深木章子のレビュー一覧

  • 消えた断章

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    葛城夕夏は十年前に叔父に誘拐された。その間の記憶はなく、叔父は事件後に失踪。
    事件は親族間のトラブルと判断されたのだが、今になって警察が接触してきた。
    どうやら最近発見された男児の白骨遺体が関わっているようだが、夕夏は自分がその男児を殺したのかもしれないという……。


    『交換殺人はいかが?』では安楽椅子小学生探偵だった君原樹来が、大学生になって戻って来た長編ミステリ小説です。とはいっても、前作を読んでいなくても問題なく楽しめると思います。もちろん、読んでいれば樹来の成長をより楽しめるかも。

    十年前に叔父に誘拐されたという夕夏。誘拐されていた間の記憶はほとんどないというが、その最中に起こった

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    2024年08月25日
  • 罠【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ボリュームがすごい。どの話も少しずつ繋がってるけど毎話相関図を書いて整理しないと最後の方わからなくなる。

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    2024年05月17日
  • 敗者の告白

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    様々な人物の証言からなる小説。こういうのはどうしても話の内容が被ってしまうのでちょっとダレる。大逆転というほどではないが面白かった。

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    2024年04月02日
  • 灰色の家

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    高級老人ホームで起こる連続「自殺」事件。常駐看護師の栗子と、入居者の元刑事君原がその謎に挑むが…

    殺人事件よりも老人ホームの実情とか経営などが印象深かかった。終の住処として自立して住む分にはいいけど、人間関係が大変そうだなぁと思ったり。犯人の思惑は理解はできないけど、あり得ない事件でもないと思ったり。

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    2024年03月28日
  • 猫には推理がよく似合う

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    猫。ミステリー。どんでん返し。
    自分が大好きなものがてんこ盛りだ。
    おまけに出てくる猫は、うちと同じスコティッシュフォールド。皆さんの本棚で見つけて読みたい!と思った本。
    ミステリー的には犯人が予想できたし、どんでん返しで一気に現実に戻ってしまい、その理由はネタバレで書けないけど、少し残念だった。
    でも事件が起きる前の事務所の感じはとても好きで、こんな事務所で働きたいと思った。
    おしゃべりする猫スコティのしぐさや、すねてしまう態度が何とも可愛い。
    著者の深木さんも大の猫好きなんだろうなぁ。
    読んで良かった。

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    2024年02月26日
  • 猫には推理がよく似合う

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    予想外などんでん返しに唖然。
    ファンタジーな世界から一気に現実に引き戻されて、その可能性があったかと感嘆。

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    2024年02月11日
  • 敗者の告白

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    面白かったけど、、なんか物足りないというか、、読後感はあまりよくない。
    全編誰かしらの手記またはインタビュー風の供述で進んでいくから始めは読みやすかったけど、途中からなんとも長ったらしく感じてしまった。同じような事が色んな人の目線で何度も何度も書かれているからかな。伏線はって回収する部分もたくさんあったけどなんとなく無理やりな感じもした。
    ストーリーはちゃんと面白かったけど、何せ何度も同じことを読んでるからとにかく早く進んでくれという気持ちが強くて、熟読して予想するよりさっさと読み進めたい気持ちでどんどん進めた笑 
    誰の話を読んでもそこはかとない違和感があって誰に感情移入したり味方して進めたら

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    2024年01月22日
  • 鬼畜の家

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    面白かった。けど内容的に趣味に合わない感じで星3つ。
    探偵が話を聞いて、相手が話す感じで物語が進むのは面白かった。
    こういう作りは好き。

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    2024年01月03日
  • 欺瞞の殺意

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    長い年月をかけた 2人の想いが噛み合わないというか すれ違うというか
    そもそも 始まりからズレていたのか?

    2人の気持ちに 今一つ自分の気持ちが入っていかないまま 読み進め 尻すぼみに感じてしまった

    お話自体の雰囲気は好きだったんだけどなぁ

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    2023年12月13日
  • 敗者の告白

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    8人の証言から成り立っている小説。
    今までにない新しい語り口で、物語が構成されている。

    自分が弁護すると思いながら事実を整理し、読むと更に面白いかと。

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    2023年11月26日
  • 灰色の家

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    著者には母親が介護付有料老人ホームに転居した過去があるそうで、その時に見聞した事例を参考に介護老人の実態を描かいています。とてもリアルで秀逸だと思いましたが、逆にミステリー部分は不自然で首を傾げたくなる部分が多く、納得感は低め。謎解きよりも高齢者の心情が印象に残る作品かなと思います。

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    2023年11月23日
  • 螺旋の底

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    この作者には珍しい海外もののミステリで、海外作品を読んでる錯覚も覚えた。あからさまに怪しい描写、設定が散りばめられてて、そういうことかな?みたいな予想は、ミステリ慣れしてれば当たるはず。それでも構成での引っ掛けや設定での引っ掛けと罠が細かくて、ネタばらしパートでは、あれ?となるし、その後の怒涛のネタ解説は作者の色が強く出ているように思った。まあその分、すっきり!みたいな感じでは少ないかな。

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    2023年11月17日
  • 灰色の家

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    いくら個人の自由が保障される環境が整っている高級老人ホームとは言え、結局は他人との共同生活の息苦しさは避けられないということでしょうか。映画「月」を見た直後の影響なのか、施設に暮らす人々の生きる権利、人間の尊厳というところまで考えてしまいました。
    入居者の人間模様だけでなく介護者の心理描写がもっと描かれていれば、もう少し入り込めたのかもしれません。

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    2023年11月03日
  • 鬼畜の家

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    き‐ちく【鬼畜】 〘名〙 鬼と畜生。 転じて、残酷な行ないをする者。 恩義を知らない者(コトバンクより)

    夏の陣。こうも暑いとホラーを欲する。
    ページの向こうで繰り広げられるであろう、とんでもなく残虐で猟奇的な〝人間〟と、これまたとんでもない恐怖に晒された〝獲物〟との非現実の世界に身を投じようと、少しの躊躇いと少しの好奇心で読み始めたけれど、吐き気を催すような映像型ホラーではなく心理的なホラー。
    とは言え、関係者の死がどれも見事に肥やしとして利用されているので、鬼畜であることは間違いない。

    私立探偵が一人ひとりの証言を聞いて答えを導き出す。この手の手法を用いる場合、たいていは1つの事件がだ

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    2023年07月30日
  • 灰色の家

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    偶然、老人ホームを舞台にした話を続けて読み、
    そこに暮らす人の生活や苦悩、家族との軋轢、
    介護士たちの献身さと、それ故に抱える負担の
    大きさをまざまざと感じました。

    いつか必ず訪れる“老い”、
    より良い終末は決して独りよがりでは
    迎えられないと思い知らされました。

    ーーーーー
    安心安全を謳う介護付き高級老人ホームで、
    快適に余生を過ごしていたはずの入居者の自殺。

    常駐看護師の主人公の冬木栗子は、
    体調の異変と心の変化に気づけなかった
    ことに強く自責の念を抱く。

    施設内で動揺が覚めらない中、別の入居者が
    失踪し、施設は更に騒然となり混乱の渦に
    陥っていく。

    施設内に暗澹とした不穏な

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    2023年07月20日
  • 灰色の家

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    自分もいつかお世話になるだろうし、白でも黒でもない灰色の世界で暮らして行くんだろうなと思った。
    事件についてはよく分からなかった。

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    2023年07月18日
  • 敗者の告白

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    ネタバレ

    登場人物の告白だけで構成されたリーガルミステリー。会社経営者の妻と息子が山荘のベランダから転落死した。逮捕される経営者。しかし妻と息子のメッセージが発見され、そして優秀な弁護士によって無罪を勝ち取る。しかし真実は、、、弁護士の推論で明かされる事実。ミステリーとしては面白かったが、読後感は良くない。

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    2023年06月25日
  • 欺瞞の殺意

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    往復書簡のやりとりで殺人事件の真相に迫っていくストーリー。
    じわじわと進んでいくから、最後は重苦しい雰囲気のまま読まされた。
    最後は結構スッキリさせてくれた。

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    2023年06月13日
  • 消人屋敷の殺人(新潮文庫)

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    ネタバレ

     後半にかけて、ドキドキしながら読み進めることができた。途中混乱することもあったが、最後に全てが繋がった快感があった。とはいえ、幸田淳哉がトランスジェンダーであるというのはまさかのオチであった。

     

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    2023年04月25日
  • 敗者の告白

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    “告白”だけで構成されたミステリ。書簡のみの「欺瞞の殺意」などもあるので、こうした技量を要求される、凝った構成の作品が作者さんは好きなんでしょう。ただ、事の真相そのものはわりと単純なので、惹句にあるような「衝撃の大逆転」を期待すると肩透かしかも知れない。個人的には、作者さんが描きたかったのは、鬼面人を威す仕掛けよりも、終幕でのXの寂寥のような気がする。

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    2023年04月13日