深木章子のレビュー一覧

  • ミネルヴァの報復

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    「ミネルヴァの報復」はエゴにも感じるけれど、そんなのはきれいごとなのだろう。
    登場人物の人間らしさと複雑に絡み合った事件の全貌。見応えがある。

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    2023年06月07日
  • 鬼畜の家

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    「あたしの家は鬼畜の家でした。」
    夫を殺し、娘を殺し、金の為に数多の犯罪を繰り返した母親。しかし、その母親の最期は唯一溺愛していた息子との心中でした。
    生き残りの末娘が語る壮絶な家庭環境。母は自分から死を選ぶような人間じゃないとの証言。「鬼畜」を死に至らしめた衝撃の正体が明らかになる・・・。

    著者のデビュー作品ですね。東大卒の元弁護士なんて聞いたらどんな理屈っぽいミステリを出してくるんだと身構えちゃいそうですが、この作者はかなりミステリのエンターテイメント性を重視してくれる。消人屋敷なんてもうごりごりの館物だし。また一人お気に入りの作家が増えました。

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    2023年05月09日
  • 敗者の告白

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    登場人物の証言をまとめたような形式で進むが、ちょっと同じような文章が続く感じが読んでいて疲れてしまった。しかし、最後まで読むとその文章の中にも最後につながるものが散りばめられていて面白いと思った。若干、都合が良すぎるのかなと思う部分もあったが、今年最初の読書にしては良かった。

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    2023年04月16日
  • 欺瞞の殺意

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    ネタバレ

    まさにタイトルの通りなんですが、欺瞞に満ちたお話です。40年以上前の殺人事件と、その関係者間の往復書簡。回りくどいと感じてしまうほどに多方面に伏線が張り巡らされています。
    素の状態で1度読んで、欺瞞に満ちていることを意識してもう1回読むと、より面白いかも。1回しか読んでないけど。

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    2023年03月08日
  • 欺瞞の殺意

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    妻と親族の子を殺したとして四〇年を獄中で過ごした元弁護士と、妻の妹でかつての恋人が、書簡を通じて推理合戦を繰り広げると言った筋立て。妻に毒入りのカップを取らせ、弁護士のスーツに偽の証拠を仕込むことは一種の不可能犯罪で、これをどのようにしてなしうるかについて、物理トリック、想定外の容疑者、非ミステリ的な力業、意外すぎる動機と、これで短編が一本書けそうなアイデアが、次々と繰り出される。一つの謎に何通りの回答を用意できるかを競っているかのようで、これは愉しい。ひねりすぎない結末の付け方もクール。

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    2023年03月01日
  • 鬼畜の家

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    ネタバレ

    どストレートなタイトルと素敵な表紙に惹かれて購入。面白かったです!

    タイトルとあらすじから、冒頭から鬼畜な殺人事件とか起こる系かなー?と思っていたら、怒涛のインタビュー尽くし。一体何が起きたんだろう?何の事件?と謎に満ちたスタート。

    第2章の時点で依頼人から郁江の恐ろしさが語られるが、物語の前半のため「いやいやこれが真相な訳はないよな…どうなっていくんだ…」とすっかり作者の術中にハマっていく良い読者の私。(怪しみつつも真相は全く予想できないタイプ)

    第4章で真相が明らかになった時は、うわああ…と素直に驚きました。
    インタビューの中にひとつだけ聞き手が異なるものが混じっていたのは、本当気付

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    2023年02月23日
  • 敗者の告白

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    ネタバレ

    事件の関係者にそれぞれ話を聞いているような展開で書かれているので読みやすく、また話が衝撃的(妹を殺した!?)なので一気に読んでしまう。誰が嘘をついているのか?という、この本の帯に書かれていたテーマを考えながらずっと読んでいられた。しかし読唇術で分かった、という辺りから少し現実味がなくなってしまったのが残念。

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    2023年02月19日
  • 猫には推理がよく似合う

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    これまたちょっと変わったミステリだな、ファンタジーだな、展開がちょっときつい……と思っていると風向きが怪しくなって、その後は一気読みだった。正直、中盤が終わるまではのんびりダラダラという感じで、これ読んでる意味がどこで出るのかわからない部分も多かった。まさかこう着地させるとは思えない、これが僕が最近深木章子作品にハマってる理由なんだと思う。そして他の作品と繋がる登場人物が出るのも良い。これは深木章子氏の理想の人物なんだろうか。

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    2023年02月05日
  • 交換殺人はいかが?

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    先に読んでしまった「消えた断章」の前の作品。じいじと孫の会話で過去の事件を振り返り、意外な結末が、という短編集の構成が面白い。この後、この2人がどうなっていくのか、先を読んでるのもそれはそれで楽しめた。それぞれのテーマも、孫の興味という理由付けで全部違う味付けになっていて、作者も楽しんで書いてそう。良くも悪くもになると思うが、作者は経歴の影響か、しっかりきっちりとした文章を書く人だと改めて思った。

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    2023年01月22日
  • 猫には推理がよく似合う

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    法律事務所の事務員・花織は事務所で飼っている”お喋りする猫”のスコティと噂話に花を咲かせている。
    ある日、花織はスコティに「いま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」と推理勝負を仕掛けられる。妖しい依頼人たちに想像を膨らませる1人と1匹だが、やがて事件は現実のものとなり……。

    法律事務所事務員の女性が、事務所の猫とお喋りしながらその猫が作ったという事件について考えるミステリ。
    猫のスコティがちょっと生意気でかわいいです。

    色々本を読んでいると、猫が喋るくらいだと全然驚かなくなりますね。
    猫が話す小説なんて普通。そういう人にこそ読んでほしい一冊。久々にすとんと綺麗に騙さ

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    2023年01月19日
  • 消えた断章

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    読後に解説を読んでいて続編だとわかったが、特に支障はなかったかと思う。ほぼ主人公視点のみで進むし、変なミスリードなどはない一方、最後の方では突然ネタバラしが来た。最後にはちゃんと全部明らかにしてくれるが、精神的なモヤモヤは残るかな。この作者はいつも丁寧に、経験を活かした法律的なことも含めて、細部を描いてくれるのが良い。

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    2023年01月15日
  • 敗者の告白

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    事件関係者の供述、独白で物語が進む珍しいタイプのミステリー、早々に辻褄が合わなくなるから、どれが嘘なのかを疑うだけだが最後まで面白かった。これだけの供述の伏線を全て回収しつつ、ちゃんと落とすのは相当難しかったんではないか。作者は元弁護士で、経験からの意見がチラ見えしてくるのが興味深い。

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    2023年01月15日
  • 消人屋敷の殺人(新潮文庫)

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    とっつきにくい始まり方だったり、日本家屋の蘊蓄みたいなものだったり、何かいろいろ挟まってくる中、途中でちょこちょこ感じる違和感。そりゃ感じるわ、というオチが待っていて大混乱したけど、こういうの大好きだしほぼ納得。一部だけ、そのフォローはいらんかな、というのもありつつ。深木章子2冊目だけど、もっと読んでいきたい。

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    2023年01月14日
  • ミネルヴァの報復

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    さすが元弁護士、設定も解説も細かい。大胆なトリックでもあり、細かい設定があってこそでもあった。ちょっと推理部がスーパー過ぎる気がしたが、見過ごしても良いかなとも思う。最後のネタバラしも、そのあとのフォローもエモくて良いし、弁護士2人の対比も話の軸として良かった。いろいろと濃いミステリ。

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    2023年01月14日
  • 罠【電子特典付き】

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    連作短編ぽかったから気軽に読み始めたが、全くそんなことはない574ページの大長編。序盤こそ便利屋が関わる殺人、という若干軽いノリも見えていたが、どんどん登場人物は増えるわ、人間関係が入り組み始めるわで覚えるのが大変に。警察ハードボイルド色も増していき、大オチも良かった。いろいろ思ったものの、ここまで複雑に組み立てること自体が物凄い。

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    2023年01月14日
  • 鬼畜の家

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    深木章子氏、デビュー作でこの出来は凄い。徐々に真実に近付いていく構成も読み応えがあるし、作者の特徴でもある緻密なヒントはデビュー時点で健在。バラされた後も、そんなのあった!?と思いつつも、そう言われたらそうか、と納得せざるを得ない。そのあたりもさすが元弁護士と思える。しかしながら中身はイヤだらけの胸糞ミステリ、後味も良くない。

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    2023年01月14日
  • 鬼畜の家

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    インタビュー形式で進んでいくので、私もそこにいて、一緒に推理しているような感覚で楽しかったです。

    最後は『そう来るか〜』てな感じでした。

    もともとインタビュー方式は好きだし、展開も好き。
    とても楽しめました。

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    2023年01月05日
  • ミネルヴァの報復

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    ネタバレ

    熱血弁護士・皐月と冷静沈着弁護士・怜の推理。読み進めていくと真犯人は絞れていってしまうが、その理由には若干がっかりさせられる。しかし現実的には仕事一筋できた女性が一瞬の心の間隙をこういったダメ男につけ込まれてしまうこともあるのかもしれないなぁと。人生を棒に振ってしまったが皆さんが書いてある通り、皐月の最後の選択には賛同したい。

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    2022年06月19日
  • 敗者の告白

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    ネタバレ

    すごく不思議な構成であった。1つ1つの告白が長く様々な視点で語られ、最後はどういった結末に落ち着くのかであった。
    驚くほどのトリックがあるわけでもどんでん返しが有るわけでもないが最後の告白には納得させられる。
    主人公である弁護士・陸木怜の人物像が全く語られないのも意外性があった。

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    2022年06月19日
  • 殺意の構図 探偵の依頼人

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    ネタバレ

    諒一が無実となった背景が分かって終わりかと思いきやもう一波乱を自然に起こすあたりに作家の巧さを感じる
    探偵の依頼人も個人的には意外な人物であった。
    後書きでこの探偵シリーズが間にもう一作あったことを知り、正規の流れで読んだらもう少し味わい深かったのかもしれない。
    最近、初読した作家であるがストーリー展開が好みで他の作品もゆっくりと読んでみたくなる

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    2022年06月19日