志水ゆきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1年前より私の感情の沸点がかなり下がっている所為なのかもしれないので正確にではありません。
けれど初めて崎谷先生の作品を読んだときより湧き上がってくる感情の波みたいなものはそんなに高くない。
ただ同月に出たバタフライシリーズより2度読み返すくらいなので、こっちのほうが性に合ってはいます。
結局は前月に出た某シリーズと似たような感想に落ち着きました。
タイトルの「ふかく爆ぜている」という部分に「胸が切なくなるシリアスな恋物語」をごっつう期待した自分は浅はかだとつくづく思いました。本の紹介見ず、タイトルだけで買ったんです。
だって爆ぜるの「爆」って「火」に「暴れる」って書くじゃないですか。物騒な漢 -
Posted by ブクログ
言霊を使って人間を呪う"言霊様"とその傷を肩代わりする"紙様"のお話。
私的には、この設定ですでに面白いんですが、この人の作品の魅力的なところって、やっぱり微妙な心の機微の描写ですね。
登場人物のネーミングセンスも好きだなぁ。
以前の作品「LOVE MODE」でもそうだったけど、この作品も登場人物達が入れ替わりに主人公になる方式。
なので、基本主従でありつつ、色んなカップリングが楽しめると。
(イチオシCPがある人には逆にじれったいかも…)
ヘタレワンコ(唯一一般人)・雷蔵×ネコ系(紙様)・紺、
ワイルドな悪徳不動産屋(言霊様)玄間×クールビューティ(紙 -
Posted by ブクログ
[相続人×被相続人秘書]
イイお話でした。
読み終えて、色々考えてみると
なかなか奥が深い話だったような気がします。
300に満たないページ数だけに
展開が早いと思いつつ、それでも内容は深かったような。
猫好きな私にはたまらない作品。
猫に対する人間の心や、猫の生活ぶりなど、
作者もきっと猫好きなのだろうと思いました。
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☆あらすじ☆
シュレディンガーを正しく指摘したひとりに
全財産を相続させる―――
亡き祖父の遺言を聞くため古い屋敷を訪ねた舘を待っていたのは
風変わりな猫探しの遺言と初めて会う従兄弟、
それに祖父の美しい個人秘 -
Posted by ブクログ
「シュレディンガーの猫」って何? と思い、Wikiさんを読んでみたのですが、眠い頭では全然理解できませんでした。今度、じっくり読んでみます。
物語の本筋とは違うかもしれませんが、
許すことって難しいな、としみじみ考えさせられました。
真実に目をつぶって許せたなら、孤独ではなかったかもしれないけれど、でも「孤独でないこと」と「幸せ」は簡単にイコールで結べるのかな? とも考えてみたり。
で、何はともあれ、「その場に自分はいないけれど、自分の在った空間に、あたたかい空気が流れている」――それは、何やら心がほんわりするようで、素敵な結末だと思いました。
それにしても猫って、ホント、家に「つく」生き