南直哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本一の霊場、口寄せするイタコ、死者との邂逅。そんな場所としての
イメージしかない恐山。
その恐山の菩提寺の住職代理が綴った書ということで軽い気持ちで
手の取ったのだが、いやはや考えさせられる。
死というものは死者の側にあるのではなく、生者の側に存在するって
かなり哲学的なのだけれど、亡くなった人には死はもう訪れないんだ
ものなぁ。
恐山に足を運び、死者を悼む人たちとの会話は「弔う」とはどういう
ことなのかを示唆してくれるし、死者とどう向き合うかのヒントをくれる。
テレビの心霊番組などの影響もあるのだろうが、おどろおどろしい
イメージがあった恐山も本書を読むと死者を追悼し、思いを馳せる -
Posted by ブクログ
ネタバレ著名な作家などがそれぞれの3・11をふりかえり、これからどうすればよいかそれぞれの視点から提言を述べる作品。
この本で一番驚いたのは、病を患っていたため、この震災で不安や無力感を感じなかったといった著者がいたことだ。このことから、他人や未来への不安や自分の無力感はある程度自分に余裕がないと生じない感覚なのだと感じた。
しかし、震災直後に起こった買いだめの現象から、今回日本人が感じた不安のベクトルは自分に向いていなかっただろうかと感じた。
また、どん底はつづかないと励ましている著者がいるが、何もなくても、毎日が先の見えないどん底だと感じている人々である現代人に伝わる言葉なのだろうかと感じた。 -
Posted by ブクログ
もともと雑誌化状況にあった新書界の、311後の加速たるや…。本書は発行2011年6月。
しかし絶対に全てが緩んでくるはずの半年過ぎにこそ、読んで兜の緒を締めようと、満を持しての(?)トライです。
筆者9人がそれぞれに挙げた声であれば、その言葉をこそ復興の精神として留めたい!と胸に響いた一節もあれば、この人がこんなに底の浅いことでなんとする?と首をかしげる部分もありましたが。。。そんな感想をもてるのも、今だから、なのだということです。
「復興の精神」というガッツなタイトルの中で、ひとつ橋本治氏による“病人の視点”は目からウロコでありました。