戸部淑のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ金さん銀さんキタ!!!正しくは、金目と銀目だった。
パステルたちの冒険の主な舞台はパントラム大陸。パントラム大陸は大部分がロンザ国が治めていて、ちらほらある小国ともいい関係だ。そのため、何百年も平和を保つことができている。ロンザ国って連邦国だったんだ。パステルの時代でもそうなのかな?デュアンの世代より何世代か前に、初代ロンザ国王がたくさんあった小国をまとめたんだって。
デュアン達が今いるのはセラファム大陸。たくさんの小国がひしめき合っていて、パステルの時代も紛争や小競り合いが絶えないでいる。その中でも大きめの3国が「フロル国」と「ポンゾ国」と「フィアナ国」。
デュアンの出身国のフロル国はずっとポンゾ国と戦争をしている。ゲイリー兄さんも軍隊で戦ってるはず。アニエスの出身国のフィアナ国は、中立の立場を守っている。
どれも、FQでは別の国になっているみたい。
フロル国は猫大好きのキスキン国。ミモザ王女が治めている国ね。ポンゾ国はフレット国。フィアナ国はキルト国になっている。詳しいことは分からないけど、位置的にはそんな感じ。
FQの時代でも名前が変わらないのは、今のところ大陸の名前とコーベリア街だけだ。あ、海峡の名前もそのままか。FQの地図には載っていないけれど、ルカ島はまだあるのかしら。
うさんくさい行商人、DSでも出た!もちろん、FQのうさんくさい行商人とは別人だろうけど。深沢ファンタジーではうさんくさい行商人がお約束なのかな。
発売したてほやほやのモンスターポケットミニ図鑑が登場。デュアンが船の上で(頭脳面で)大活躍!レベルアップもするよ!3巻目にして!主人公が!ようやく!!!おめでとう!!!!!
コミック版DS読みたいな。でも絶版になっている気配が濃厚。どうにか手に入らないかな。
恋人?に間違われたり(笑)、坊や扱いしたり、連日飲み歩くオルバに怒ったりしつつも、デュアンとオルバはちゃんとパートナーになってる。デュアンとチェックがいるとその場が和んでいいなぁ。相手の心を開かせるって、凄い才能だ。 -
Posted by ブクログ
終わる物語と終わらない世界と
人類は衰退しましたシリーズ短編集②ということで、刊行されているシリーズとしては最新かつ最後の作品。いつも通りの妖精さんのドタバタ劇が心地よい。
小説としては全9巻+短編集2巻といったことで一度幕を閉じているが、終わりという雰囲気ではなくあくまでもこの衰退した世界の中での日常の切り抜きを覗かせてもらい、この世界にまだまだ続きがある余白を感じられるのが良い。
シリーズものの宿命としていつかは終わりを迎えなければいけない。その際には伏線はなるべく回収して欲しいし、その先も登場人物には生きていく道があると感じさせてもらえる作品が読後の満足度と余白への浸りを生み出してくれると思う。
結構綺麗に全9巻で完結したからこそ、あとは読み手の余白に少し彩りを添えていただくだけでよい、それを強く感じさせてくれた。
メルヘンな世界観の作品は読み手の現実世界と本の中の世界に明確な「扉」があり、その「扉」を叩くと素晴らしい世界に出会えて、「扉」を閉じるとまた現実世界を頑張ろうと思わせてくれる。またいつかこの「扉」を叩きたいと思った。 -
Posted by ブクログ
ファンの描いた自己内世界に寄り添う日常
人類は衰退しましたシリーズの短編集①はこれまでに特典などで書かれた短編などに書き下ろし作品を加えて短編集となっている。こういった短編集で大事なことは「読み手一人一人に存在する作品の世界観にどのように寄り添うか?」というものだと思う。
シリーズ後に出される短編には大きく分けると作品世界を「補完」するファンディスク要素と作品世界を「拡張」する完全版要素がある。わたしはどちらかというとシリーズが完結する際には大きな伏線などは回収され、その後は読み手へのサービスとしての「補完」要素が強い作品の方が好み。
そう考えるとこの短編集は今までの「衰退した世界」、そこに存在する「わたし」や「妖精さん」といった者たちの描ききれなかった日常を描いてくれ、ファンとしては見たかった掛け合い、完結しても続く作品内の日常を覗き見ることができとても満足した。
特に「助手さん」との掛け合いとか、いつもお騒がせの「妖精さん」とのやりとりはこのメルヘンかつちょっとダークなドタバタコメディーを彩っていてわたしの中の自己内世界で登場人物たちが彼ら彼女らの意思を持って動いてくれた気がした。
綿密に世界観を創り上げると、人物像を描くと、あとは勝手にキャラクターが動き始めるといった作品はわたしにとってとても好みなので、あと1巻ある短編集も楽しみたい。 -
Posted by ブクログ
人類は衰退しましたシリーズ4巻目。前回は長編かつSF要素が強すぎたこともあり、少し描写に難しさや退屈さを感じていた反面今回はまたメルヘンな世界観にスパイスとしてダーク感を付け加えている田中ロミオ氏の生み出した世界設定や登場人物の軽快な掛け合いを見ることができた。
一つ目のお話のチキンのお話は顛末に寓話のような一種の恐ろしさ、ハッとする感じを加えながらそれを軽快に描写していることからもこの凹凸さを持って発展しているこの世界が我々の住んでいる今の世界との価値観の違いなどがより味わえた。
二つ目のお話は妖精さんたちの人口爆発に伴う島暮らし。凹凸ながらも先史時代の人類たちよりもはるかに発達した力を己のスイーツ欲に使うとこうなるんだといった面白さ、そんなコミカルな妖精さんたちが我慢をしたり周りに妖精さんが増えすぎてしまうとストレスを感じ、「自分がいる意味って」と考えちゃう。なんだか旧人類から毒素をとってるはずなのに残った毒素が煮詰められているかのような新人類妖精さんたちのこれからの生き方が気になりました。
こういう全面にはあまり出さないけど煮詰められたダークさが読み手の解釈により広がるのがとても作者の田中ロミオ氏の素晴らしさを感じるため次の話も楽しみにしている。