あらすじ
公益法人社会福祉公社――表向きは障害者支援のための首相府主催の組織だが、その実態は瀕死の少女たちに機械の身体を与え、その少女たちに政府に敵対する勢力を秘密裏に排除させる諜報機関だった。一家殺害事件の生き残りの少女・ヘンリエッタは「条件付け」という洗脳処理により、以前の記憶を封印され「義体」となる。そして元軍人のジョゼ・クローチェは、テロリストに家族を殺され、復讐心に捕らわれ社会福祉公社に入り「担当官」となる。義体と担当官、二人はつねに行動を共にし、銃を手にテロリストの戦いに身を投じていく。架空のイタリアを舞台とした、少女と銃、そして周囲の大人たちが織り成す群像劇。第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
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Posted by ブクログ
イタリア共和国首相府の社会福祉公社(勿論架空の組織)で働く女の子と、その担当官達のお話。
社会福祉公社というのは表向きは医療技術の発展を目指す機関ですが、その実態は身体不全の女の子達にハイリスクな人体改造と洗脳を施して、反政府主義の過激派組織と戦う鉄砲玉に仕立ててしまうというところ。1巻には家族を惨殺した犯人に暴行を加えられて重度の身体障害者になったヘンリエッタと、慢性疲労症候群の患者だったリコといった少女が登場します。
全体的に陰鬱で凄惨な話が多いですが、登場人物の細やかな心理描写や舞台の空気の表現がとてもステキな作品です。不謹慎な話だけれども、イタリアの都市ってこういう陰惨な話がよく似合う独特の雰囲気があるんですよね。また行ってみたい。
可愛い少女とイケメン白人男性のコンビ。耽美な雰囲気漂いますが手に持つのは最新式の銃器。人体改造や薬物による洗脳など世紀末的な世界観で政府の指示でテロリストを暗殺する殺し屋たち。非倫理的な世界で登場人物たちが精一杯生きていく姿を見届けたい。
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全15巻
身体に障害を持った少女たちに『義体』と『条件付け』を与え、反政府組織に対抗するべく作られた「社会福祉公社」
公社の少女たちとその担当官のおはなし。
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談話室で意見を交換して、購入を決断しました。
下手に萌え系に走っているんじゃないかと疑っていたため購入を躊躇っていましたが、読んでみるとそんな事はありませんでした。
濃密な人間関係、特にフラテッロの関係がとても良いです。
一方的に過去を知り得る大人たちと、大人たちを純粋に愛する少女たち。
彼らの描くヒューマンドラマが、物語を引き立ててくれます。
また、戦闘シーンも実によく描かれており、次の展開にワクワクしてきますね( ̄∀ ̄)
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私的この漫画がすごい2010。
15巻完結。幸せな結末だったのだと思う。そして本当に濃密な物語なのだと思う。それぞれの少女たちがそれぞれの運命を生きて、その命を燃やしていく。その姿を描き切ったのは本当に「すごい」。
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設定が酷いから読みたくないのもわからんではない。
私はホタルの墓を一生見ることはないから。
ただ、下らん文学を読むくらいなら多くのものを与えてくれる作品だ。
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最初のほうは色々と荒いが、後半になるにつれて人物の深みや緊迫感が強まり、どうしようもない悲しさや閉塞感、人間の醜さと美しさがよく描かれていく。
Posted by ブクログ
前情報一切無しで表紙見て衝動買いした漫画はこれっきり。少女・イタリア・重火器で戦う、なんて設定だけで私の心を掴んで離しません。もう大好き。義体と担当官の関係性もそれぞれ全く違っていて、フラテッロそれぞれのエピソードをスピンオフで一冊の本として読んでみたいくらいです。
エッタの「殺す理由は十分に」、ペトラの「くそったれのアレッサンドロ!」、トリエラの「ばかなひと でもうれしい」って台詞がとっても好き。ヒルシャーさんがトリエラを酷使しまいと自分から任務をこなして負傷した時、トリエラが一度部屋から飛び出して、やっぱり戻ってきてヒルシャーさんを抱きしめるシーンが本当に泣けて仕方ない。
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「不幸を宿命づけられている少女たちの一握りの幸せ」というテーマが丁寧に描かれている1巻。
特にリコの話には「ガンスリンガーガール」という作品のハードボイルドさが顕著にあらわれていて、印象的。
Posted by ブクログ
現在14巻:2012年7月14日現在。体を機械に改造され、『条件付け』という方法で担当官への好意を抱く少女達。一組で『フラテッロ(兄弟)』と呼ばれる彼らはそれぞれの思惑や葛藤、愛情、後悔など様々な感情に縛られながら公社から下される命令を日々こなしていく。キャラクターの思想や人間性が織り成す物語が心に残る漫画です。
Posted by ブクログ
13巻まで。
8巻〜10巻まで毎巻号泣。ペトラ、アンジェリカ、トリエラとたたみかけるようにきた。6巻のペトラの細かい伏線だとか、アンジェリカのパスタのあれとか、まさかのトリエラの1巻のあれが伏線だとか。くそ、にくいわ。
このままだとヘンリエッタとリコが死んじゃう時、もう号泣にもほどがある。二人とも今フラグがビンビンに立ってるし。というかジャンさんも死ぬのか。
一人も救われない。思い込みで偽りの幸せなはずなのに、それでもみんな十分に幸せなのかと思ってしまう。
Posted by ブクログ
架空の欧州を舞台に、暗殺者として人生を改変されたサイボーグ少女と大人達のバディを中心に描かれる諜報モノ。
両者は任務のための相棒としてだけでなく、庇護者、兄妹、あるいは遠く叶わぬ恋愛関係として、死と隣り合わせの舞台内でいびつな人間劇を繰り広げてゆく。
まだ一巻の時点ではそれほど達者なタッチではないが、舞台相応に痛みとウィットの効いた台詞回し(「案外どこかのスナッフ・ムービーに出演してたのかもね」「薬で尊敬を得たのか」等)や、細かなシーン描写(ティーソーサーの傍らに開けられた無数のシュガースティック、放り投げられるぬいぐるみ等)は節々に垣間見られる。
聖なる傷を負わされた子供達の救いの無い姿、抗いようのない運命下での残酷な振る舞いに、僅かながらな安息とともに満たされるものと引き替えに、他の切実なものを奪い去られるのに近しい喪失感がじっとりつきまとう。
一巻の時点で非常に息苦しく美しい作品だった。
Posted by ブクログ
身体に障害を持つ少女に肉体改造を施し、投薬で洗脳し政府の殺人道具として利用するストーリー。
その1期生のエピソードをまとめた巻。
担当官によって義体の洗脳の重さや性格付けが異なり、非常に重苦しい話が多い。
Posted by ブクログ
あれ? ヘンリエッタってそんな甘党だったけ
あ、うん…最近あまり甘く感じなくてね
それでついお砂糖を足しちゃうの
よし 今日からヘンリエッタを砂糖女と呼ぶ
うう
いいんじゃない? 『若者よ 若いうちに愉しめ』よ
なにそれ『誰の言葉』?
『私の言葉』さ
(第1話 天体観測)
Posted by ブクログ
『少女に与えられたのは大きな銃と小さな幸せ』
女の子が可愛い。ヘンリエッタが可愛すぎる。
可愛い、しかし哀しい、痛々しい、切ない。
“ええと・・・こんなときは何て言うんだっけな・・・
ああそうか・・・ごめんね”
Posted by ブクログ
とても切なくて素敵です。
女の子とガンアクションの組み合わせが絶妙ですね。
女の子もみんなかわいくていいです。
最近の流れだと、義体も世代交代していくみたいで少し寂しいです。
ヘンリエッタもトリエラもリコもみんないいなぁ。
Posted by ブクログ
機械の体を与えられ、裏任務遂行の洗脳を施された元人間の少女たちのお話。ちょっと切ないですが、わざとらしくないので読みやすかったです。続きも読んでみようかな。
「銃でも聖書でも 人は殺せるだろう?」
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身障者支援を表向きとした政府の裏組織で、機械の体を与えられ、条件付けと呼ばれる洗脳を施されて暗殺者として生きる少女達の物語です。
1.2巻はそれぞれの少女達の視点の話が多いです。
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古典を読む感覚で。女の子、血生臭さ、肉体改造、男性である主人公への忠誠、こういう構造がゼロ年代的なフィクションだったなと思い出す。この作品はこの後2010年代まで続くわけで、その中で変化があるのかどうか、気になる。
Posted by ブクログ
ヘンリエッタ。バイオリンケースで打撃してからのサブマシンガン連打に惚れる。
リコ。「ひだまりスケッチ」でいう宮子かと思いきや、「ええと……ごめんね」
トリエラ。地黒。生理痛。
亡き、エルザ・デ・シーカ。担当官を殺しての自殺。うむ。
Posted by ブクログ
政府機関から銃を与えられた少女たちが戦うという話。1巻はまだまだこれからって感じ。
トリエラの話が好き。トリエラが義体たちの中で一番人間らしく生きようとしている気がして好印象。
絵が安定してないし、ストーリーも手探りという感じがしたので評価は三つ☆。
Posted by ブクログ
いや、これは厳しいな。
物語自体は良くできていると思う。
設定がなかなか突飛なようでリアリティがあるというか。
でも重い。
少女達が背負っているものが重すぎて、読後は沈んでしまう。
続刊も買います。
Posted by ブクログ
「義体」と呼ばれる機械の体、薬による洗脳。居場所を求め、銃を手にした少女たちの物語。
公益法人社会福祉公社―――事情を抱えた人々を支援するための厚生省委託事業を表向きとするこの組織の実態は、保護した人々に機械の体を与え、薬による洗脳を施すことで、暗殺を始めとした裏の仕事を行わせる諜報機関であった。
男性担当官の訓練を受け、銃を持ち戦うのは、それぞれに暗い過去を背負った幼い少女たち……。多くの苦しみを背負いつつ、居場所を求める少女たちは、今日も銃を手にする……。
同人誌の世界で常に注目を浴び続けていた新鋭作家・相田裕が描く、読む者の心に“何か”が撃ち込まれる「少女と銃の物語」。
Posted by ブクログ
いろいろな方向から面白いだろうよ。恋とかGUNとかヒゲとか構図とか。ガンスミスキャットみたいなネタ自体が恐ろしく残酷だったりするのが、大好きだな。なんとなく下手っぽい空気で敬遠されがちだとおもう。わかれよコノヤロウ。と、人には強く勧めません。自分だけのものであればいいから。