深木章子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私の深木章子さん読書デビュー作。
いやー面白かったーーー!!
あっという間に読んでしまった。
ある事件を調査する探偵が、関係者にインタビューしていく形式のお話。
こういうタイプの小説は好き!
そしてもちろん内容も帯にあるように「驚愕の真相!」です。
などと明るく書いてますが、お話は暗い暗い暗ーいドロドロした物語。
読んでる最中はちょっと気持ち的に沈みます
そしてもちろん内容も帯にあるように「驚愕の真相!」でした…
でもやはり小説としては面白かった!
これは叙述トリックとは言わないないのかな?
まあ、ちょっと映像化は難しいやつですね…
何はともあれ今更なのかもしれませんが、いい作家さん見つけまし -
Posted by ブクログ
鬼畜の家とはすごいタイトル…でも、タイトルに負けないくらいの恐ろしい所業でした。
まさに鬼畜の家。そうとしか表現できない。
私立探偵の榊原が、父、養父母、姉、母兄を順次亡くしたゆきなという女性のために調査をする。
調査対象から話を聞くように進んでいくので、読みやすいし、少しずつ違和感を持ったり、じわじわと真実に近づけている感じが楽しい。
母兄が車の転落事故にあい、遺体も上がらず、保険会社から保険金を払いしぶられているので、力になってあげてと紹介されたゆきなと榊原。
母と兄の死は自殺なのか?車を運転していたのはどちらなのか?謎をとくために、榊原は真実に辿り着く。
メイントリックは、ミステリ -
Posted by ブクログ
昭和41年に旧家で起こった毒殺事件。長女の婿養子が犯人として逮捕され無期懲役囚となる。彼は生き残った次女と往復書簡のなかで「自分は実は無実であり、真犯人は別にいる」と驚くべき真実を告げ収監中にたどり着いた推理を披露する。
前半はよかったんですが、後半のどんでん返しはちょっと印象薄目。あっと驚く真相ということでもなく・・・まああのノリでずっと書簡のやりとり続いたらさすがに相当だれるだろうしなあ。でも実地とかじゃなくてこういう往復書簡だったりディスカッションでもっと推理していくスタイルが単に好みなので星4。手紙はちょっと内容的に冗長だったりもしましたがまあこれはこれで。 -
Posted by ブクログ
「あたしの家は鬼畜の家でした。」
夫を殺し、娘を殺し、金の為に数多の犯罪を繰り返した母親。しかし、その母親の最期は唯一溺愛していた息子との心中でした。
生き残りの末娘が語る壮絶な家庭環境。母は自分から死を選ぶような人間じゃないとの証言。「鬼畜」を死に至らしめた衝撃の正体が明らかになる・・・。
著者のデビュー作品ですね。東大卒の元弁護士なんて聞いたらどんな理屈っぽいミステリを出してくるんだと身構えちゃいそうですが、この作者はかなりミステリのエンターテイメント性を重視してくれる。消人屋敷なんてもうごりごりの館物だし。また一人お気に入りの作家が増えました。