風間賢二のレビュー一覧
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楽しめました。百点満点です。
書籍にしたらかなり分厚いものだと思います。
あまり分厚いと途中飛ばし読みしてしまいがちですが、これはどの作品もおもしろくて集中力が途切れなかった。多彩なキングワールドです。
キングって、異常心理とか特殊な能力者以外の、普通の人の、普通の情緒をこれほど深く巧みに描けたっ...続きを読む -
スティーブン・キングの短編集の続き。
「夏の雷鳴」が切なくて美しい。
そして、決してあの世界が絵空事でない雰囲気があるのが怖い。
うん。コロナ過の今、それはないことでは決してないのだ。
ワンコがかわいそうで、かわいそうで…。
花火合戦は、楽しかった。
まぁ、おいおい、ではあるのだけ...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリーの系譜が一望できる良書です。次から次へと流れるように作品が紹介されており、博覧強記という表現がふさわしいと思います。私は「これは知ってる、これは知らない」とメモを取りながら読みました。ブックガイドとしても良い本ですね。Posted by ブクログ
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いきなり表題作でガシッ、ズルズルズル…と引きずり込まれる、泥だらけでナンバープレートのない車ならぬ、キングの物語の中へ。『プレミアム・ハーモニー』の乾いたダーク。『バットマンとロビン、激論を交わす』思わず、パパ、カッコいいー、と快哉を。『砂丘』の幕切れの鮮やかさ。『悪ガキ』もキングらしいなあと思いな...続きを読むPosted by ブクログ
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まず装丁がかっこよく、タイトルもかっこいい。そしてあとがきまでもかっこ良かったです!個人的には「ザハロフ~」「芝生で泣いている女」「交歓」が良かったです。Posted by ブクログ
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抜き差しならない状況に追い込まれた恐怖を描くことで人間の本性をあぶりだすのがキングという作家。キングの描く「抜き差しならない状況」というのは死に直面することだ。自分の命が危うい恐怖からさらにエスカレートして、相手の命を奪わなければならない状況に陥ったら・・・汗。
勧善懲悪の時代劇でもなく現代は法治...続きを読むPosted by ブクログ -
前に読んだ『1922』の分冊。「ビッグ・ドライバー」と「素晴らしき結婚生活」の2編収録。
「ビッグ・ドライバー」は講演の帰りに大男に拉致され暴行を受けた作家が復讐を決意するという話。「素晴らしき結婚生活」は30年近く連れ添った夫が連続殺人鬼であると知った妻の行動の描く話。
どちらも普通の生活を送って...続きを読むPosted by ブクログ -
「怪物」を書き続けるキングが、怪物と人の間を揺れ動く、普通の人たちを描く。
穏やかな日常がある日理不尽に打ち崩される、そこまでは普段のキングですが、ささやかな幸せを維持しようと足掻くその前に、彼女達が嫌でも見据えねばならない正義とは、倫理とは。
この二篇は、今までのキングとはまた違う味わいを見せてく...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに,一日で読み終えなかった本。キングは昔から好きだが、これはキングが精神がかなり上にいったのでは?と思うくらい。私の歳くらいだとバンバン出てくる映画やらなにやらは、すっと出てくるが、あまり見ない人は比較が?になりそう。でも多分誰でも知っている範囲とは思うが…
一編一日ずつ読んだ。なかなかえぐ...続きを読むPosted by ブクログ -
「高潔さは事を上首尾に終わらせることにあるのではなく正しい行いをすることにある」。分冊2冊4編中、3編は「いい」けど、最後の1編『素晴らしき結婚生活』は「すごい」。久々に興奮したー!Posted by ブクログ
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「ビッグドライバー」と「素晴らしき結婚生活」の2編からなる一冊。
中編でしたが、どちらも読みごたえたっぷり。
読む人をあんなに葛藤の渦に巻き込みながらも救いのある結末。
倫理的、人道的にはいかがなものかと。
感情移入しながらページをめくる手が止まらず一気読み。Posted by ブクログ -
欧米から日本に至るミステリーの系譜。
オカルト、エログロ、ゴシック、擬似科学、変態性欲などを切り口に、次々と書名を挙げつつ展開される博覧強記の面白さ。どれもこれも読みたくなる。
広義のミステリを扱うので、エンタメ小説の流れが見て取れます。Posted by ブクログ -
内容が好みで良かった。
古い小説は青空文庫で読めそうなのがいくつかあったから興味のあるやつをとりあえずダウンロードしてみた。Posted by ブクログ -
キングさんの著作で、長編ではシャイニング、ペットセマタリー、グリーンマイルが、短編集ではゴールデンボーイとスタンドバイミーが好きな読者です。
多作な著者のひさびさの中短編集ということで期待して読みました...Posted by ブクログ -
いわゆる変格物に焦点を絞ったミステリ史。
前半は「オトランド城」を嚆矢とした西洋編で、後半は明治期の黒岩涙香らによる翻案物の隆盛から江戸川乱歩、新本格へという流れ。扱う範囲が広いため記述は教科書的かつ語り口の軽さもあってすいすい読めるのは良いが、扱っている題材と文体とのギャップに若干の戸惑いを感じな...続きを読むPosted by ブクログ -
原著2015年刊のキング短編集の2分冊目。
1分冊目よりも「ホラー以外」の、普通小説的な作品が多いが、やはり語りの面白さは変わらない。キングの大好きな野球の話に、犯罪要素が絡んでくる「鉄壁ビリー」が最も印象的だった。
キングの小説を読むとき、ストーリー展開に惹き付けられながらも、文章の味わいに...続きを読むPosted by ブクログ -
ホラー小説界の巨匠・スティーブン・キングの短編集。
面白かった。
結構な数の短編が収録されているのだが、その一つ一つにキング氏の「まえがき」があるのが楽しい。これを読むだけでも結構楽しめる。
車型モンスターが登場する第一話から最終話まで一気に読むことができる。
ホラー小説ばかりでなく、世にも奇...続きを読むPosted by ブクログ -
キングの小説を読むのは初めてだったけど、アメリカの映画を見ているような感じで読んでいて楽しかった。
マイル81と、特にURは楽しかった。Posted by ブクログ -
ハーマン・ウォークはいまだ健在/具合が悪い/鉄壁ビリー/ミスター・ヤミー/トミー/苦悶の小さき緑色の神/異世界バス/死亡記事/酔いどれ花火/夏の雷鳴
異世界の住人たち、この世界の未来の一つ、ゾクゾクする
死亡記事はまるでデスノート。
花火は面白くて笑ってしまった。
最後の生き物になるのはいやだなぁ...続きを読むPosted by ブクログ -
マイル81/プレミアム・ハーモニー/バットマンとロビン、激論を交わす/砂丘/悪ガキ/死/骨の教会/モラリティー/アフターライフ/UR
怖い話、不思議な話、不気味な話……
ふっとまた読みたくなるPosted by ブクログ