【感想・ネタバレ】ブッカケ・ゾンビのレビュー

あらすじ

美しい妻と娘に囲まれ、満ち足りた生活を送る男には、やめられない悪癖があった。

エロ動画だ。

今日もまた家族の目を盗んでアクセスしたポルノ掲示板に大ニュース。
憧れのセクシー女優が主演するAVがこの町で撮影され、エキストラ男優を募集しているのだ。

家族に知られたら終わりだが、あの女優にブッカケる機会を逃す手はない!
しかし、撮影現場の墓地で起きたのは――
そう、ゾンビの襲撃だ。
食人集団も現われ地獄と化した町を行く彼の、そして愛する妻子の運命は?
超絶エログロ・ホラー。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

B級映画感のあるエログロゴア感最高すぎる
蛆と精液と血液と肉片とゲロが混じり合う、本当に美しい描写と翻訳でした!
主人公の幻覚の内容がいいトチ狂い具合で最高です
サクサク読めるテンポの良さがありました!

0
2024年05月01日

Posted by ブクログ

ジョー・ネッター『ブッカケ・ゾンビ』扶桑社ミステリー。

久し振りの赤背の扶桑社ミステリー。2009年刊行のエログロB級スプラッターホラー。原題は、そのままの『Zombie Bukkake』であった。Bukkakeは世界共通語なのか。

何故にゾンビとブッカケAVなのか。それどころか現役市長のカニバリズム嗜好まで描かれ、兎に角やりたい放題の驚愕のかなりぶっ飛んだ作品。

良い子は読んではいけません。

主人公のフォーリー・テラキューズは、美人妻と可愛い娘と満ち足りた生活を過ごしていたが、家族の目を盗んでネットでエロ動画を楽しむという悪癖があった。

ある日、フォーリーがネットでエロ動画を検索していると、憧れの女優が主演するAV撮影がこの町で行われ、エキストラのブッカケ男優を募集する掲示板を発見する。

深夜、フォーリーが撮影現場の墓地に行き、ブッカケAVの撮影に参加していると、墓地から次々とゾンビが現れた。エキストラを襲うゾンビたちが繰り広げる血の惨劇。泡を食ったフォーリーと他のエキストラは墓地の管理人の屋敷に逃げ込むが……

どうなる、どうなると興味惹かれて読み進めば……

やはり、どうにもならなかったか……

定価1,320円
★★★★★

0
2023年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最愛の妻と娘に恵まれ平穏な生活を送るフォーリーの秘密の悪癖はネットのAV動画で××することだった。ある日、大ファンのAV女優主演作品に汁男優募集の告知を見つけ、撮影が彼の住む町であることを知って応募する。罪悪感に逡巡しつつも家族の目を盗んで、撮影現場である墓場へ向かうが―。

「Z級ホラー」「超絶エログロ・ホラー」等々の煽り文句に、タイトルからして(あちらではR18作品の1ジャンルを示すスラング)お下劣極まりない内容であることは予想に難くなかったが、実際に読んでみてもその通り、だった。特にゾンビが現れて物語が急転直下する直前までの撮影シーンは「この本、“成人向け”にしなくていいのかしらん」てな描写が続くし、この手の映像作品を目にしたことのない読者……特に女性にとってはスプラッタ描写なんかより遥かに不快なんじゃなかろうか。同性からすれば「男ってやっぱりスケベでバカ(自分含め)」という感想だけども。

その後はゾンビ・パニックものの定番、次々現れるゾンビから逃れつつ家族のもとへ帰ろうとするフォーリーの姿が描かれ、そこにネクロフィリアの老人やらカニバリストの集団、強姦魔のグループ等が登場しては、これまたゴアでナスティな場面が再三挿まれるのだけれども、何というのか……強烈なキャラクターは登場するのにそれが活かしきれていないというか(あっさり死んではゾンビになって復活したりしてますが)。フォーリー自身も複雑な生い立ちをしていること、妻ディアドラも何らかの事情を抱えていたようで、それが2人が出会うきっかけになっていたことなどが序盤で語られており、それが後半の伏線になったりするのかと思いきや、それも特になく。

ただ、大概の作品なら終章の描写で幕を閉じ「あー、やっぱり」で終わってしまうであろうところを、終盤に登場したあるキャラクターの視点で描かれたエピローグ(それを「後戯」という銘打つセンスよ)が加わり、その後のフォーリーと家族の姿が語られている。その絶望感漂う静謐さは本編とは異なる雰囲気で、殊更に何とも言い難い余韻を残す。

ということで結論:良い子は読んじゃダメ!ですが、既婚者男性は戒めとして読んでおいた方がいい、のかもw

0
2023年04月17日

「小説」ランキング