加速して、その行き着いた先があの結末だったので「おい、どうすんだこれ!!」って感じだったが、今回もやっぱり「どうすんだこれ……」である。加速する二人を黙って周囲が見ているはずもないのだが、だからといってそれが当人たちに影響を及ぼせているわけではない。誰が狂っていのか。誰もが正気なのか。

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    2017年06月26日
  • あげくの果てのカノン 1

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    作者の頭ン中どーなってんだ!ってマンガがまた1冊。ぶっ飛んでてぶっ壊れている設定と展開だが、それでいて生々しい内面描写がなんともそそる。これはどう展開していくんだろう……。

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    2017年06月01日
  • あげくの果てのカノン 3

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    今回もとっても面白かった。

    不倫SFって煽りに笑うけど、まぁその通りで、こんなSFでも不倫は不倫なんだけど、という巻でした。

    どんどん変わってしまうことは怖いし、
    でもずっと変わらないでいるのも異常で、
    読んでいてゾクッとするし苦しくなる

    そして今回もやっぱり好きって感情のエネルギーが凄まじくて、恐ろしいのでこんな恋はしたくないけど、恋ってすげーなと相変わらず感じる漫画です。

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    2017年05月07日
  • あげくの果てのカノン 2

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    引き続き、色んな意味でドキドキするスリリングな漫画。好きです。恋とか愛とかってそもそも異常なものというか、ワケ分かんないもんだよな〜と思います。続きも楽しみ。
    そして弟がかわいかった! みんなヒリヒリしていてとても良いです。

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    2018年01月11日
  • あげくの果てのカノン 2

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    ネタバレ

    前巻の衝撃的な引きの後、修繕による境先輩の変化によりかのんは一線を超えるがーー。
    境の妻とかのんの弟・ヒロにスポットが当たり役者が揃った感がある今巻。
    個人的にヒロが姉に対して抱える感情がとても良くて悶えました。

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    2016年11月27日
  • あげくの果てのカノン 2

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    ぐわっと動き始めてとても面白かった!
    かのんちゃんは片恋を具現化したような子。好きな人しか見えなくて、近づけたら打算や欲も出てきたりして、それでも根底はピュアピュアな。
    恋愛ソングの歌詞を実践してるんだけど、誰にだって当てはまるんだけど、でもそれを何年も地で続けられるってて「普通」は出来ない、と思う。
    ずっと1人で恋愛してる。だからかのんちゃんは側からみるとすっごい可哀想で可愛い。近くにいる弟は好きになっちゃうわ!

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    2016年11月13日
  • あげくの果てのカノン 1

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    可愛い…ストーカー可愛い…(迷惑かけてないし!…多分!
    そしてこの終わりどういうことなの。
    恋愛も世界も今後がさっぱり予測できなくて続き今すぐ読みたい…!

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    2016年08月09日
  • 僕は犬

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    キャラクターのギラギラした目元だとかアングルの付け方とかが河内遙の作品を連想させる絵柄。

    ストーリーのほうはへんてこな(?)テーマです。「友達代行サービス」の会社で働く主人公がある日担当することになったクライアントは「引きこもり」のお嬢様。「私のペットになって」という依頼に主人公の青年の生活はめちゃくちゃになってしまいます。しかししつけに厳しい父親への服従にひとつの「安心」を抱いていた彼──そして父親の再婚とともに父親の支配が弱まり不安を抱いていた主人公はそこに、新しい代替となる主従関係を見出す。その飼主-ペット関係は実のところお嬢様が大好きな青年のために、彼の鬱屈を読み取った結果たぶんに意

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    2016年07月10日
  • あげくの果てのカノン 1

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    かのんちゃん5純愛模様を眺めてニコニコしたいんだけれど先輩の底知れない感じと修繕の設定のせいで常に怖い本当に怖い。米代先生って見たくない部分気付きたくなかった部分を突つくの上手だよねぇ……1巻の引きが強烈なのでぜひぜひ読んでいただきたい……

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    2016年07月10日
  • あげくの果てのカノン 1

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    主題としての普遍的な片想いと異生物侵略というSFが見事に融合されているなぁと。地上の人と地下の人の違いって何だ?汚染されてるとかそんなんかな。奥さんいるのに執拗に誘ってくる先輩も何か変だ。まだどう転ぶか分からないな。2巻以降に期待。

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    2016年07月09日
  • おとこのことおんなのこ

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     本当に簡単に言ってしまえば、「性に悩む二人の青年の葛藤と成長を、みずみずしく描いた」作品。お互いがお互いに影響されあって、話は進んでいく。一冊読み切りなので、あっという間に読み終わる。確か5話か6話くらいの構成だった気がする。

     紙幅の関係からか、比較的展開が早くて二人の感情の動きとか、考え方の変化があまり読みとれないように私は感じたかな(登場人物の性格上、あまりやりすぎると設定が壊れるのかもしれないけど)。

     それと、二人を二項対立的に捉えるのは安易にすぎる気もするけど、後半の修次はとっても素敵だったなー。この手の本ではよくある展開なのかもしれないけど、でも憧れる。

     ついでに『青い

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    2014年04月21日
  • おとこのことおんなのこ

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    大きな感動、というよりも、じわっと心にくる感じのお話。
    簡単に言ってしまうと、男性性を否定され続けて挙句体が女性的になってしまった男の子と、性同一性障害を持った(たぶんゲイではないのか?)女性性に憧れる男の子のお話。

    淡々と進んだり、急に加速したり、物語の緩急がよくって、それに伴って動く登場人物たちの心がまたよかった。
    台詞周りが特別なわけでもないのだけど、一瞬の間や表情、そういうものがすごく張りつめた空気感や、そこから動き出す解放感を描くのがうまい作家さんだなと思った。

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    2013年12月08日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    チ。の世界観、込められた思いなどを魚豊さんの対談や数々の執筆陣を通してさらに知ることが出来た。そんな風に言語化するのか…と驚き物語への解像度がさらに上がった。これを読んだ後に原作を読むとまた違った味わいがあると思う。

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    2025年11月12日