あらすじ
とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。しかし、関係者の発言が食い違い、事件は思いも寄らない顔を見せはじめる。遺された妻の手記と息子の救援メール。事件前夜に食事をともにした友人夫妻や、生前に妻と関係のあった男たちの証言。容疑者の弁護人・睦木怜が最後に辿り着く、衝撃の真相とは!? 関係者の“告白”だけで構成された、衝撃の大逆転ミステリ。
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Posted by ブクログ
最初から最後まで本当に面白かった!
久しぶりに私にはストーリーがどハマりしました!
父親、母親と子供。そして関係者各々の証言から全容が暴かれていく。
誰が嘘をついて、誰が本当のことを言っているのか…。
そして最後はどんな月末になるのか…。
1日で読み終わってしまった笑
この作家さんは初めてでしたが、他の作品も絶対読みたいと思います!
Posted by ブクログ
最後まで読んで、タイトルの意味がわかるのが気持ちよかった!
読み始めてからずっと緊張感があって
次はどんな文章なの…!ってワクワクした!
人のセリフがほとんどで内情は書かれていないし
会話のキャッチボールもないのに
相手が何を言ったか容易く想像できるのがとても素敵…
途中、これ絶対伏線だ!!って思うことって
本を読んでたら数箇所あると思うのだけど
その伏線に対してもう少しひねりをいれなければ
辿り着かない物語で悔しいー!と思ったけれど
素人に分からないのは当然か…とすぐ納得した✊
Posted by ブクログ
あまり期待しないで読み進めました。
ちょっとした人の言動や仕草で全てを悟る事や、ショックを受けたり喜んだり、人の感情ってすごいですね。
6/3/1
Posted by ブクログ
とある山間の別荘で、会社経営者の妻と子が転落死した。当初事故と思われていたが、ある一人の関係者の告白により夫が殺人罪で逮捕された。
リレー方式でつながれていく関係者の告白で、事件の様相はどんどん色を変えていく。
妻の本当の顔は?子供たちの本当の顔は?そして夫は…。
二転三転していく展開に一気読みだった。面白かった。
ただ最後の方の、男の子の描写がっとても切なくて泣きたくなった。
Posted by ブクログ
面白かった!
真相が分かっても瑞香は嫌いだし、弘樹の犯行も分からんくはない。
どんでん返し作品を色々読んでいると、X氏の独白でさらにどんでん返しがあるんかと期待してしまった笑
Posted by ブクログ
とにかくめっちゃリーガルミステリー!!
(最後が特に!)
「鬼畜の家」最高だったので
わくわくしながら読みました
「鬼畜」のほうが好きかな
でもこれはこれでおもしろい
真相を知ると悲しい
結局、だれが悪くてだれが悪くないとか
そういうことじゃなかったというか
学んだことは
「頭の良い人を敵に回すと怖い」ってことだな
Posted by ブクログ
綿密に立てられた計画の標的が殺された人達でないのは驚いた。
そして最後のXの独白の最後にある、負けたという趣旨の言葉でここでタイトル回収か、となった
個人的には真実にほぼ近づいた弁護士の方がXを無罪としたまま判決を迎えてよかったのかという気持ちにはなった。
ただ証拠を提示できるほどの物もないのかとも思ったけれど。
そして復讐の矛先にはなんの影響も与えられず、ただやるせなさとかとかで数年後自殺に至ったんだろうなと思うとなんとも言えない気持ちになった
Posted by ブクログ
登場人物の証言をまとめたような形式で進むが、ちょっと同じような文章が続く感じが読んでいて疲れてしまった。しかし、最後まで読むとその文章の中にも最後につながるものが散りばめられていて面白いと思った。若干、都合が良すぎるのかなと思う部分もあったが、今年最初の読書にしては良かった。
Posted by ブクログ
事件の関係者にそれぞれ話を聞いているような展開で書かれているので読みやすく、また話が衝撃的(妹を殺した!?)なので一気に読んでしまう。誰が嘘をついているのか?という、この本の帯に書かれていたテーマを考えながらずっと読んでいられた。しかし読唇術で分かった、という辺りから少し現実味がなくなってしまったのが残念。
Posted by ブクログ
事件関係者の供述、独白で物語が進む珍しいタイプのミステリー、早々に辻褄が合わなくなるから、どれが嘘なのかを疑うだけだが最後まで面白かった。これだけの供述の伏線を全て回収しつつ、ちゃんと落とすのは相当難しかったんではないか。作者は元弁護士で、経験からの意見がチラ見えしてくるのが興味深い。
Posted by ブクログ
すごく不思議な構成であった。1つ1つの告白が長く様々な視点で語られ、最後はどういった結末に落ち着くのかであった。
驚くほどのトリックがあるわけでもどんでん返しが有るわけでもないが最後の告白には納得させられる。
主人公である弁護士・陸木怜の人物像が全く語られないのも意外性があった。
Posted by ブクログ
「敗者の告白」
転落死した妻子 残った夫。その妻が残した夫に対する告発文。「私が死んだらそれは夫の仕業です」と、息子が死する前におばあちゃんに送った一通のメール。「僕はお父さんとお母さんに殺される」
そして「妻は自分を殺そうとしていた。正当防衛だ」と無罪を主張する夫。果たして何が本当で何が嘘なのか、誰が誰に殺意を持っていたのか。
一見、視界クリアな道が開かれているように見えて、目的地が見えない不思議な旅だった。
この家族の「告白」から連なる関係者達の「告白」が、主に夫の担当弁護士に向けて語られ、徐々に真実が明らかになっていく。今となっては珍しくない構築だが、やはりジワジワと全容が見えてくる形式は先が気になって仕方が無い。
「夫の親友」「その妻」「不倫相手」とまぁ様々な告白が繰り広げられる中、妻の不倫相手である「歯医者の告白」にはクスッとせずにはいられないでしょう。敗者ならぬ歯医者。もしかしてこちらのお方スーパーキーパーソンなのかなと、いらん考察を繰り広げた経緯は置いといて。
亡くなった妻子の告白、正に「敗者の告白」で進んでいく物語。そこから様々な告白を聞き、真相を探る弁護士様。その情報を縫い合わせて作ったつぎはぎに曖昧ながらも浮かび上がる真実。
ミステリーとして先が読みやすい部分はあるが、最後まで読んでこのタイトルの本当の意味に到達したその時、この作品の美しさを感じる事ができるかと思う。ドロドロまでいかないリアルな「人の闇」にスポットを当てた繊細な表現力に心掴まれました。
肝心の着地点ですが、通販ショップで大安売りしかねない「取り付けるだけで簡単イヤミス」なエピローグは賛否ありそうですが個人的には...好ちです。
Posted by ブクログ
転落死した妻と息子は本当に夫に殺されたのか、それとも妻からの正当防衛だったのか。
(基本的に)全て関係者の「告白」で構成されている話の流れが面白かった。この流れで純粋に登場人物に持つ印象やイメージが変わっていく。
そして最後でタイトルの意味が「なるほどね」って分かるのがさすがだな、と思った。
Posted by ブクログ
4章に行くまで、結局何が言いたいのかわからないと思っていたが、そこからまさかの展開で一気に読むスピードが上がった。
全章にわたって過去の話(供述、書簡)で現在の話が何も出ないこと、作品のタイトルを最後まで覚えれなかったのに最後まで読んだら二度と忘れないぐらい頭に残ってしまった。
最後まで読んでよかった。
Posted by ブクログ
事件関係者の告白で成り立つミステリー
山荘で起きた会社経営者の妻と8歳の息子の転落死。
夫は無罪を主張するも、容疑者として拘束。
残されたのは、妻のマスコミ関係者に送っていた告発文
「自分は夫に殺される」
さらに、息子がおばあちゃんに送っていたメール
「おとうさんとおかあさんに殺される」
無実を訴える夫
事故なのか、事件なのか?
いったい、この家族に何があったのか?
事件関係者のそれぞれの告白から妻、息子、夫の人物像が浮かび上がってきます。
我々読者は、その告白からその事件の真相を一緒に考えていく展開です。
告白が進むにしたがって、人物像が変わっていきます。
事件の真相は?
なんとなく、真相は予想がつきます(笑)
不倫って怖い(笑)
作者は元弁護士ということで、夫の弁護士による告白はちょっと唸りました!
そして、最後の最後で主題の「敗者の告白」の意味が分かります。
この辺は秀逸!
帯には
「8人の食い違う告白にあなたも絶対だまされる」
とありましたが、騙されるまではいかないかな(笑)
楽しめました。
お勧めです。
Posted by ブクログ
面白かったけど、、なんか物足りないというか、、読後感はあまりよくない。
全編誰かしらの手記またはインタビュー風の供述で進んでいくから始めは読みやすかったけど、途中からなんとも長ったらしく感じてしまった。同じような事が色んな人の目線で何度も何度も書かれているからかな。伏線はって回収する部分もたくさんあったけどなんとなく無理やりな感じもした。
ストーリーはちゃんと面白かったけど、何せ何度も同じことを読んでるからとにかく早く進んでくれという気持ちが強くて、熟読して予想するよりさっさと読み進めたい気持ちでどんどん進めた笑
誰の話を読んでもそこはかとない違和感があって誰に感情移入したり味方して進めたらいいのか分からず読み疲れたけど、それでも絶対に最後まで読みたいと思うほどには面白かった。
Posted by ブクログ
8人の証言から成り立っている小説。
今までにない新しい語り口で、物語が構成されている。
自分が弁護すると思いながら事実を整理し、読むと更に面白いかと。
Posted by ブクログ
登場人物の告白だけで構成されたリーガルミステリー。会社経営者の妻と息子が山荘のベランダから転落死した。逮捕される経営者。しかし妻と息子のメッセージが発見され、そして優秀な弁護士によって無罪を勝ち取る。しかし真実は、、、弁護士の推論で明かされる事実。ミステリーとしては面白かったが、読後感は良くない。
Posted by ブクログ
“告白”だけで構成されたミステリ。書簡のみの「欺瞞の殺意」などもあるので、こうした技量を要求される、凝った構成の作品が作者さんは好きなんでしょう。ただ、事の真相そのものはわりと単純なので、惹句にあるような「衝撃の大逆転」を期待すると肩透かしかも知れない。個人的には、作者さんが描きたかったのは、鬼面人を威す仕掛けよりも、終幕でのXの寂寥のような気がする。
Posted by ブクログ
「夏に購入して、他の本と並行して読み進めましたが
なんとなく挫折して、また10月に読み始めたら、話が一気に進んで二日で全部読んじゃった」的な、後半止まらない系の本です。
どんでん返しもありますが、なんとなく想像がつきます。
「こういう結末だったら1番嫌だなぁ」という結末になったな的な話でした。
Posted by ブクログ
タイトルにある敗者とは、
夫なのか、妻なのか?
読み始めてすぐに想像できるけれど、
事件関係者による証言で
少しづつ明かされる夫婦の人物像。
疑惑ありき目線で読み進めるため
スラスラとあっとゆう間で
ラスト敗者の告白に辿りつく。
幸せなんて本人次第とわかる。
計画通りに無罪を勝ち取り
自由になっても
現実と罪悪感には立ち向かえず。
勝者が敗者か傍観者か。
世の中それだけじゃないでしょ。
Posted by ブクログ
もう大好物な大逆転ミステリー。
表現の仕方が面白いというか、
誰々の調書、誰々の手記、誰々の供述…みたいな感じで
ある事件の関係者のだけで
物語の真相に迫っていくっていうのが新鮮!
元弁護士の作家さんってこともあり
かなりリアルなお話でした〜。
ソロモンの偽証を前読んでから、
こういう法廷のお話に惹かれてる…
途中から
途中からだんだん話の内容が見えてきてしまって後半は答えあわせのような感じだった。
途中までは誰が?なぜ?…とハラハラと読んでいただけに少し残念だった。
登場人物の証言で進んでいく斬新なスタイルなので展開が見えても途中でやめることなく最後まで読めたのはよかった。
Posted by ブクログ
「消えた断章」を読んで、この作者のはもういいかなー、と思ってたんですが、なんか手元にあったので忘れて読んだ。前の作品よりはマシで、よく出来ていると思う。読み終わった後に、本を閉じて改めてタイトルを見る。なるほどと。
しかし1人1人話が長いのがちょっと疲れる。
Posted by ブクログ
読者はそこまで簡単に騙されないと思うし、大逆転ミステリでも何でもないけど(オチ?真犯人?はすぐ分かる)、真の動機→タイトルの収まりの良さが良かった。
Posted by ブクログ
リアルタイムな状況記載でなく、誰かの日記や供述で話が綴られる形式はたまにありますが、どこに嘘があるのか判断しにくいので、読み手の推理の難易度は上がります。とても細かい内容構成で、さすが弁護士資格を持つ作者、良く出来ています。ただ、面白くなくはないのですが、個人的にはハラハラドキドキ感が少なく、途中疲れを感じました。
Posted by ブクログ
これはなかなか面白かった。別荘で会社経営者の妻と息子が転落死。その数ヶ月前には末の娘も溺死したばかり。死亡前の妻と息子からの告発のようなメールが残る。夫は犯人なのか、冤罪なのか。途中までどっちかわからなかったけど、やっぱそうだよねーと思った。夫婦仲って難しい。