恐山―死者のいる場所―
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恐山―死者のいる場所―

660円 (税込)
462円 (税込) 5月2日まで

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死者は実在する。懐かしいあの人、別れも言えず旅立った友、かけがえのない父や母――。たとえ肉体は滅んでも、彼らはそこにいる。日本一有名な霊場は、生者が死者を想うという、人類普遍の感情によって支えられてきた。イタコの前で身も世もなく泣き崩れる母、息子の死の理由を問い続ける父……。恐山は、死者への想いを預かり、魂のゆくえを決める場所なのだ。無常を生きる人々へ、「恐山の禅僧」が弔いの意義を問う。

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恐山―死者のいる場所― のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年01月31日

    恐山=パワースポット
    恐山=霊が集まる

    という固定観念がこれ読んで無くなった。儀式や慣習など形を遥か超越した「死者」への想いによって支えられ、存在する恐山を知ることが出来た。
    本の後半部分は作者の死生観がメインに進むが、住職の方からダイレクトに発せられる「死」への考えは、今後の自分に何か見えない影...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月28日

     恐山は仏教施設でもなければパワースポットでもない。弔いの場である。では、「弔い」とは何か。人間にとって「弔い」とは。そんなことが書かれている。
     難しい言葉を使わず、簡単には言い表せないことを伝えようとしていて、それがかなりの程度成功しているように思える。宗教の話というより哲学の話に近い。竹田青嗣...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月01日

    タイトルが恐山という事もあり、おどろおどろしい内容なのかと思っていたら、イタコのエピソード、現代の死生観、仏教のあり方、そして恐山がパワーレス・スポットである理由など、普段考えることを忌避する死について語られていた。
    文体はとても読みやすいのに、一度読んだだけでは全てを吸収することが出来なかった。
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    Posted by ブクログ 2012年10月18日

    恐山のお土産売り場で買いました。帰りの電車用に。恐山ガイド的なものではなく、死について恐山という装置を使ってわかりやすく説明してある本でした。このお坊さんは頭がいいなと思いました。

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    Posted by ブクログ 2012年09月20日

    この本を読んで救われた。
    「恐山」のイメージも変わった。

    心の拠り所というか、持ちきるのに耐え難いものを、預ける場所というモノが、どこか?というだけのことなんだと思った。

    お墓だろうが、仏壇だろうが、恐山だろうが、それはその人が決めればいい。

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    Posted by ブクログ 2016年07月02日

    南直哉(みなみじきさい、1958年~)は、早稲田大学第一文学部卒業後、サラリーマンを経て、1984年に出家得度した曹洞宗の禅僧。曹洞宗大本山永平寺で約20年の修行生活を送り、2005年より恐山菩提寺院代(住職代理)。
    著者は、自分が抱えてきた問題である「死」について解決するすべを見つけるために仏道を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月15日

    恐山の住職代理である僧侶が恐山の本質を説いた本。「死」について考えるうえで、様々な洞察を与えてくれる。
    恐山は、「もう一度会いたい 声が聞きたい」「また会いに来るからね」という生者の死者への想いによって支えられてきた「パワーレス・スポット」だという。死者は実在する。それは、幽霊や死後の世界があるとい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月21日

    1200年続く霊場、恐山。いつか行きたいところ。開山期間は5/1-10/31。結界門、宇曾利湖、四つの外湯、イタコ、無記、7/20-24大祭、地蔵会、地獄谷、賽の河原、極楽浜、魂呼び、あなたがそこにいてくれるだけでうれしい、パワーレススポット、永平寺のダースベイダー、獅子吼林サンガ、恐山には死者が実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月30日

    死は生者の側にあるーーー

    納得でした。
    まだ、身近な人の死に直面していないから、死、死者、魂、供養などについての私のイメージはぼんやりしているのだろう。亡くなった方から何かが発信され、誰もが同じように感じるのではなく、自分の中で形作られていくものなのだろう。安心した。様々な宗教があることも許容でき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月07日

    死は観念的なものであり、決して理解できるものではない。けれども死者はリアルな存在である。ふとした時、死んだ人間の言葉や立ち振舞いがとても懐かしく思い出されることがある。それは自分は他者との関係性の中に存在するものであると同時に、死者との関係性、著者の言葉を借りれば「不在の関係性」の中にも存在すること...続きを読む

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