善の根拠

善の根拠

781円 (税込)

3pt

3.6

「なぜ人を殺してはいけないのですか?」──従来、当たり前だと思われていたことにまで理由を説明しなければならない時代。「善きこと」に対する信頼が、すっかり失われてしまった時代──そんな現代だからこそ、「善」とは何なのか、その根拠は何なのかを考えてみることが必要なのではないでしょうか? 本書は、気鋭の禅僧が、仏教の立場から現代における難問中の難問に果敢に挑む問題作です。根拠なき不毛の時代にこそ必読! (講談社現代新書)

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善の根拠 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     2冊ほど読んだ南師の本が面白かったので読んでみた。
     善悪というのが一体どういう構造で起こるのかというのを実験的に解説されているけれど、すごい。
     冒頭の序とⅠがすごい。
     その後、戒律(十重禁戒)を例にして解説をされていくのだが、自分はわが身に引き当てたことをいろいろ想像してしまって重い。さーっ

    0
    2021年10月11日

    Posted by ブクログ

    『人間においてのみ、善悪が問題になるのは、この「自己」が「他者」に由来するという矛盾と困難があるからだ。すなわち、そういう存在の仕方を「自己」がしているからなのだ。この矛盾を矛盾として、困難を困難として認識できるということ(すなわち、それが「ある」こと)は、「自己」と「他者」の関係性それ自体を認識で

    0
    2022年07月14日

    Posted by ブクログ

    縁起説とすべての物は空だという仏教の教義を公理として、加えてこれらの教義を受け入れて仏門に入る事が善(の源泉)であるという確信に基づいて、善について整理しようとしたもの。 
    結果的にあまり上手く行ってない。というのは著者が言うとおり、あらゆる物が空だとした瞬間に善悪が成立しなくなるから。
    仏教の戒律

    1
    2020年01月09日

    Posted by ブクログ

    著者自身の考える仏教の立場にもとづいて、倫理の根拠についての考察が展開されています。

    著者の議論の出発点となっているのは、「私」は自分ひとりで「私」であることはできず、他者から「私」であることを課されることではじめて「私」であることができるという、人間存在の実存的な条件です。そのうえで、他者によっ

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    再読。初回は素直に受けとめましたが、さすがに今回は二部構成で後半は対話編という希釈された内容にガッカリ。普通の禅僧ではない南直哉師には、論を走らせることより只管打坐に徹して考えてほしいと思います。

    0
    2018年06月03日

    Posted by ブクログ

    著者は曹洞宗の僧侶。
    しかし,僧侶としてではなく,「仏教の立場から」(仏教思想を道具として)善悪の根拠を明らかにしようと試みる。

    本書は,まず,「自己」とは何かを論じる。
    「自己」には,それ単独で存立する実体はない(「諸行無常」「諸法無我」「空」)。
    「自己」は,「他者」との関係(縁起)によって存

    0
    2015年05月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    善の定義としては、一般には大きく2つに分かれる様に思う。一つはある絶対的な、ないしアプリオリな規範があり、それに近づくほど善、それから離れるないし規範が欠乏するほど悪、とするもの。もう一つは2つの両極端の間を善、とするもの。
    前者は一神教や独裁がそれに当たり、後者はアリストテレスの倫理体系や古代中国

    0
    2024年03月12日

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