相田裕のレビュー一覧
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ネタバレ前情報一切無しで表紙見て衝動買いした漫画はこれっきり。少女・イタリア・重火器で戦う、なんて設定だけで私の心を掴んで離しません。もう大好き。義体と担当官の関係性もそれぞれ全く違っていて、フラテッロそれぞれのエピソードをスピンオフで一冊の本として読んでみたいくらいです。
エッタの「殺す理由は十分に」、ペトラの「くそったれのアレッサンドロ!」、トリエラの「ばかなひと でもうれしい」って台詞がとっても好き。ヒルシャーさんがトリエラを酷使しまいと自分から任務をこなして負傷した時、トリエラが一度部屋から飛び出して、やっぱり戻ってきてヒルシャーさんを抱きしめるシーンが本当に泣けて仕方ない。 -
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ジャコモ戦とエンリカの過去話を収録した11巻。
クローチェ兄弟の憎しみの対象、ジャコモとの鐘楼戦。戦闘前のそれぞれの義体の描かれ方が上手い。
この巻で頻繁に登場するベアトリーチェは今まであまり出てこなかったので嫌な予感がしていたけれど……やっぱり死んでしまった。
ビーチェが最後に500kg弾頭を投げることができたのは担当官のベルナルドの言葉と皆に好かれているトリエラがいたからだと思う。
ビーチェは感情を持たず、「死」についても怖いという感情を持てずにいた。そんな彼女がトリエラを守るために自分の命を犠牲にして、「臆病者にはできない仕事」をした。アンジェの死とはまた違った悲しさや虚しさを感じた。
1期生は皆死んでしまう運命なのかとふと怖くなった。
エンリカの過去話は少々唐突な感じもするけれど、次巻でいよいよクローチェ事件の真実が明かされる。この作品の根幹となる事件なだけに、続きが気になる。
次巻も楽しみ。
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今回はトリエラ・ヒルシャー組のお話。
生真面目で不器用なヒルシャーとクールなトリエラのコンビの関係が、二人の過去の話を通して大きく変わっていく。その流れがとてもいい。
前にトリエラたちが関わったミミとグエルフィさんが再登場したのが嬉しかった。ミミは相変わらず元気だし、グエルフィさんは逞しくなっている。そのきっかけを与えたのがトリエラたちだと思うと、嬉しいような切ないような複雑な気持ちになる。
ヒルシャーはトリエラの言う通り、トリエラによって人生を台無しにされたのかもしれないけれど、はっきりと「これが僕の生き方だ」と言えるヒルシャーはかっこいいと思った。
どの義体とも違った関係となったトリエラとヒルシャー。今後の二人がとても気になる。幸せになってほしい……。
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グエルフィ検事初登場の巻。トリエラやクラエス、二期生のペトラが活躍。
この巻でついにクローチェ事件がクローズアップされた。ようやく話が進み始めた感じで期待大。
グエルフィ検事はこの作品の中では珍しいはっきりとした「正義」の人。彼女を警護するサンドロの「善い人を狙う悪い奴をどうこうするのが俺達悪い大人」という台詞に深く納得。
グエルフィ検事が撃たれたときに、ラシェルさんを重ねて「今度は死なせないぞ!!」と叫んだヒルシャーは見ていて切なかった。
この作品のこういう切なさをちゃんと形にしてくれるところが好き。グエルフィ検事には「正義」の人として頑張ってもらいたい。
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イタリア共和国首相府の社会福祉公社(勿論架空の組織)で働く女の子と、その担当官達のお話。
社会福祉公社というのは表向きは医療技術の発展を目指す機関ですが、その実態は身体不全の女の子達にハイリスクな人体改造と洗脳を施して、反政府主義の過激派組織と戦う鉄砲玉に仕立ててしまうというところ。1巻には家族を惨殺した犯人に暴行を加えられて重度の身体障害者になったヘンリエッタと、慢性疲労症候群の患者だったリコといった少女が登場します。
全体的に陰鬱で凄惨な話が多いですが、登場人物の細やかな心理描写や舞台の空気の表現がとてもステキな作品です。不謹慎な話だけれども、イタリアの都市ってこういう陰惨な話がよく似合う独特の雰囲気があるんですよね。また行ってみたい。 -
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ひたひたと迫り来る煙花の脅威は龍生にとっても看過し難いようで
これまでにも化野民は何人か登場したけれど、それぞれに考え方の違いが有るのは面白いね。煙花は家族の安泰を重視し、龍生は母の願いを重視する。そしてシノは母が言葉にできなかった想いを尊重し、百歳は幼い故に母代わりとなったシノの意思に沿おうとする
そうした違いが化野民同士の戦いへと繋がってしまうのだろうけど、この背景にはそれぞれの違いだけでなく彼らの母である三千歳の姿勢も少し現れているような…
これまで回想で描かれた三千歳って述懐者がどう見ていたかに影響され、どうにも可哀想な人という印象が強かったのだけど、龍生の回想で描かれる三千歳はむしろ強い人だね
政治に長け、一族の長として皆を良く束ねている。そのような人だから龍生は今も母の政治に従っていると判る
本作は命をどう使い、どう死に様を定めるかという点は大きなテーマ性となっているような。そのテーマ性は武士に当てはまると勝手に思っていたのだけど、まさかの刀鍛冶師も同様でしたか…
一振りの殺生石刀を作る為に何人もの鍛冶師が命を賭さねばならない。誰がどう考えても帳尻が取れていない。
それは他者が容易に刀を打ってくれと頼めるものではないね。けど、春安は頼むわけだ
そこには使命として殺生石刀を欲しているというのは有るだろうけど、同じく命を賭す者として彼らにとって今が命の使い所となるだろうとの判断があるからなのだろうな……
武士も刀鍛冶師も時代が必要としなく成りつつ有る。だからこそ今、命を賭すのだ
他方で命を賭さなくても、命に等しい誇りを賭す機会を設けたのは印象的
菖蒲は鉄砲の有利を説いたのに、刀をこれからも振るう気概を見せた。それは鍛冶師にとって嬉しい光景か。「手を入れられて光栄でごぜぇやす」という言葉には真が籠もっていたね
であるならば、お礼として源が求めた家族ごっこも一種の真か。そこにはカネの願いを叶えたいというのは有るだろうけど、同時に数日以内に死んでしまう自分が出来る家族への孝行なのだろうと思えたよ……
そして、殺生石刀の作刀は本当に命懸けの所業に
最も大事な指示役だけが御衣を纏い、先手衆は命尽きた順に変わっていく。そのような行いだから見守る側も命懸けか……
なら、源の命懸けは同じく命懸けで守らねばならない。煙花はそれだけの相手
てか、強っ……。しかも、あの強さで本領と言える武器は使用していなかったのか
正直、今の煙花を止められる者なんて居ないように思えるのだけど、春安とシノはこの羅刹を本当に倒せるのか……?