志水ゆきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやーあんまり高評価だったんで勢いに任せて電子書籍買って勢いに任せて一気に読んじゃった。
榎田さんのお話は魚住くんシリーズと交渉人シリーズだけで、正直そこまでツボな文体でも、キャラでもないんだけど、何故か読んじゃうんだよなあ、ストライクってことはないのに。
受けの抱えた闇みたいなものの描き方がとても上手だなあと思う。そういうの大好きだから惹かれちゃう。あと、攻めの男前っぷり。素敵。
わんこプレイなんて甘いもんじゃないってのはレビューで確認済みだし、かわいい受けが好きなのでこの受けは綺麗とは言ってもあんま好みじゃないし、そもそも犬だのなんだのってそういうの好かないし、後悔するかなーなんて思いながら買ったけど、あー、なんだろう見事に読み切っちゃったよ。
現実味(いやBLはファンタジーと思ってますけどね)のあるBLが好きで、甘々なのとかいや有り得ねえだろっていう展開、設定のお話は正直嫌いなんですよねえ。
これなんて大の大人ふたりが本気で犬と飼い主ごっこして、あらすじだけ書いたら狂気すら感じるんだけど、読んでる間はするっと読めちゃう不思議。榎田さん恐るべし。読んでる途中で何度かふと我に帰り「いやいやいやこれおかしいよね!?」ってなったけど、すぐに呑み込まれる。
はっずかしいセリフとかも嫌いなんだけど、許せちゃうんだよなあ。
榎田さんが痛々しい描写をぼかさず痛々しく描かれることはわかってたので覚悟はしてたけど、振られて自室で頭打ち付けるシーンはああ…ああ…とつらくなった。でもあの場面は重要だよなあ。
一番好きなのはもちろん嵐の中外で入れてもらうの待つシーンだな。狂気感じたけど。感じたけど。
あっまあまなラストにほっとした。いいねえ未来も明るい。榎田さんすげえわー。 -
Posted by ブクログ
是-ZE- 最終巻。
前巻からの不穏な空気のまま、たまの明るい雰囲気が一層行き先の暗さを引き立てるよう、物語は始まりの時へ還っていく…
もうね、志水さんは全 言霊師×紙様 の救いを描き続けて、残るは和記だけで。
これで和記が救われないハズは無いと思ってはいたけれど。
和記の中で力一を失った穴は、永遠に塞がらないんだなぁ…と。それを確認したような最終巻だった。
最後の描きおろしは、和記の隣に真鉄も居て。一同勢揃いで幸せな一場面なのに。
力一だけがいない。
和記の寂しさが際立つようで、私は幸せな気持ちにはなれなかった。
でもそれできっと良いのだと思う。
ここが新たな三刀家のスタートなんだろうから。